どすこい!

2008-07-16 尹 良浩

琴欧州が早速2敗。綱取りのチャンスを逃すという幕開けの七月場所。
全勝しているのは現在、前頭11枚目の栃煌山、関脇の安馬、横綱の白鵬の3人ですが、
こういう時、栃煌山に優勝してほしいと思う私はやはり判官びいきなのかもしれません。

中学くらいまでは(暗黒時代の)阪神ファンをやっていました。
ディープインパクトのような良血より、オグリキャップのような安馬に引かれます。
選挙のときは若い人のあまりいない共産党の数少ないお姉ちゃんと握手します
(なぜか美人が多い気がします)。これはちょっと違うか。

さて、先日の東京国際ブックフェア版元ドットコムで共同出店し、
新刊『どすこい 出版流通』先行発売をしたのですが、
出版業界の方がたくさんいらっしゃっていたこともあってか、
さすがの横綱相撲でたくさんの方にお買い上げいただきました。
ありがとうございました。

とはいえ、書店で発売されてからが本番。
書店ではまだまだポットの立場は前頭……十両以下かもしれませんが、
金星とまではいかなくとも、まずはいい取組ができればいいなと思います。
そのためには日々の稽古(準備)はかかせません。

とりあえず、たくさんの新刊に寄り切りされませんように。

●最後にCMを。
『どすこい 出版流通』、明日取次さんに搬入されます。
早ければ週末には書店さんに並ぶ予定です。
著者は元筑摩書房営業局長の故・田中達治氏

本はどのように流れていて、どう改善されてきたのか。
その過程に携わってきた人の思想と本音がここに詰まっています。
平易で読みやすい文章、版元ドットコムの精鋭による注釈がついて、
出版関係者にとっても一家に一冊の内容。
業界と言う枠組みを離れても、参考になる考え方が沢山あります。
出版業界?関係ないし。という方も騙されたと思ってぜひ。

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新宿の書店で話題?『英語で新宿二丁目を紹介する本』

2008-06-09 尹 良浩

5/23(金)に書店発売を開始した『英語で新宿二丁目を紹介する本』

語学専門出版社で、版元ドットコムの組合員社でもある、語研さんとのコラボレーション企画第二弾です。ポットでは語学書を出したことがないので、多少の不安はありましたが、動きとしてはまずまずという実感です。(あくまで書店さんからの注文数ですが)
※ちなみに第一弾は語研刊『英語で秋葉原を紹介する本』。『二丁目』と合わせてぜひ!版元ドットコムからも買えます

さて、ではその書店さんではどのように売られているのか、ということで、新宿の書店さんを伺ってみました。

紀伊國屋書店新宿南店さん

紀伊國屋書店新宿南店さんでは、語学書のある6Fで、ポップ付二カ所で『二丁目本』を売っていただいています。
ちなみにポップの文句がとても良かったので、小社で2008.6.8に東京新聞で出した広告(三面)でもコピーを使わせていただきました。ありがとうございました!東京新聞を読まれている方は、古新聞をあさってぜひ一見ください。

『二丁目本』、一カ所は洋書(ON JAPANの日本ガイド)のコーナーの一角。

紀伊國屋onjapan1
ポップ付で『アキバ本』と一緒に並べていただいています。

紀伊國屋onjapan2
英語で2丁目なんてどんだけ〜

もう一カ所はNHKテキストの棚の側面に。

紀伊國屋NHK1
こっちもどんだけ〜。

紀伊國屋NHK2
真下の平台にはアキバ本も。

かなり押していただいているようで、嬉しいです。2、3日に1冊は動いているとのこと。書店さんにしっかり展開してもらってるからには売れてくれないと。みなさんも『二丁目本』のお買い上げは紀伊國屋書店新宿南店で。どんだけ〜。

あおい書店新宿店さん

もう一店、『二丁目本』を大きく展開して下さっているのがあおい書店新宿店さん。
二丁目仲通りの向かいという立地もあって、入り口の目の前の棚に置いていただいています。

あおい書店1
左の棚、上から2番目の一列独占で『二丁目本』。圧巻です。目立ちます。

あおい書店2
近くだとかんな感じ。特別待遇です。

場所柄もあってか、こちらも平均週2、3冊売れているようです。二丁目で遊ぶ前に、二丁目知識と語学力をつける『二丁目本』を好立地のあおい書店新宿店で買っていって下さいね。

というわけで、新宿書店レポートでした。たくさん売れて、書店さんも読者もウチも大喜び、ってなると嬉しいですね。紀伊國屋書店新宿南店さん、あおい書店新宿店さん、お忙しい中ありがとうございました。

※今回の反省は自分、写真ヘタ過ぎ。ヘタなんだから枚数を色んな角度から、と思っていたのですが、自分が思っているより枚数も撮れてないし、色んな角度からも撮れてませんでした。デジカメ買って練習しようかな…。

