ポット出版社長・沢辺均の日記 -66[2010.03.09〜201003.12]

2010-03-12 沢辺 均

●2010.03.09火
午前中、ジャパニーズ・ブックダムをめぐって打ち合わせ。
雨のなか、自転車で事務所に戻る。

●2010.03.10水
午後から大田と面接。
年に一度、自己評価表を書かせて、面接することにしている。
給料の変更も、この面接のテーマ。
那須同席、3人で近所のYoo(やお)というカフェで。
まだまだ仕事とか会社とかについての考えが浅い、と思う。
そんなことを話していて、自分の大昔のことを思い出した。
まだ十代の最後の最後あたり。8歳くらい年上の男(あんまり感じのいいヤツではなかった)に、
「資本家って、誰のこと言ってんの?」みたいなことを聞かれて、なんにも答えられずに、
大ショックだった。そんなこと考えてみたことなかったし、いざ個人名をあげようとしても、
すっきりと「資本家」ってイメージに合致する人を知らないし思いつかなかった。
左翼にかぶれていたころで、「資本主義はダメなんだ」なんてことを
エラソー、知ったかぶりで人に「説得」なんかしていた訳だから、恥ずかしいったらありゃしない。
その後10年弱で、左翼ヤーメタ、って決めたんだけど、
そのオオモトがこれにあったような気がしてる。そんな話を思い出す。
面接が終わって銀座へ、「書店落語」企画のことを「落語を観るならこのDVD」の
著者瀧口雅仁さん
と相談に行く。
夜は、「肺がんで死にかけている団塊元東大全共闘頑固親父を
団塊ジュニア・ハゲタカファンド勤務の息子がとことん聞き倒す!」
をプリントして読んでみる。

●2010.03.11木
代々木図書館の館内整理(休館)の日の会議に向かう。
うーん、一箱古本市の実現はむずかしいか?
午後、社内研修延期。
夜は、大塚の「なべ家」でフグのフルコース。
もと芸者さんのようなおばあちゃんが、横にすわってフグ鍋を作ってくれて、
よそってまでくれる。フグの白子のみそ汁、白子の焼いたものがうまかったな。
この時期、白子は産卵(にひっかける)前で、イチバン大きくなってるんだって。

●2010.03.12金
午前中ポット全体会議。その後掃除大会(今月の隊長は中濱)。
連絡、雑用ともども、植村さんと作りたいね、って話してる電子書籍をめぐる本の
構成などをまとめようと、資料を読んだり、書いたり。
我が社の中年女トリオが映画鑑賞会、と称して出かけていった。

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全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)での講演記録

2010-03-12 沢辺 均

2010年1月14日(木)〜1月15日(金)に新潟で開かれた「全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)」で話をさせてもらった講演記録です。

主催者でテープ起こし→原稿整理をしてくれて、僕が少々手を入れたものです。
でここでは改行を増やしました。
「記録集」という印刷物になってます。新潟県図書館協会の発行です。
▼奥付
平成21年度
全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)記録集
発行日 平成22年3月9日
編集・発行 新潟県図書館協会 事務局
      (新潟県立図書館企画協力課内)
〒950-8602 新潟市中央区女池南3-1-2
       Tel 025-284-6178
       Fax 025-284-6832
ココから────────────────────

【基調講演】
「出版文化の危機」をどう見るか
ポット出版社長 沢辺均氏

司会 続きましてポット出版社長の沢辺均様より、「出版文化の危機」をどう見るかと題しまして基調講演を頂きます。
ご講演頂きます沢辺様が社長をされていますポット出版は図書館とメディアの本であります『ず・ぼん』を発行しております。皆様ご存じのとおりこの書籍は1994年の創刊以来、図書館員が知りたい最新の課題や情報を独自の目線で紹介されております。
それでは沢辺様、お願いいたします。

沢辺 ポット出版の沢辺です。
今日は新潟の皆さん、全国公共図書館研究集会の実行委員の皆さんというのでしょうかね。僕なんぞをお呼び頂きまして本当にありがとうございます。 続きを読む…

