たいけんのトビラ12月号●編集プロダクションの仕事
2018-09-05 松村 小悠夏
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インターンシップ10日目。いよいよ最終日です。
今日は、私が書いた『ポット出版見聞録』の製本作業をしました。35部を1つずつホチキスで中綴じ、カッターで三方裁ちをして完成です。製本機械が一般化する前は全て手作業でやっていたかと思うと気が遠くなりそうです…。
今回、取材から文字起こし、原稿執筆、InDesignをちょびっと、そして製本とやってきましたが、全ての作業を終えると確かな達成感が。
出版に携わっている方が「仕事は確かに大変だけど、やり終えた後の達成感で疲れが吹っ飛ぶ」と言っていましたが、その言葉の意味が少し分かりました。(さすがに疲れが吹っ飛ぶということはありませんでしたが)
私は今、大学でジャーナリズムや出版について学んでいます。ゲスト講師として出版業界で活躍する方を招き、話を聞くこともしばしばあります。なので、少しはこの業界について分かっているつもりでした。また、ずっと憧れていた業界というのもあり、最初はなんだかんだ言ってあっという間に2週間が終わると思っていました。
しかし、全然そんなことはなかったです。
テープ起こしは1時間で5分しかできないし、宛名もまともに書けない、原稿は訂正だらけ…と自分の不甲斐なさを痛感する毎日でした。
また、想像している何倍もの時間をかけて制作し、予算や用途に合わせて紙質やインクを相談して、そうしてやっと一冊の本ができるということを頭では分かっていたつもりでした。
しかし、実際に目の当たりにすると、軽々しく「出版の仕事って楽しそう!やってみたい!」なんて言えなくなりました。この業界に飛び込むのなら、それ相応の覚悟を持たないと…!
もう一度、自分のやりたいことや夢について考え直す良い機会となりました。
最後になりましたが、ポット出版の皆さんには2週間大変お世話になりました。沢辺さんに「世話なんてしてない」と言われたので言い直します。勝手にお世話になっていました。
ありがとうございました。
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インターンシップ9日目。
今日はまず、昨日作った成果物に載せる写真を撮りました。あえて殺風景なデスクにしたり、ポットの看板の配置をあちこち変えてみたり。レシピ本、絵本、ゲイといった様々な本を集めてみたり。写真1枚で自分が何を言いたいのか伝わるように努力しました。
私が今まで綴ってきた日誌を全文掲載したらページ数も増え、小冊子と呼べるくらいのものにはなりました。完成まであと少し。
そして、ポットの全体会議に出席しました。
2〜4人で個別に会議をしているのは何回か見てきましたが、全体会議は初めて。7人のスタッフが8人がけ?のテーブルにぎゅうっと集まっていて、なんだか…圧が……。
会議後恒例のお掃除もきっと最初で最後ですね。そんな些細なことにも哀愁を感じてしまいます。
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インターンシップ8日目。
今日は、糸日谷さんに取材して書いた私の原稿をInDesignを使って四六判のフォーマットに流し込みました。タイトル、中見出し、小見出し、ノンブルと体裁を整えたら途端に“それなり”に見えるように。凄い!和田さんありがとうございます!
面付けをして印刷、中綴じ、三方裁ちをしたらまるで魔法のように私の原稿が本になりました!
まだ試し刷りの段階ですが、作家・大江茉那、爆誕です。
最後にこの成果物に対して沢辺さんと松村さんから講評を頂くのですが、今から戦々恐々です。
「講評:あああああああああ」とか「講評:ここに文字を入れる」とかだったらどうしよう。
インターンシップも残すところあと2日となりました。余すところなく出版の世界をうろちょろと見て回ろうと思います。ふふ。
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「江戸・東京 水を愉しむ文化都市 上野・本郷・後楽園めぐり」
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インターン7日目。
今日はすずちゃんと初めて会いました。
従兄弟の家にチワワがいるぐらいで普段は動物と触れ合うことが全くない私。そんな私にもすずはいっぱいスリスリしてくれましたU・x・U その人懐こさを分けてほしい!