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整理をつけたい。

2008-05-08 尹 良浩

すっかり日誌を止めてしまいました。すみません。

今月から一人暮らしをはじめたのですが、まだ目が覚めたときにホテル気分です。

そして一番の悩みは部屋がまったく片付かないことです。困っています。

和田さんには、
「段ボールと一ヶ月過ごして、それに慣れてくるような。すぐには片付かないよ。」
と言われて、まったくそんな感じになってます。

また、SDの石塚さんには、
「早く片付けておかないと、開けない段ボールとかでてきて、半年くらい経つことになるよ。」
などといった実体験をうかがい、まさにそんな感じになるんじゃないか不安です。

『英語で新宿二丁目を紹介する本』の発売も日に日に近づき、
自分の中で、整理がついている部分は何もない、
と言った状態になってきました。

仕事を一回整理したい、、、と思って、どれだけたったか。
この引越を機会に、一度グワッと片付けて、
仕事に対してリスタートを切りたいと思っていたのですが…。
それは僕の現状能力ではとても無理だということにとうとう気付いたので、
全てにおいてちょっとずつ整理をつけて、
部屋も、仕事も、心も再スタートを切れるようにしたいと思います。

なんか読みなおしたら、意味深っぽい日誌になってしまった気がしますが、
気にしないことにします。

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外国人入居不可と書けばいいじゃない

2008-04-01 尹 良浩

長年のゆめだった一人暮らしに向けて、お金もたまり、ようやく動き出しました。家もほぼ決まり、ポットの長い長いゴールデンウィークを活用して引っ越す予定です。

なにぶん初めてだったので、驚いたのが、外国人おことわりの物件の多さ(話には聞いていましたが)。不動産屋が問い合わせても半分以上はおことわり。私は韓国籍なので、かなり物件が絞られてしまいました。結果的に良さそうな所が見つかったのでいいんですが。

まあ、その是非はとりあえず置いておいて、これって、最初っから入居不可って表示することはできないもんでしょうか。

私自身、コレイイ!と思って、事前に目星を付けた二件の物件の内見をお願いしたら、不動産屋についてから入居不可と解り、残念な思いがしました。最初から書いておいてくれればはなから問い合わせやしないし、不動産屋だって外国人に紹介するときに検索しやすくてスムーズじゃないですか。「外国人居住可のところなんであたいは嫌だね!」という日本人にとっても解りやすい。

日本人だろうが外国人だろうが様々いて、日本人でも迷惑な居住者は迷惑な居住者だし、逆に外国人でも特に面倒を起こさない人はいます(自分、とは言いません。あえて。まだ解りませんから。)でも、外国人のほうが、迷惑をかけられるヒット率が高く(かどうか統計とか知らないけど、少なくともそういう感覚はあるのでしょう)、どこで線引きしてこの外国人はいい、とは出来ないから、括って外国人はダメとしているのでしょう。倫理とかその辺はひとまず置いて、外国人がいると嫌がる居住者がいる、外国人に騒がれてクレームが来たことがある、だからそれを避けたいというのは、考えようによっては大家の一種の「経営判断」(それが理屈の上でか、感情的にかはともかく)なわけですから、その根拠に基づいて、外国人不可となぜ書けないのか、と思います。

別に外国人がうるさいから隠している訳ではないと思います。だって、結局入居を拒否されたら怒る人は怒るんですから。それに表示されてようが、されてまいが、結局入居できないなら一緒です。更に有り体に言えば、正直ごねるほどの物件などそうそうないのです。もしあって、ごねて住めても、住みにくいでしょう。「正論」で「正当な権利」とやらで主張しても、大家の外国人は嫌だという気持ちに変わりはないのですから。

こう考えてみると、特に表示して問題があるようには思わないのですが、なぜやらないのでしょう。もしかしたら取り決めとかがあるのかもしれませんが、推測すれば、ようするに「後ろめたい」ってことでしょうか。外国人はおことわりだよん、と書くことに抵抗があるってことなのではないかなあ、と。

でもこれって、「家を貸す」という肝心の所で後ろめたさを感じてないのに、表向き大丈夫に見せられるだけ正直迷惑なだけなんですが…なんとかならないかなぁ。まあいいや。しばらく引っ越さないだろうし。

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犬と旅と本と

2008-02-27 尹 良浩

ポットのアイドル、鉄とすず

鉄は私のうしろに設置してあるストーブの前に貼付いて、イスを引くたびに過剰にビビる。
すずはところ構わず、リトルジョーとビックベン(私の身内での隠語なんでしょーか?)を
まき散らします。

なんというか、ペットを飼うというのは大変なことなんだな、と思います。
身近にいることによる「愛玩=愛せる玩具」という意味だけでは、
とてもじゃないけど飼っていられない気がします。

ペットを飼う楽しみというのは人それぞれなのでしょうが、
鉄とすず、と飼い主たる沢辺さん、佐藤さんを見ていると、
迷惑をかけるが進歩をする、「成長する」ということにも
楽しみを持っているのだな、と思いました。子どもと一緒だと。