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オイラの(おやじバンド)ライブ・2010.04.17土のお知らせ

2010-03-09 沢辺 均

5年くらい前から、バンドを始めまして、
毎度迷惑な、ライブをやります。6回目になりました。
歌で飛び入り、楽器をもって飛び入り歓迎です。
僕らの演奏を無理矢理聞かせるだけでなく、
皆さんにも舞台にあがってもらって楽しんでもらいと思ってます。

見るだけでも、飛び入りでも歓迎です。
もしよければ見に来てください。

────────────────────
LIVE勝手にしやがれ 6

●日時 2010年4月17日・土曜
 18時30分開場(飲み放題開始)
 19時開演・21時終演予定
●場所 新宿ミノトール2
03-3341-2655 新宿区新宿5-11-4龍生堂ビルB1
副都心線/丸ノ内線/都営新宿線「新宿三丁目」C7出口2分
●料金 3,000円
3時間飲み放題(18時30分〜21時30分予定)
●定員 50人
●申込 バンドメンバーか下記までメール・ファックス・電話へ
●曲目(予定) 
ら・ら・ら/私はピアノ
青空/バスルームから愛をこめて
Stairway To Heaven/曼珠沙華 他
●メンバー
青んぼ(g cho)/木谷マキ(d)/ミナ(vo)/沢辺均(g)
ババッチ(p)/ハル(vo)/日野智(b)/本多羅々(g)
&生オケタイムのみなさま(vo)

唄う人大募集
●バンドをバックに「生オケ」コーナーあります。あなたも歌ってみませんか?
●楽器参加も大歓迎!。事前にご連絡いただければ、歌詞+バンド用のギターコード譜はこちらで用意します。
●もちろん当日の飛び入り参加も歓迎します! その際は歌詞+ギターコード譜(4部ほど)をお持ちください。
●事前スタジオ練習に、参加してみませんか? 詳しくはメンバー、または主催者まで連絡を。

●主催 勝手にしやがれプロモーション 
 150-0001 渋谷区神宮前2-33-18 #303沢辺宛
 電話03-3478-1774 ファックス 03-3402-5558
 メール ケイ アイ エヌ(アット) pot.co.jp 

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上海バンスキングを見てきたぞ

2010-03-08 沢辺 均

シアターコクーンで「上海バンスキング」を見た。

たぶん最初に見たのは20年近く前。
ぼくは、六本木自由劇場でなく、博品館でもなく、
すでに圧倒的に評価の定まったあとに、シアターコクーンで見ただけだった。

休憩までは、「コレっておやじバンド」だなー、と思っていたのだけど、
最後にバクマツが兵隊から骨になって帰ってきたあとに、
舞台のうえのほうでトランペットを吹き始めてたときは、涙ぐんでしまった。
なんか同窓会みたいな感じ、以前の舞台を役者たちが懐かしんでいる感じが、
オレも含めて「おやじバンド」について回る自己満足的なものにちょっと違和感があったな、
ってことなんだけど、見終わった後は、コイツらならそんなものでも許されるって。
緊張感はないし、すでに身に付けた力の範囲で、
のんびり演じてる感じがしたのだけど、もうそれでもいいんだなって。

だって、これを50人くらいしか客が入らないところ(つまり、金にならない)で
楽器を買って練習して、こんな舞台に作り込むなんて、スゴい奴らだったんだな。
結果はあとからついてくるもんだし、結果がどうなるかわからないけども、
それ自身にのめり込んだのだな、って思う。
その上、当時の感じでは、ゴリゴリのアングラ芝居が幅を利かせていたはずだしね。

戦争への人間の実感そのものを描けてると思ったし。

最近、オレの周りは電子書籍の話ばかり。
だけど、やっぱりネットワーク(だけ)じゃ物足りないな、
ナマの圧倒的な意味はますます重要度を増すよ。
録音録画撮影禁止ってアナウンスがあったけど、
youtubeにアップされたって、全然怖くないでしょう。それで見たって、
ナマには全然かなわない。
そして検索してみたら、アップされてた。コメントも、わかるなー。