沢辺さんに「お前の日誌を読んでいると、俺こんなこと言ったか?ってなる」と言われました。
言われたことをただ額面通りに受け取っているだけで、真意が全く伝わってない感じがむず痒いそう…。何を言ってるかではなく、何を伝えたいかを確と受け止めなくてはいけないですね。
それでも懲りずに今日受けた指摘の話をします。
それは、つい無意識のうちに「大体」とか「多分」とか「〜だと思います」など明言を避ける言い方をしてしまうこと。責任を負いたくないだとか保険をかけてるだとか抜け穴を作ってるだとか散々な言われようでした。まあ、仰る通りなのですが。
そういえば、ゼミの教授にも同じようなことを言われたような気がします。論文の最後、考察部分のところが曖昧にぼかしているとか言い訳がましいとか。あと「個人的に」もよく使ってしまっています。
これは私に染み付いてしまっている習慣というか口癖のようなものなので治すのは中々難しいような気がしますが、意識するところから頑張ります。正の字で数えておこう。
多分、この日誌を読んだ沢辺さんはムズムズすると思います。(早速明言を避ける)
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インターンシップ6日目。
……やってしまいました。遅刻です。
社会人になったら遅延による遅刻は言い訳にならない、と再三にわたり教授から注意を受けたにも関わらず、いつものように家を出たら電車が全然来なくて焦る私。泣きつくように連絡を入れました。優しく応答してもらったものの、駅から職場まで猛ダッシュしたのと緊張とで脂汗と冷や汗が止まりませんでした…。あと20分は早く起きねばと固く誓いました。
気を取り直して頑張るぞ!と心の中で意気込んだものの、本日は原稿、取材、文字起こし、原稿、文字起こしとTHE・デスクワークな1日だったのでそろそろ肩とお尻が限界を迎える頃だろうと思います。それでも、このインターンシップ中に課せられている取材原稿の作成が順調に進んだので良し!ということにしておきます。
短いですが、今日はこの辺で。
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ポットのサテライトオフィスをつくっている。
場所は北軽井沢。
30年ほど前の1987年の夏に、
友達と数人で建てたログハウスを、貰い受けた。無償でだ。
なぜそんなものを貰えたのか? というのには、
さまざまな事情や経過、行きがかりなんかがあるのだけど、
そこんとこは長くなるので、割愛。
一昨年の春ころから、家具・荷物の整理や処分、
手すりをつけるとか、保護塗料をぬるとかいった作業をしていたのだけど、
ほぼほぼ、めどがたった。
そこで今、考えているのは、
ポットのサテライトオフィスにする、ということだ。
設備では、ネット回線を引いて、A4のモノクロレーザープリンタを持ち込む。
現地での足として、フルタイム四駆・軽のワンボックス・車検1年つきを
スタッドレスタイヤ付きで、18万で買った。
電車やバスでたどり着けば、日常の買い物は、これでできる。
作業なら、ほとんどの作業はサテライトで可能。
社内の会議は、Googleのハングアウトで、すでに2回ほど、実験してみて、
まあ、問題ない。
残るは社外での会議だけど、それはしょうがないんで
東京に移動するってことでどうだろう。
北軽井沢から軽井沢駅まで、車で40分くらい。
新幹線にのれば東京まで1時間。新幹線代は片道5,000円ちょっと
また 北軽井沢から渋谷までの直通のバスが、
4時間で、バス代は3,500円。
一度、渋谷からバスで北軽井沢に行ってみたけど、
渋滞につかまって、1時間30分、余計にかかったんで、
道の混まない平日くらいしかつかえないけどね。
もちろんこのサテライトオフィスは、
スタッフだれもが、浅間山で林のなかで仕事できることにする。
問題は、俺以外のスタッフで希望者がいるか、だ。
たぶん、だれもめんどくさがるだろうな、、、、。
それにスタッフで免許持ってるのあと二人だけで、
ほかは持ってないから、あっちで動きがとれないな。
ということで、まだサテライトオフィスは、
妄想でしかないんだけどね。
●小屋の場所と写真などは、コチラ
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インターン5日目。
地元では雨が降っていなかったので傘を持たずに来たら、こっちでは普通に降っていて慌てました。そんな幕開けでした。
今日は「相手のことを考える」「気を利かせる」という初歩の初歩の初歩のようなことを学びました。
感圧紙に書くときはドライバーのことを考えて意識して筆圧を濃くするとか。面倒臭がらずに部署や所属まできちんと書くとか。
コーヒーが空っぽになっていないかチェックする、とかとか。(沢辺さんにコーヒーを淹れさせてしまいました…)
常に意識をしていないとダメですね。
ポットでは電話やインターホンがよく鳴るのですが、私は未だにその2つを瞬時に識別できません。前者なら他のスタッフ、後者なら私が出るようにしているのですが、これは電話とインターホンどっちだ…?と一歩も踏み出せずにいる間に他のスタッフがインターホンに出ているなんてこともしばしば。