私には3歳になる甥がいますが、大きくなって、
自律して行動できるようになっていくのを見て、
母親(私の姉)は何だか嬉しそうです。
私にとってはたまにきては勝手に大暴れするので、疲れるのですが、
徐々に何かができるようになっていく姿というのは、
喜びと達成感、幸福を与えてくれるものなのでしょう。

ましてや、それが「自慢の子」になろうものなら、
その幸せはひとしおで、「この子は私のだよ!見て見て!」、
と言いたくなるのも、解ります。
佐藤さんにとって、鉄もすずも「自慢の子」。鉄日誌を見れば一目瞭然。
愛情がにじみ出ています。

そういう意味では、風の旅行社にとって、旅は「自慢の子」です。
大変な苦労と努力で作り上げてきた自慢の旅。
お客様に最高の旅をして貰うために追求して、
自社のパッケージツアーを、自慢の商品を作り上げてきました。

中身の伴った自慢話に不快感はないもので、
むしろ反対に大きな示唆と、興味を呼び起こしてくれます。
風の旅行社の自慢の旅育て記を、魅力を損なわず、
より良いものにするために、ポットが自慢の本になるまで育てました。

「風の旅行社物語」。風の旅行社の身のある自慢話。
みなさまの「自慢の○○育て」に役立つこともあるかもしれません。
役立たないこともあるかもしれません。ただ、どちらにしてもこの旅育て、
旅行会社育ての記録は読んで損はさせない、「自慢の」内容になりました。
ご興味のある方はぜひ。ご予約受付中です。

「買って騙された!」とは思わせません。うちの子に限って、そんなこと…。

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9連休

2008-01-17 尹 良浩

今更ながら、あけましておめでとうございます。
本年もポット出版をよろしくお願い申し上げます。

年末年始の9連休、かなり前から楽しみにしていたのですが、
本当にあっさりと終わってしまいました。

休み明けの7日の朝、もう会社になんて2度と行きたくない、とか、
仕事なんて辞めてやるぜ!俺は遊ぶんだ!とか、
そんな気持ちになるかと思っていたのですが、
そうでもなく、当たり前のようにポットに来て、
特に休みの反動もなく今に至ります。
身体が社会人仕様になってきたのかもしれません。

身体が追いついても中身がまだ欠陥品なので、
今年は欠陥を埋める年にします。

したいです。

できるかなあ。

それはさておき、ポットは年が明けても勢い止まらず(?)、
新刊の予定や、トークセッションの予定があります。
近々に告知しますが、本年もどうぞごひいきに。

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全部俺がやった。

2007-12-13 尹 良浩

と、強気かつ偉そうなタイトルを付けてみました。

ポットサイトのトップページにある、「ポットの新刊・近刊」はその名の通り、新刊・近刊を新しい順番に10タイトル表示しているのですが、今表示されている10タイトルの書誌情報は私がサイト更新しました。

だから何だと言われますと、トップページを10タイトル更新したということは、私がポットに入ってから10タイトルということでもあり、ちょっと感慨深かったので記念碑的に日誌に書いてみました。

記念すべき10冊目は「日本の出版流通における書誌情報・物流情報のデジタル化とその歴史的意義」というとても長いタイトルの本。

著者の湯浅俊彦さんは「デジタル時代の出版メディア」「出版流通合理化構想の検証」に続き、ポットでは3冊目です。出版関係の方々、出版流通研究をされている方々に広く一読していただければ、と思っています。もちろん、「何の関わりもないけどISBNが気になる〜!」という方がいたら(?)是非。その際は「出版流通合理化構想の検証」も併せてどうぞ。

記念すべき10冊目に到達する前に2つ続いた大著が「君よ知るや南の獄 上」「君よ知るや南の獄 下」。上下巻同時、クリスマスに発売予定です。語るまでもない「世界のゲイ・エロティック・アーティスト」田亀源五郎さんの700ページに及ぶ大長編です。

もう私は感動しました。仕事分込みですが、15回は読みました。「うわっ!700ページかよ…どーしよっかなぁ」と思ったあなた。700ページ読むかいがあるラストシーンが待ってます。もちろんそこに到達するまでも……ぐへへへへ、な内容ですぜアニキ。

それからちょっとした豆知識(?)を。『君よ知るや南の獄』は上下巻同時発売ということで、片方しか買わなかった方のために、上巻には下巻の、下巻には上巻の広告が入っているのですが、ここのあらすじ+コピーは私が書きました。デザインの山田さんのページ構成や、選んだ画像が良すぎて、いまいち頑張りが地味ですが、力を込めて『南の獄』のアツい紹介を書きましたので、手に取っていただいた際はひっそり見てやって下さい。もう片方も買ってみようと思っていただければ嬉しいです。