そうした仕事をしたいもんだ。出版で。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -65[2010.02.26〜201003.08]

2010-03-08 沢辺 均

●2010.02.26金
週一回のポット会議と掃除大会。
夜はスタジオ・ポットSDの雑談会。
月に一度は雑談をして、問題やアイデアを出そうというのだ。飲み屋にて。

●2010.02.27土
17時集合で、ジュンク堂新宿店でトークショー。
その前に、ヨドバシカメラによって、戸籍上の妻が、犬たちを撮るためのデジカメなどを買う。
リコーのCX3。絞りロックという機能があるのを初めて知った。
「ゲイから学ぶ、二人で生きるための技術」 レポートもあり。
終わってサイン会。うたぐわさんは新刊発売直後、かつブログでの人気もあって50人くらいが並ぶ。
「二人で生きる技術」が20数冊、『じりラブ』は事前の「ゲリラサイン会」で150冊くらい売れたらしい。
終わって打ち上げに。うたぐわさんと、ゲイ仲間と我が社の尹、大田、髙橋の自称ノンケ若手スタッフと、西郷さん。
さらに大塚さんの店=タックスノットに寄る。

●2010.03.01月
昼から、一橋大学図書館の見学へ。
夜は、神保町の新世界菜館でちょっと会合。

●2010.03.03水
夕方、ボイジャーに。電子書籍フォーマットをめぐることを、話を聞いたり、相談したり、
ボイジャーの考えを聞いたり。他にお三方と一緒。
ず・ぼんの会議に間に合わずにサボってしまった。

●2010.03.04木
昼から週一回の出版会議。
またまた長引いた。そして、先輩出版社の社長さんくる。
ジャパニーズ・ブックダムのことを話したり、書協での電子書籍の取組みのことを聞いたり。
うん。今後も協力してもらえそうだ。
夕方、「民主党政権への伏流」(仮タイトル)の著者、前田さんと打ち合わせ。

●2010.03.05金
週一回のポット会議。これはいつも30分程度で終わらせられてる。
掃除をして、借り入れしてる大銀行の担当者来訪。決算書を取りにきたんだな。
その後、日経記者が取材にくる。ジャパニーズ・ブックダムのこととか、
電子書籍のこととかいろいろ。
この日は久しぶりに「定時」にあがる。

●2010.03.06土
昼の部の、「上海バンスキング」の再演。シアターコクーン。
9,500円は高いけど、良かった。いろいろ書きたいことあるけど、。
終わってから中野へ、NPOげんきな図書館の理事会。
渋谷・代々木図書館の指名競争入札への対応策。
去年落札したばかり。通常プラス2年=合計3年は、このまま随意契約で継続と思っていたのに。

●2010.03.07日
午後からバンドの練習とミーティングという飲み会。
いよいよ練習はあと3回。4月17日がライブだ。

●2010.03.08月
午後S社とデザインの打ち合わせ。
と、他に予定はないんだけど、細々といろんなこと。
今日は経理の相談やらなんやらもあったし。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -64[2010.02.25]

2010-02-26 沢辺 均

●2010.02.25木
昼に、出版会議。それを終えて、S社デザイン打ち合わせに飛んでいく。
18時から、人間学アカデミー事務局会議をPHPで。今年9月開校予定の講師候補をほぼ決定。
それを終えて、「日本の公文書」の内輪の記念パーティ。一次会は間に合わずに欠席。
那須と大田に任せて、欠席。
二次会に向かう。二次会は4人でしっぽり。いろいろ貴重な情報収集もできた。
「我国を代表する書誌データの一元化」のことも、だいたい様子がわかった。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-63[2010.02.12〜2010.02.24]

2010-02-25 沢辺 均

ためちゃったので、省略ありの簡易バージョン。
手帳に記入している予定意外、どんな日だったか全く記憶がないんで。
よく、何日も何週間も前の「アリバイ」をこたえてる刑事ドラマとかあるけど、
こたえられるのが不思議。

