2018-08-31

ありがとうございました

インターンシップ10日目。いよいよ最終日です。

今日は、私が書いた『ポット出版見聞録』の製本作業をしました。35部を1つずつホチキスで中綴じ、カッターで三方裁ちをして完成です。製本機械が一般化する前は全て手作業でやっていたかと思うと気が遠くなりそうです…。

今回、取材から文字起こし、原稿執筆、InDesignをちょびっと、そして製本とやってきましたが、全ての作業を終えると確かな達成感が。

出版に携わっている方が「仕事は確かに大変だけど、やり終えた後の達成感で疲れが吹っ飛ぶ」と言っていましたが、その言葉の意味が少し分かりました。(さすがに疲れが吹っ飛ぶということはありませんでしたが)

私は今、大学でジャーナリズムや出版について学んでいます。ゲスト講師として出版業界で活躍する方を招き、話を聞くこともしばしばあります。なので、少しはこの業界について分かっているつもりでした。また、ずっと憧れていた業界というのもあり、最初はなんだかんだ言ってあっという間に2週間が終わると思っていました。

しかし、全然そんなことはなかったです。

テープ起こしは1時間で5分しかできないし、宛名もまともに書けない、原稿は訂正だらけ…と自分の不甲斐なさを痛感する毎日でした。

また、想像している何倍もの時間をかけて制作し、予算や用途に合わせて紙質やインクを相談して、そうしてやっと一冊の本ができるということを頭では分かっていたつもりでした。

しかし、実際に目の当たりにすると、軽々しく「出版の仕事って楽しそう!やってみたい!」なんて言えなくなりました。この業界に飛び込むのなら、それ相応の覚悟を持たないと…!

もう一度、自分のやりたいことや夢について考え直す良い機会となりました。

最後になりましたが、ポット出版の皆さんには2週間大変お世話になりました。沢辺さんに「世話なんてしてない」と言われたので言い直します。勝手にお世話になっていました。

ありがとうございました。