そして、最後にニュースを一つ。先日、この日誌でも既報の通り、2007.12.18(火)18:30よりジュンク堂書店新宿店にて行なわれる、『青き闘球部』の著者、李スンイルさんと映画監督・井筒和幸さんによるトークセッション「タックル!&パッチギ!─在日、朝鮮高校、そして日本人を語る」ですが、まだ席がございます。予約をしないと入れませんので、参加をご希望の方は是非ご予約を。詳細はここをクリックしてみて下さいね。興味がある方はまだ席はございますので、ご予約下さい。

それではではでは。

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地下はすごいのです

2007-11-08 尹 良浩

先日、日本科学未来館に行ってきました。

学生時代は博物館や科学館、美術館など色々通っていたものですが、とんと行かなくなっていたので、本当に久しぶりです。

『地下展 UNDERGROUND−空想と科学がもたらす闇の冒険』という企画展だったのですが、これが面白い!南極の「誰も見たことがない湖」、ボストーク湖や、核廃棄物の処理方法、地下生物などなど、地下にまつわる色々な展示が迷路のような会場に数多あって飽きさせませんでした。

展示の中に大阪万博の時に埋めたタイムカプセルがありました。1970年に埋めて6970年になったら開ける、という5000年にわたる壮大な計画です。私は当然滅びているとして、人類はどうなのでしょう。このタイムカプセルは誰が掘るのでしょうか……。

人類は5000年後にはすでに滅びて、次に別の生命体が地球の覇権を握ります。爆発的に人口が増えた彼らは、どんどん開発を進める訳ですが、そんな折にタイムカプセルを発見。5000年の夢を乗せて工事現場のおじさんがタイムカプセルをゲット。世間は大騒ぎで歴史学者が懸命に謎を探りつつも、「これはアトランティス人(という名の宇宙人)が残した(以下略)」のようなオカルティックというか矢追純一ックという結論を出す人が大勢いるであろう、というのが私の予想です。

というわけで『ず・ぼん13』がいよいよ発売です。どうぞよろしくお願いします。

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退化

2007-10-09 尹 良浩

先日、甥(3歳)の保育園の運動会に行きました。彼はずっと泣いていてちっとも運動しておらず、先生を困らせておりました。困った子です。

さて、私はというと、観戦してから人間学アカデミーへという予定を立てていたのですが、親参加の競技で人が足りない様子。仕方なしにリレーと綱引きに参加しました。

リレーは開始早々にすべての人がマジで走っていることが判明。こりゃ当ては抜けないなと思って真剣に走りました。ビリでバトンを受けて、真剣に走る私。

前の人がこけた!ラッキー!一応若い方の私としては負けられない。こけた人を抜いてもう一人抜いちゃうぜ!…と思った瞬間。

自分のジーンズを踏んでこけました。それはもう恥ずかしいわ痛いわで。火傷みたいな擦り傷が出来ました。

綱引きは周りの人が良かったらしく完勝だったのですが、自分の体力や力が著しく減退していることを感じた日でした。

身体が資本なので、仕事の進歩のために身体の退化を止めるべく運動しようと思います。

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ポルノグラフィ防衛論予約受付中。

2007-09-15 尹 良浩

既に山田さん、那須さんが日誌に書かれたのですが、『ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性』が無事入稿、刊行の運びとなりました。

入稿間近の日、那須さんに奥付に赤字を入れて(間違いがないか確認して、あったら修正して)、と頼まれ、奥付けをよくよく見ると、編集協力として私の名前が入っていました。危うく赤字をいれて修正してしまうところでした、というのはつまらない冗談ですが。

確かに少し注釈部分をお手伝いしたのですが、まさか名前を入れていただけるとは思わなかったのでとても嬉かったです。一方で、少ししかお手伝いしていないのに名前を入れていただくことに少し後ろめたさを感じるところもありました。名前を入れてもらうだけの仕事をしたのか、と。

ただ、今回は純粋に喜ぶことにしました。奥付なんて読者は誰も見ないけど(と言うと語弊がありますが)、それでも自分の名前が流通する本に載ることで、自分が出版の仕事を、本を作る仕事をしているんだ、という感慨があります。私はこの世界に入ったんだなあ、と思うことしきりです。この本のことはずっと忘れられないでしょう。

本の奥付に自分が正々堂々名前を入れてもらえる日が早く来るように、自ら堂々と名前を入れる日が早く来るように、私は本を作る仕事をしていますと力強く答えられるように、忘れられないこの本の記憶が恥じないように、精進していきたいと思っています。

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電車内となりの席運

2007-08-14 尹 良浩

朝にテレビをつけるとたいていの番組で占いコーナーがあります。雑誌なんかでもしょっちゅう見かけます。多くの場合は金運、恋愛運、などとカテゴリがあって、幸運な人と不幸な人がきれいに分けられて、不幸な人には対策なんかも教えてくれます。たいてい「黄色い服を着ましょう」とか突拍子も無い上に、意外と簡単に出来ない解決策を提供されたりします。