●2010.02.12金
連休の谷間の日。ポットは対外的には休みの日だ。
午前中、代々木図書館での打ち合わせ。館内整理の休館の日なので
スタッフ全員で打ち合わせられる日なわけです。
夕方、ジャパニーズ・ブックダムをめぐる打ち合わせ。
その後ET研というのに行く。電子書籍と出版業界の分析をするって研究会。
コンサルとかいうのがはなす。収穫はないな。

●2010.02.15月
ポット出版の本の一覧→詳細紹介ページをどうするか、
日高・石塚・大田と打ち合わせする。
結構難しい問題があるんだ。

●2010.02.16火
S社でデザイン打ち合わせ。

●2010.02.17水
マンション管理組合の理事会。
地下駐車場の権利をめぐって争っている、デベロッパーとの訴訟で和解。
8年間は使わせる/土地の持ち分を一千万で譲渡、など。
実質的に、主張が通ったと思う。

●2010.02.18木
出版会議。何話したのか記憶がないな〜。
午後は、ポットサイトのマガジンポット新連載→単行本化の打ち合わせ。
夜はジュンク堂でトークセッション。
2月18日(木)松沢呉一×沢辺均「図書館の中からは見えないこと」
レポートはこちら。

●2010.02.19金
ポット会議とS社とのデザイン打ち合わせ。

●2010.02.20土
ライブ・竹田青嗣」新宿で。二次会は三丁目のislandの貸切りルーム。
うん面白かったぞ。

●2010.02.21日
鉄とすずと代々木公園のドックラン。
夜、石川輝吉さんの、マガジンポット新コーナーのインタビューで大学生。
終わって、大炊苑で一杯飲む。

●2010.02.22月
夕方、朝日新聞のK記者の取材。3月に出版業界連載をまたやるそうで、
今回は電子書籍にフォーカスするんだって。
新刊同時に電子書籍発行でどうだ?って取材。
オレから、ジャパニーズ・ブックダムのことをちょっと紹介。

●2010.02.23火
「ポットの日誌」に「日本語の本の全部検索→一部表示サーバーをインターネット上につくる(仮称=ジャパニーズ・ブックダム)」を書く。
と同時に、2/8に長尾館長懇談会に同席した社長たちに、メールで送る。
さっそく、Nさん/Oさんから「賛同」って返事がくる。
やったー、これで心配事がへった、ぜ。
館長+社長会談を受けて、実務者会議のも国会図書館担当者のおかげで3/9に決まる。
はははは、おいらだけ、両方に出席。「実務者」がほかにいるほど、大組織じゃないからね。
版元ドットコムは。
石川輝吉さんインタビューの2回目。大学生で女の子。ついつい張り切る。
夜、NPOげんきな図書館の理事会。プロポーザルで、来年度も受託できたのだけど、
約5%委託費を値切られたので、
給料を減らす/祝日休みを減らす/労働密度をあげる、の三案で議論。
おいらは、労働密度あげる派で、スタッフアンケートでは、給料を減らす案ばかりだったけど、
結局、労働密度をあげることになる。他にもいろいろ。
途中で早退して、大岡山の東工大まで、橋爪大三郎さん+竹田青嗣さんと、
若手の発表の場をつくる企画の打ち合わせに。

●2010.02.24水
モリモト印刷の営業がくる。見積もり出させて、って。
見積もりだすのにわざわざ話に来ることないじゃん。
見積もりをつくって持ってきてくれればいいだけだと思うんですけどね。いつも。
夜は版元ドットコム会議。

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日本語の本の全文検索→一部表示サーバーをインターネット上につくる(仮称=ジャパニーズ・ブックダム)

2010-02-22 沢辺 均

何度か「ジャパニーズ・ブックダム」という計画をやりたい、と表明していたので、
その具体的なことをできるだけ整理してみました。
また、参考にマガジン航の「ジャパニーズ・ブックダムの夢」もどうぞ。