これも常に意識していないと、です。
そんな私ですが、テープ起こしのスピードだけは速くなりました。今日は1時間半で20分。初日にやったテープ起こしは専門用語が多い分、聞き取るのに時間がかかったのもありますが。それでも、再生してから止めるまでの時間が以前より長くなったので、リスニング能力の向上かなと思います。オフレコの話とかも聞けたりするので結構楽しいです。
インターンシップも折り返し地点。来週はもっと多く、そして専門的なことを吸収できたらと思います。
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インターンシップ4日目。
今日は小久保さんと沢辺さんからそれぞれお話を聞く機会がありました。
小久保さんから伺ったのは紙やインク、加工について。
書籍の用途やイメージ、はたまた予算によって使用する紙は様々。確かにレシピ本が濡れてすぐにダメになっちゃう紙だったり小説がめくりにくい紙だったりしたら、えっ!ってなりますよね。
インクも、基本のCMYKだけでは表せない色を表現するときに使う特色についても教えて頂きました。
金や銀、蛍光色は特色でしか表現できません。特色は値段が高い分、インクの種類を減らしたり紙質を変えたりしてコストを下げるそうです。言われてみれば、金や銀のインクを使ってる本は単色刷りや二色刷りだったりするものが多く、シンプル故にインクが映えます。
また、箔押しやカッティング、エンボスなどの加工にも著者とデザイナーのこだわりが垣間見えました。私は学生マガジンを発行するサークルに所属しているのですが、表紙の担当者が予算とデザインの兼ね合いでひいひい言ってますね…。
沢辺さんからは原稿を書く際の心得について。
文章を書くとき、自分をどのポジションに置くか?ということをまず考えなくてはいけません。
主体なのか客体なのか、それによって手法も変わってきますからね。文章の構成を事前に考えておくのもそうだし、自分のポジションも予め決めておけば質問内容も自ずと変わってくるのかなと思いました。どうせなら主観がいいかな!と思ったのですが、それには取材内容を一旦自分の中に落とし込んで、相手が何を伝えたいのかをハッキリ理解しなくてはいけないという難しさがあります。
頭を使ったらお腹が空いてきました。今日はこのあと、串揚げを食べに行く予定です(=^・^=)
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インターンシップ3日目。
本日はまず、画像探しのお手伝いをしました。
「こどもちゃれんじ」の教材に載せる写真をインターネットから探す作業です。
テキストの説明に合っていたり、幼稚園児向けのものなら写っている人物もなるべく歳の近い小さな子だったりと読み手や主旨を考えて画像を探さなくてはいけないので結構大変でした。
途中、郵便局へのおつかいを頼まれて外に出たのですが、近くに公園を発見!この前、神楽坂の公園で年甲斐もなくブランコと滑り台で遊んだことを思い出しました。涼しい日があったら休憩中にぽけーっと日向ぼっこするのもいいですね。
本日の反省点3つ!
①「今からテープ起こしします」「頼まれていたことが終わりました」といった連絡を社内のメーリングリストに流すのですが、どうやらその文章が堅いようで(^o^;)もっと気楽に〜と言われたのですが、中々直りません。
②ポットの床はフローリングなので歩くと大きな音が出てしまいます。みなさんスニーカーだったりスリッパだったりと対策(このためかは分かりませんが)しているので私1人だけコツコツと床を鳴らしてしまい、申し訳なく思っております。
③今日は何度かインターホンに出ることができたのですが、オートロックのボタンを押し忘れてお客様をお待たせしてしまいました。
それでも、大分慣れてきたような……気がします。(そう思いたいです)
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『くまのトーマスはおんなのこ』重版が決まりました。
2016年12月に刊行してから重版まで20ヶ月。
同じLGBTをテーマにしている絵本の『タンタンタンゴはパパふたり』は13ヶ月、『王さまと王さま』は6ヶ月なので、それに比べるとちょっと時間がかかってしましたが、
2017年の年間売上数を今年はまだ8月なのに超えました。
段々とこの本の良さが認知されてきているようです。
画像は印刷所から届けられた2刷用の「刷り出し」です。
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インターンシップ2日目の今日は、小久保さんが高校の先輩だったことが発覚するところから始まりました。世間って狭い!
今日はまず、初めての出版会議に同席させて頂きました。
出版会議では在庫状況の確認や営業作戦、イベントやフェアについてなどを諸々話し合います。
初版の数はいくつにするか、イベントのノベルティはどうするか、熱い議論が交わされていました。
私はただ傍観しているだけだったのですが、本の値段や紙質などもみんなで話し合って1つ1つじっくり決めていくんですね…!