さて、もし「今月の電車内となりの席運」というのがあれば、私は最低ランクです。

[今月第一週]
「延々車内につばを吐き続ける酔っぱらい」と「ものすごい勢いで私の方にかっくんかっくんしている女性」のサンドイッチ

[今月第二週]
「独特のにおいを発するおじさん」と「隣にいる子どもをでかい声でしかりながらたたき続ける母親」のサンドイッチ

[昨日]
「社会人にもなって座席の上に靴のまま足を上げるスーツの若者」と「またもやものすごい勢いで私の方にかっくんかっくんしている女性」のサンドイッチ

来週が怖いような楽しみなような。幸運を求めて黄色い服を着てみた方がいいのでしょうか。というよりでもこの運において幸運な状況って何なんでしょうか。

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さて、ポットから久々の新刊、「青き闘球部 東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド」が出ます。東京朝鮮高校ラグビー部の今に至る歴史とこれからの挑戦を描いたノンフィクションです。9月1日発売予定ですが、ご予約承っております。ぜひぜひご予約下さい。

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イベントづくし

2007-07-02 尹 良浩

第6期人間学アカデミーが6月30日のシンポジウムをもって終了しました。
が、ポットは増々イベントづくしです。

・小浜逸郎+伏見憲明によるトークイベント「オトコ談義」
・ポット出版提供・戦争映画の決定版!「戦争の犬たち」(2007年8月18日(土)よりシネマアートン下北沢にて上映)

まだ詳細は出ていませんが、8月にもう一つトークイベントを行う予定です。
みなさまご興味がございましたら、是非是非ご参加ください。

人間学アカデミーもまた9月から7期が始まります。
なんだか私もバタバタやっておりますが、今日もバタバタ頑張ります。

[今日の用語集]

歩戻し=新刊委託すると、「歩戻し請求書」というのが届きます。予想される返品の手数料として、だそうです。たいていは部数の数%を請求されるようです。ポットの場合は5%。なんていうか、5%分委託数を減らせばいいのではないのか?というかこれリベートでは?という疑問が書いていてくるくる巡ってきたので、また自分なりに調査してみます。

なかなか知識が広がらないのはいけませんね。ポットに入って三ヶ月。色々焦りも芽生える今日この頃です。

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チョコボール

2007-06-09 尹 良浩

23にもなってチョコボールにはまってます。

前にはまったのは高校3年生のときで、学校に行く時か帰る時に必ず買っていました。さらに頭の悪いことに銀のエンゼルが4枚たまった時点でいつでも「オモチャの缶詰」に応募できるようにはがきを持ち歩いていました。

高3の秋頃の登校時、ようやく5枚目の銀のエンゼルを手に入れた時は感動しました。学校に着いて1時間目に早速はがきを書き、先生にばれ、「だって、銀のエンゼルが5枚たまったんですよ!!」と感動を伝えると、「バカ。でもそれじゃあしょうがないな。」と華麗に見逃されたのもいい思い出です。

朝っぱらから自らの程度の低さを表すエピソードを披露するくらいなら寝るべきかもしれません。寝たいと思います。おやすみなさい。

[今日の用語集]

おやすみなさいと書きつつ用語集を少し。

「スリップ」

書籍の中にはさむ短冊二つ折りの紙。販売する時に書店員さんが抜いてる紙という認識しかなかったのですが、片側の「売上げカード」が注文伝票をになっているんですね。時々スリップの注文カードをFAXしてご注文いただくことがあります。

昔は版元がこの注文伝票を集めて本の売上を確認していたそうで、そのために書店に「売れた分の注文伝票を版元に送ってくれたら報奨金払うよ!」ということなんかもしていたらしいです。現在はデジタルな在庫,売上管理になっているところが大半なので、スリップを売上管理に使うことはほぼないそうです。

すでに形だけになっている面もあるそうですが、まったく別の用途として主に大きな書店ではレジでバーコードを読む時にスリップのバーコードを使うことが多いそうです。会計を早く処理するために、スリップを抜いて本を他の人に渡してカバーをかけてもらい、その間にスリップのバーコードを読み、会計処理をするという流れのようで、特にお客さんが数冊まとめて持って来た場合はそれでないと時間がかかって仕方がないそうです。

当初の役割は減ったとはいえ、スリップはまだまだ需要があるんですね。

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眠いです。

2007-05-08 尹 良浩

新刊「自由は人間を幸福にするか」の見本出しが近づき、新刊関係で慌ただしい一方で、慌ただしいことが続いて今までの中でまれにみる忙しさです。明日あたりはうっかり帰れないんじゃないかという心配までしています。

なんとか避けたいので、早く出社しようと思ったのですが、今日ついたのは9時40分。これじゃあ何の足しにも成らないですね。明日、明後日あたりは足しに成る程度に早く来れたらいいのですが・・・頑張れ自分。

ポットサイトトップの更新情報にも掲載したのですが、その道のプロがガイドする情報サイトAllAboutにて、『田亀源五郎【禁断】作品集』刊行記念として田亀さんのインタビューが掲載されました。『田亀源五郎【禁断】作品集』はもちろん、『日本のゲイ・エロティック・アート』のVol.1Vol.2についても語ってらっしゃいます。是非読んでみて下さい。