──────────────────────────────
ジャパニーズ・ブックダム計画は、日本で、日本語(ジャパニーズ)の本(将来は雑誌や電子書籍も)のインターネット上での全文検索を可能にし、検索されたページ=本の一部表示をするサーバー設置を、国立国会図書館と出版社の共同の取組みで実現しようというものです。

国立国会図書館長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表して、本を生業にしている出版業界、書店、取次、図書館、をはじめネットワークでさまざまな発言している人たちの間でも話題になりました。
この構想は、国立国会図書館が、日本全国さまざまな地域に住む人たちに、ひとしく資料へのアクセスを提供するために、書籍を電子化し、利用者からの料金徴収をおこなうというものでした。

今日大きな話題になっている電子書籍の普及は、kindleやiPadを始めとした電子書籍端末と、端末で読むことのできる読み物(=書籍/コンテンツ)の提供という、二つのバランスによって大きく左右されると思います。
kindleやiPadが騒がれていますが、日本ではまだ「実験」や「挑戦」の状態のようです。

ただし、この電子書籍は、デジタル/ネットワークがますます拡大し定着している中で、いずれ普及するのは間違いないと思います。
そこで、それを活用した新たな出版状況、書籍の世界を豊かにする取組みを、できるところから進めたいと思います。

出版社の積極的な取組みで、本の全文検索→一部表示のデータベースサイト=「ジャパニーズ・ブックダム」の実現をその第一歩としたいと考えました。。

●ジャパニーズ・ブックダムとは何か

・インターネット上のデータベースサーバとして
・日本語で書かれた書籍の
・ページスキャン画像からOCRでテキストにしたものから
・「言葉」による全文を対象にした検索を提供し
・スキャン画像の一定ページ部分を表示させるものです。
そして、ここで一部表示させる書籍は、
・このジャパニーズ・ブックダム計画に賛同する出版社一社一社が
・著作権者の了解を得て、提供する
ものです。

●国立国会図書館の保存のためのデジタル化(画像スキャン)との関係

現在、国立国会図書館がすすめているのは、発行年の古いものからスキャニングして画像を保存し、国立国会図書館内での閲覧に画像表示を提供するというものです。

OCRでのテキスト化は出版社代表を含む関係者協議会との合意として、行なわないとしています。
しかし、国会図書館内での閲覧のためにデジタル化された書籍を探す時も、全文検索どころか、タイトルやせいぜい目次データ程度しか検索することができません。そうして「探し出した」書籍も、テキストデータを含まないため画像のファイルを1ページずつ目で見て、必要箇所があるかどうかを探さねばなりません。
館内閲覧は、利用者・研究者にとっての利便向上どころか、むしろ後退だと見られてしまいそうです。

さらには、既にGoogleの全文検索(Googleブックサーチ)が実現しているなかで、館内での閲覧にとどまっていては、読者から見て歯がゆいだけではないでしょうか?
むしろ、今、出版社自身が書籍の全文検索→一部表示に前向きに取組み、検索の利便性を高め書籍へのアクセスを豊富にし本の世界そのものを豊かにする、それがひいては出版の未来につなげていけるのではないでしょうか?
出版の未来の可能性とすることができるのではないでしょうか?

●長尾プランとの関係

2008年、国立国会図書館の長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表しました。
長尾プランは、電子化した本を、図書館を経由してさまざまな地域に住む人々に、ネットワークから一定の利用料を徴収して提供しようというものです。

長尾プランの画期的な意義は、出版社の商業活動の成果物である書籍の利用に、図書館が利用料徴収を打ち出した点です。
これまで、図書館は「無料の原則」により、利用者からの費用徴収にほとんど対応していませんでした。
長尾プランは「無料の原則」から一歩踏み出し、単なるサービスの有料化ではなく、極めて高度なサービスに限って費用徴収する可能性を示しました。