お昼は沢辺さん行きつけの中華をご馳走して頂き、定食を1つずつ頼んで仲良く半分こして食べました。(実際は私が2/3食べました)
私は頭の回転が遅いのか、考えるより先に言葉が出てしまうのでいつ無礼を働くかヒヤヒヤしていましたが、一先ず今日は大丈夫そうでした。
午後は本の制作に携わった方々に献本を送付する作業をしました(と言っても封筒に宛名を書いてメール便のシールを貼るだけですが)。
最近は手帳やメモ書きでしか文字を書く機会がなかったので、人に見せる字を書くのは数週間ぶり…!?
自分の字はこんなにガタガタだったのかと悲しくなりました。字ってその人の性格が出てしまいますよね。
そのあとは、糸日谷さんにインタビュー!
予め質問をいくつか考えてから取材に臨んだのですが、原稿の骨組み(構成や全体像)を全く考えていなかったため、質問が抽象的で漠然となってしまった点をご指摘頂きました。
今まで何回かインタビューをした経験はあるのですが、毎回出たとこ勝負というか見切り発車というか、稚拙なものになってしまっていたのはそれが理由だったのか!と目から鱗でした。効率的かつ具体的な取材をするのにとても重要なことですね。
あとは、インターホンと宅急便の訪問に出られなかったことが本日の反省点です…。明日は頑張ります。
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東京都写真美術館で開催中の展覧会のカタログ『マジック・ランタン 光と影の映像史』です。青弓社から刊行です。カバーデザインと本文組版を担当しました。タイトルロゴデザインは、展覧会のフライヤーや展示を担当されたデザイナーの畑ユリエさんです。同じく青弓社から刊行の『幻燈スライドの博物誌』も以前デザインと組版をやらせていただきました。
カバー
用紙●OKミューズガリバーリラ・ホワイトS/菊判/T/76.5kg
印刷●4C
加工●マットPP
表紙
用紙●モダンクラフト/菊判/Y/137.5kg
印刷●1C スミ
加工●なし
見返し
用紙●ビオトープGA-FS・ミッドナイトブルー/46判/Y/90kg
本文用紙
b7トラネクスト・紙厚164ミクロン
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帯のデザインを担当している中公新書の8月の新刊です。
『日本史の論点』は2500番です。
2000番の記念冊子を作って少しあとから新刊の帯の制作をやらせていただくようになったので、500点近く作ったことになります。
二色刷の特色はTOYO 10090
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昨年作ったものですが、手元に最近届きました。
『ちい恋』は、小学生の時にピアノ教室の待合室にあったのを読んでいました。
たぶん第1集〜3集くらいだったと思います。
1967年に単行本初版とのことなので、私が読んだ1990年頃すでにロングセラーだったんですね。
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初めての投稿になります。
今日から2週間、インターンシップとしてお世話になる大江です。
楽しそうに原宿を観光する人たちとは対照的に、ドドド緊張しながら明治通りを歩いてきました。
午前中の作業は和田さんにコーヒーの淹れ方とゴミの出し方を教わり、スタッフの皆さんに自己紹介をし、糸日谷さんにインタビューを行うにあたっての質問事項を考えるだけで終わってしまいました(^_^;)
お昼は紫金飯店さんで食べようと思っていたのですが、人気が高く5組ほど並んでいたため断念。またリベンジしようと思います!
午後はインタビューの文字起こし。
慣れないMacのキーボードに四苦八苦しながら夢中で作業をしていましたが、4時間で文字起こしできたのは20分とちょっとだけ。
言葉が脳内で上手く変換されなくて、全部カタカナ語に聞こえてきます。来週までには今より1.5倍速くらいにはなれていたらいいなぁ。
途中、糸日谷さんに教えてもらいながら発注の入力作業もやらせて頂くことに。おお、仕事してるって感じ!と内心興奮しておりました。
今まで、アルバイトで接客はやってきましたが、デスクワークは人生初に近いものでした。
あっという間に今日の業務が終了です。
短い期間ではありますが、よろしくお願い致します!
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数学セミナー9月号の見本が届きました。今月はインタビュー記事のレイアウトなどやりました。インタビュイーは漫画家の高野文子さんです。記事でも触れられている『ドミトリーともきんす』『黄色い本』『棒がいっぽん』などうちにも持っています。
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