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最後の日。

2007-04-27 尹 良浩

一ヶ月日誌(二ヶ月書きましたが)も今日で最後です。

この二ヶ月間、特に正式に入社した一ヶ月の間、環境もすることも肩書きも全て変わって、バタバタとしているうちに時間が経っていきました。この一ヶ月だけで知ったこと、出来るようになったことは中身が濃くて自分の中で咀嚼しきれてない部分は多いのですが、充実の一ヶ月だったと思います。たくさん教わり、たくさん怒られました。

この一ヶ月、仕事をしていて、また日誌を書いてそれを読んだ方から話を伺って来て、さしあたって、入社一周年までの自分の目標ができました。

「怒られるなら高度なことで怒られるようになる」

僕は誰の目から見たって未熟者です。そしてそれを知った上でポットで働かせてもらっています。怒られないようにすることを今考えていたら、それは仕事に対して踏み出していくことを避ける態度だと今理解しています。

未熟者が怒られるのは仕方がないのだからそれならば出来ることをやりきった上で見逃していたことや、考えもしていなかったことを怒られてそれを修正していく態度でありたいと思います。未熟者であることに甘えていてももちろんいけないのですが。

いつまでも成長の跡がなければ、怒られる量が増えるのではなく、そんなやつに何を言っても時間の無駄だから怒られなくなる。仕事をしていく以上、その時に出来る最上の方法、最上の仕事というのは青天井ですから、より高いところで怒られるようになりたい、と。

というのを今年度の残り11ヶ月の目標にしようと思います。一年後に全然だめじゃんということが無いように日々精進します。

あと用語集は日誌当番の時に今後も続けていきたいと思います。用語集によって知ったことを説明するということの難しさを改めて教わりました。自分にとってためになることは続けた方がいいに決まっていますし、出版という仕事を知る以上は必要な知識はたくさんありますから。今日は日誌当番最後の日なのでお休みします。なんとなく。

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カブトムシたち。

2007-04-26 尹 良浩

昨日は明け方まで『自由は人間を幸福にするか』の入稿準備に追われており、日誌が書けませんでした。今日と明日で毎日書くのは終わりなのに。すみません。

昨日のポットでは仕事の時間に音楽当番(名前順)が外部スピーカーで自分が準備した音楽を流します。一日中ビートルズが流れていました。

とてもじゃないけどビートルズ世代とは言えない私ですが、音楽をまともに聴くようになったきっかけは小学4年生くらいに聴いたビートルズの「ヘイジュード」でした。それから中学卒業までビートルズしか聴かないくらい狂ってました。今でも私の音楽ランキングでは頂点に立つバンドの一つです。

ビートルズを耳にしてから『We Can Walk It Out』と『And Your Bird Can Sing』が妙に聴きたくなって、今か今かと待っていたのですが、結局流れずじまいでした(私が気づかなかったorいなかった可能性は十分ですが)。

今はなんだか『Mother Natures Son』が聴きたいです。かれこれ36時間帰ってないからか多分疲れてます。

<今日の用語集>※間違い、誤解等ありましたらバシバシご指摘願います!

今日は「たーまる」について書いてみようとチャレンジします。下記の例文にご注目ください。

例文)
明くる朝眠い目をこすりながら僕は目覚めた。不思議な所に夢にまで見たひまわりが咲いていた。

二行目にある「た。」というのを「たーまる」というそうです。行が変わって文末だけが残っている状態と言えばいいのでしょうか。ページ調整や行が変わったところが次のページで「た。」のみのページになっているときに前の行に繰り入れたりして調整対象になるそうです。出版社によっては禁則のところもあるそうです、がそんなにたくさんはないとのこと。

こういう言葉というのは教えてもらえば「なんだそのまんまじゃん」なんですが、まったく知らない状態だと「それは何語ですか?」という感覚です。一方で「なんだそのまんまじゃん」なのですが、それで終わると(この言葉に限らず)何の発展性もなければ、自分の中に浸透していかないので、文章化して説明するって言う作業は色々な面で自分のためになってるな、と改めて思いました。

追伸)
・一昨日の用語集、誤解を招く表現があったので、一部だけ追記してあります。よろしければ見てみて下さい。
・上記の例文はあんまりツッコまないで下さい。文字合わせの思いつきです。どこに咲いてるんでしょうね。ひまわり。

今日はこの辺で失礼します。

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ばったばた。

2007-04-24 尹 良浩

通勤電車で座って寝ていたら、前のおじさんがものすごい吐きそうだったらしく、おえー、うぼーとずっと唸りながら口を押さえていました。かなりの恐怖でしたが、ドキドキしながらそのまま寝ました。