出版社は、商業活動を通して、日本の知的なインフラづくりの一部を担ってきたといえます。そういう意味では、出版社の商業活動もまた公共的性格を合わせ持つと言えるでしょう。
長尾プランは、こうした出版の公共的な側面をふまえたうえで、図書館界が出版界と協同して、知的インフラを支えることに取り組もうとするものだと言うことができます。

一方、電子書籍の行く末の不確定さや、コンテンツを生み出すための費用のあり方、あるいはそうした費用をどの程度一般の読者に負担してもらうのかという見通しは不鮮明な状況です。
さらに「図書館経由で書籍をすべて読めるようにする際の費用金額」の確定や、そのルール作り、組織づくりは今すぐに実現できるものではありません。
費用を徴収したものの、それでそもそも徴収のための費用をまかなえるのか? まだまだ手探りで検討していかなければならないことが山積みだと思います。

したがって、長尾プランの画期的な意義を了解したうえで、まず、本の全文検索→一部のページ画像の表示からはじめ、国立国会図書館との前向きな協議、電子書籍市場の動向をふまえた取組みを、同時に進めていくことが有効だと考えます。

●日本の知的なインフラ、と経済発展

日本経済は、金融危機から始まった世界的な不況のただ中にいます。
環境産業の育成など、いくつかのアイデアが提出されていますが、どのようなアイデアもその発展の基礎は、全国民の知的水準の向上です。
その点で、書籍と読書が子供から大人に果たす役割はとても大きなものだと思います。
子供に学校や図書館や書店を通じて、読書習慣のための基本条件を提供すること、大人にも書店や図書館を通じて、常にさまざまな選択肢に耐える書籍が提供されることが、今後の日本の産業の発展に欠くことのできない基礎をきずきます。

そしてこの書籍を提供する一翼を担っているのが出版界です。
こうした意義をもつ出版界が、図書館などと協同して、書籍の世界を豊かにすることは、出版界の利益にかなうばかりでなく、日本経済、ひいては日本の発展に寄与するものです。

●補足──1 ジャパニーズ・ブックダム計画を出版社として推進する理由

出版業界は、これまでも電子書籍に取組んできました。
2000年の電子書籍実証実験をはじめ、各社で、あるいは複数の出版社の協同の事業としてさまざまな取組みがありました。

しかし、電子書籍が大きな話題になる現在、出版界は「ネット社会の発展」に竿を差す抵抗する、コンサバなものだと思われていないでしょうか?
もちろんこのような世論は、われわれ出版社の責任も大きいと思います。
したがって、ここでもう一度ネットワーク社会の発展に寄与する大胆な取組みが必要ではないかと思うのです。

さらに、次のような可能性も生まれるでしょう。
・検索システムのAPI提供することによる、個人/法人による独自のサービスの発展
・全文検索→一部表示サービスによる、書籍利用・購入の促進
・このシステム構築により、著作権者データベースの整備を必然となり、その準備が始まる
・著作権者データベースが、著作物の一部・全部の有料利用を機会を増やす可能性
著作物は、より多く・長く、利用され・利用しあうことで生かされるものだと思います。
利用の制限よりも、利用の対価を適切に交換することで、もっともっと利用されるようにすべきです。
そのためには、著作権者の正確な把握、徴収システム、著作権者の意思にもとづいた出版社の協力、などを整備しなければなりません。
このジャパニーズ・ブックダムの取組みは、こうした体制作りの第一歩になりえると思います。
・国立国会図書館のスキャニング画像/OCRを利用した、絶版本などの復刊や、電子書籍化の可能性

●補足──2 ジャパニーズ・ブックダム計画をめぐるいくつかの考え

データの提供は、既刊本のすべてを出発の条件にしなくても良いと思います。
たとえば、
・今後あらたに発行する際に、著作権者の了解をえて提供することから始める。「すべて」にこだわって提供時期を先延ばしにするのではなく、まず提供してから、拡充に取組むのも一つの方法です
・著作権者の意思を尊重して、まず提供意思のある著作権者のものから公開していくことも一つの方法です
・このデータベースを利用した、個人・法人などさまざまな人々の独自サービスが行われるような公開性・オープン性に留意したいと思ってます。

(文責・沢辺均/ver.1.1/20100218)

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ポット出版社長・沢辺均の日記-62[2010.02.10〜2010.02.11]

2010-02-12 沢辺 均

●2010.02.10水
出版会議。iPadマガジンの大構想=大妄想。
午後はSD会議。えらそうな意見を言ってしまう。
夕方、●新聞のN記者の取材。
日本電子書籍出版社協会のことを取材しているらしい。ジャパニーズ・ブックダムのこと、も話す。
この日、電子書籍政策をめぐって、総務/経産/文科の副大臣クラスの会議が開かれたんだって。
政府もこのネタ盛り上がっているらしい。

●2010.02.11木
午後から事務所へ。デザインチームがS社のムックでシュラバになっている。
おいらはジャパニーズ・ブックダムのことを書いたり、新潟で1月にあった「全国公共図書館研究集会」での
講演とパネルディスカッションのテープ起こし原稿の校正。
マガジン航、に、「ジャパニーズ・ブックダムの夢」が公開される。
ジャパニーズ・ブックダムについてもう一つ詳しい内容のものが必要だな、と思って、
前に下書きしていたものに手を入れて、とりあえずver.1程度にまとめる。
タイミングを見て、オープンにしよう。
さあ、日付が変わった。これから「竹田青嗣ライブ/井上陽水を歌う(主にカラオケ)」のための
ギターの練習をしよう。
ホントは、妄想=iPadマガジンの構想を文章化しておこうとおもったんだけど、持ち越そう。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-61[2010.02.02〜2010.02.9]

2010-02-09 沢辺 均

あっという間に一週間たってしまう。

●2010.02.02火
昼から、大阪屋の東京ブックセンター=TBCに見学。
報告は尹が書いてる。

●2010.02.03水
サンケイ新聞記者・Hさんが取材にくる。
例の「日本電子書籍出版社協会」のことを記事にするらしく、ポットの新刊発行同時電子書籍発売
のことなんかを聞きにくる。
どうもおしゃべりが好きで、2時間も。
午後はS社、デザインの打ち合わせ。

●2010.02.04木
出版会議。よるは、ちょっと、ね。

●2010.02.05金
午前、ポット会議。深夜バス代金支給の提案があって議論。
九州からデザイナー希望の大学生が面接に。
オレは後ろにいて、デザインチーム山田・和田・小久保が中心。
夕方、ジャパニーズブックダムの相談で神保町の出版社へ。

●2010.02.06土
一度事務所に出勤して、から、
バンド練習でスタジオに。紫金飯店のテラちゃんが見学にくる。
ノリノリのテラちゃん。今度いっしょになんかやろう。
そして、戻ってきて「ず・ぼん」編集委員会。
四国・善通寺市の東條さん、がんだって。まあ大丈夫らしい。
堀さんの目線が痛い。どうもオレ嫌われてきたのかな?(笑)

●2010.02.07日
20日(土)にせまった「竹田青嗣ライブ──陽水をうたう」の準備で、
カラオケ探し。iTuneストアにも結構カラオケ音源があるんでびっくり。
何曲かギターを弾くんで、その準備などもね。
夕方、新宿の楽器屋で楽譜などを買って、帰りに高島屋のデパ地下で、
休日出勤(と泊まり込みもいるんだけど)組に、豪華惣菜を買い込み、
げらげら笑い話をしながら、夕飯。