眠かったとはいえ、僕も意外と肝が据わっているのかもしれません。関係なし。

<今日の用語集書き直し編>※間違い等ありましたらバシバシご指摘願います。

昨日はさすがに見切り発車で書きすぎました。どんどん修正を入れられるつもりで書いているのですが、せめて自分の中では確固たる自信がないとダメですよね。当たり前ですが。というわけで改めて書籍の販売システムについて改訂版を。

書籍の販売システムは大きく分けて三つ、委託、寄託、買切があるそうです。それぞれ僕の理解では、

委託・・・一定の期間を定めて書店に「おたくでちょいと売ってくれませんか」と頼んで本を売ってもらうシステム。[委託期間が終了した後、]版元は売れた分だけの代金を受取り、売れ残った分は返本してもらう。委託期間が終わったら支払い。
※4/25追記・・・取次の存在が無いかのような表現で誤解を招きかねないので、[]部追記、一部線を引きました。

寄託・・・一定期間を定めて一定量の本を先に入れ、売れた分を補充し、最初に入れたものは後に全て返本してもらう。寄託期間が終わったら支払い。

買切・・・その名の通り、書店が版元から本を買い取って販売すること。仕入れた段階で本は書店の所有物となる。なので当然返品はない。仕入れた段階で支払い

という感じです。約束事としては委託は新刊委託(後述)のみで、その後は買切で、というのが基本になっているようですが、実際には崩れており、実際は新刊以外でも委託で販売していますし、そもそも寄託というという約束事はない、はずです。

さて、上の三つをまた細分化すると僕の知る限りは、委託が新刊委託と長期委託、寄託が常備寄託、買切が通常買切と延勘に分けられます。それらはこれまた僕の理解では、

新刊委託・・・新刊が出た時に通常は3ヶ月間新刊が出た後に販売委託すること。

長期委託・・・単純に委託販売の際、6ヶ月や1年といった長期にわたって委託すること。次に書く常備寄託との違いは補充義務がないこと。

常備寄託・・・「寄託」とは簡単に言えば「ものを保管してもらう」ということ。先に入れた一定量の本は実質書店に保管してもらっている本。つまり、最初に実質的に保管してもらう本を入れ、その本が約束期間内に売れたら補充し、最終的に保管してもらっている最初に入れた本は返本してもらうというシステム。メリットとしては、書店は最初に入れた分は全部返本するものなので、寄託期間終了後に支払いは伴わない。つまるところ入れるだけ入れて、期間中に売れた分だけ支払えば良いのだから、書店としてはリスクがないことになる。

通常買切・・・「買切」の通りです。取次に通さず、直販する場合は正味が安くなったりすることがある。

延勘・・・「繰延勘定」の略。買切の一形態で、買切は通常仕入れた当月末で清算することになるが、繰り延べて、つまり支払いを延長すること。三ヶ月後に支払いなら3延べ、二ヶ月後に支払いなら2延べ、などと言う。なぜそのようなことをするかというと、買切りで仕入れた本が当月で売れない場合、仕入れた分だけ書店は月末清算が赤字になる。だが支払いを待って、設定した支払いまでに売れれば、それを支払いに充てればいいので、清算で赤字にはならない、という理屈。ただ実際は買切だけでなく、委託の時(つまり返本できる)も延勘といったりするが、買切でなければ長期委託と特に変わりはなかったりする。

という感じです。疲れました。昨日のを改めて見ると、理解の浅さがよくわかります。今度は大丈夫だと言いたいところです。うーんやはり不安です。ダメですね。

とりあえず今日はこの辺で。

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もうすぐ。

2007-04-23 尹 良浩

既に二ヶ月終わろうとしていて「一ヶ月日誌」でもなんでもない今日この頃です。

もうすぐ初めてアルバイト以外で給料をもらうことになる訳ですが、使い道を色々考えています。芸はないのかもしれませんが、ここまで育ててくれてお世話になった人には働けるようになったらお礼の一つもしたいものです。

母の分だけ準備は終わっているのですが、父に何を買ったらいいものやら迷っています。後は向かいのおばさんが本当に孫同然にかわいがってくださったので何かお礼をしたいのと、甥が今週のどこかで3歳になるはずなのでプレゼントの一つも買ってあげたい…などと考えています。

そんなことを考えていると、まだまだもらう給料分の仕事や実力ができているとは言いがたいのですが、「自分で稼ぐ」ことがすでに始まっているのだなと改めて自覚します。お金をもらっているのですからもっと社会人としての常識を身につけて、様々な仕事を安心して任せられるようにならないといけないですね。

とはいえやっぱり「自分で稼いだ」お給料は楽しみです。またこれを節目として今後も精進していければと思います。

<今日の用語集>※間違いあれば是非是非ご指摘願います!

特に今日は新用語が無かったので、書いていなかったものを。書籍の販売形態について書こうと思います。

★委託・・・一定の期間を定めて書店に「おたくでちょいと売ってくれませんか」と頼んで本を売ってもらうシステム。版元は売れた分だけの代金を受取り、売れ残った分は返本してもらう。一番一般的な販売システムですね。いくつか種類があります。代表的なのは下記三つ。

1.新刊委託・・・新刊書を読者に販売するために、一定期間委託販売すること。売れ残ったものは返本される。

2.常備委託・・・版元、取次、書店の三者合意で、特定の書籍を店頭に並べておくこと。売れたものは出版社に注文してすみやかに補充しなければいけない。契約販売期間終了までは撤去されません。が、期間終了時に本が余って見切りを付けられたらもちろん返本されます。

3.長期委託・・・一定の期間を定めて書店に「おたくでちょいと売ってくれませんか」と頼んで本を売ってもらうシステム。版元は売れた分だけの代金を受取り、売れ残った分は返本してもらう。…と書くと委託の説明まんまですね。他との決定的な違いは書店に補充する義務はないということです。

常備委託は「一定期間に版元の代わりに最大限売ってもらう」システムであり、長期委託は「一定期間に版元の代わりに最低限の希望ラインを示して売ってもらう」システムである、というところでしょうか。

★買切・・・その名の通り、書店が版元から本を買い取って販売すること。仕入れた段階で本は書店の所有物となる。なので当然返品はない。その分一般的には委託販売より正味価格は割安になります。

★延勘・・・取次店と出版社の間で事前に約束をして、本の支払い期日を延ばすこと…って書くと少し違うんですが、版元から見れば「支払いは遅くなってもいいからながーく棚において売ってくださいね」という約束事とでも言えばいいでしょうか。委託の場合もありますし、「買切り勘定」なんていって買切りの場合もあります。

商品というのは売れるかどうかは売ってみないと解らないところがあるので、委託に比べるとやはり買切りはリスキーです。今なお書籍の販売方法は大モメ中で色々と論議を呼んでおりまする。個人的には委託ってなんだかんだで結構優れた販売方式のような気がします。ハイ。

書いたらなんだか不安です。多分間違っていないと信じたいのですが…。でも間違いを恐れず公開したいと思います。

※2007.4.24追記

今朝、石塚さんに改めて説明を受けたらやっぱりきちんと理解できてませんでした。間違ってました。勘違いもありました。4/24の日誌で書き直したいので、線を入れさせて頂きます。

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昨日書けなかったので

2007-04-21 尹 良浩

今書いてます。

いい天気ですねー。かれこれ25時間外の空気に触れてない僕ですが、やはりぽかぽかと天気がいいと気分がいいですね。今日はこの後人間学アカデミーでの講義の準備や受付の仕事が控えておりますので、どちらにしろ外には出るのですが。

<復活プチ用語?集>※間違っていることがあればドシドシご指摘お願いします!

本の問屋さんである取次さん。よく名前の知られるような取次さんは様々なジャンルの本を広く総合的に集めて管理し、書店さんの注文を受けて本を出します(ちょっと表現としてはおかしいというか若干違う気もしますが…この辺りもいずれ書きます)。しかし、取次さんの中には理工系や医療系など、専門に特化した本を中心に集めている「専門的取次」とでも言うべき取次さんもあります。

書店さんの多くは一つの取次さんとしかお付き合いがないことが多い、というより総合的に本を集めている取次さんの一つと契約していれば大概の本は手に入りますし、取次さんとお付き合いをするには契約保証金というものを支払う必要があり、複数の取次さんとお付き合いすることにあまりメリットがないのです。

とはいえ複数の取次さんとお付き合いをする書店さんも中にはあって、その多くは「総合的取次」と「専門的取次」を組み合わせて利用しています。「専門的取次」のメリットは、専門的すぎて総合的な取次では扱っていなかったり、取次在庫に存在せず、版元に注文しなければならない書籍でも常に取次在庫として押さえているので、早く確実に書店に届く可能性が高まる訳です。例えば医大の近くにあれば単純に医療書籍は充実させたいなどと考えるでしょう。頻繁に医療書籍を入れたいのでそれ専門の取次さんとお付き合いしておけば、売りたい商品をより確実にゲットすることが出来る訳です。もちろん契約保証金が「専門的取次」にも支払われる訳ですが、なかなか手に入らない専門的な本を充実させることが売り上げにつながる立地であったり、ポリシー、方針がある書店さんにとってはメリットの方が大きいのです。

さて、そういった「総合的取次」と「専門的取次」を組み合わせて利用している書店さんから版元へまとめて注文が来た時に、「●●の本はこっちの取次に搬入してください、▲▲の本はあっちの取次にお願いします」、といった形で受ける場合があります。これはどちらの取次でも扱っている本だとしても、掛け率(仕入れ値)が違うことがあるので、もちろんよりお安く手に入るところを利用したいという理由からなのです。

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ほんとうにすみません。

2007-04-18 尹 良浩

某日誌読者様からちゃんと書け!用語集はどうした!とおしかりを受けてしまいました。

ですが、もう終電10分前です。今日は帰ります。充実且つ具体的で楽しい日誌目指してまた明日から頑張ります。ごめんなさい。

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