●2010.02.08月
いよいよ、ジャパニーズブックダム計画の最初のヤマ場だ。
国会図書館・長尾館長の呼びかけ、大手出版社社長数名と版元ドットコムを代表してオレ、で懇談会。
他の社名と、版元ドットコムがいかにもアンバランス(笑)。
長尾プランの、「課金」部分をいったんはずして、
まず、本の全文検索・一部表示の、データベースを、意思ある出版社が著者の了解を得ながら、
進めよう、という計画。
この日は、長尾館長から提案を受けて、検討をはじめようか?くらいまで。
著者の了解を得る作業は困難があるな、という話も出たのだけど、
むしろ、今後の新刊からはじめて、その契約の際に、合わせて全文検索・一部表示の依頼もしたらどうか?
了解得られる著者のものから始めたらどうか、などというアイデアもだされて
(って、沢辺が言ったんで、まだ合意ってことではないけど)
まあまあいい感じじゃなかっただろうか?
例の「出版市場のデジタル化に係る検討委員会」などとはまったく別な枠組み。
書協などの団体で動くんじゃなくて、あくまで、一社一社の判断で参加を決めるようにしたい。
この辺の「出版市場のデジタル化に係る検討委員会」などをめぐる状況は、
2010年は「書籍デジタル化」元年」という村瀬拓男(弁護士)(2010年01月07日)さんの記事
ちゃんと見通せてるように思うので必読ですぜ。
政府の動きも活発のようで、複数省庁のお偉いさんの
「電子書籍」をめぐる議論の場があるって話も聞こえてくる。
ジャパニーズブックダム=本の全文検索・一部表示のデータベース計画、
みなさんも注目を。
そんでもって夜は、佐々木俊尚さんの「電子書籍時代の編集者」講演会で
ダイヤモンド社へ。うん、ほとんど共感だな。
面白い時代じゃない。終わって、中俣さんと●さんなどと一軒よって、
ジャパニーズブックダムへの協力をお願いする。

●2010.02.09火
S社、デザイン打ち合わせ。
そして、細々、ともかく「やることリスト」を減らす。
夜は松沢呉一さん出演のロフトプラスワンにご挨拶の予定。

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「2010年代の出版を考える」への大学図書館員からの感想と意見

2010-02-05 沢辺 均

「2010年代の出版を考える」イベントへの、
大学図書館の人から感想・意見をもらいました。
了解をとったので掲載しますね。

────────────────────

沢辺さま、みなさま

 小野@一橋大学附属図書館です。
 残念ながら参加できなかったのですが、twitterまとめなど面白かったです。
 大学図書館員の仲間内で、こんな話をしていたのですが:
——————————————————————————-
・電子ジャーナルは、基本的に紙をそのままPDFという形で電子化したもの。
・機関リポジトリも同じ。
・したがって、ほとんどの場合、プリントアウトして使っている。
・現在導入が進みつつあるが学術系eブックは、レファレンスブックが中心なので、
検索してちょっと見ることはあるが、やはりPDFが中心で、
プリントアウトが使用法の中心ではないか。
・kindleやiPhoneで読むタイプのものは、少なくとも現状では、図書館で
提供されることを前提としていない。
# 個人で買うことしか前提していない。
# ポット出版のもそう。

なので、
電子ジャーナルの次の学術系電子メディアをどう考えるか、が課題。
・モバイル
・リンキングやセマンティック
・ジャーナル論文以外のテキストリポジトリ
あたりがキーワードになっていくのではないか。
——————————————————————-

 学術系は、英語メインで早々に電子化しつつあるのですが、
 これと、kindle なり iPhoneなりで読む電子ブックが
 どうもしっくりこない、
 端的に、ポットさんの電子ブックを図書館で買っても
 貸出しようがない、という。

 まとまってませんが。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-60[2010.01.26〜2010.02.2]

2010-02-02 沢辺 均

なんで時間と日がすぎるのが早いんだ?

●20010.01.26火
午後、ボイジャーの萩野さんが来て、
ブックサーバー構想やら、版元ドットコムとの協力の話。
2月中旬、アメリカに行って、いろいろ相談して来るそうだ。
楽しみ。

●2010.01.27水
夜は版元ドットコム会議。
その前に楽天の決裁システムのプレゼンをしてもらう。
前向きに。
版元ドットコム組合員会議。
TIBFでの版元ドットコムの出展では、本を定価で売って、
これまでの値引き20%を、図書カードで奉仕しようってアイデアが
トランスビューの工藤さんからでて、
オレ的には大盛り上がり。
だって、価格拘束してる出版社が、東京国際ブックフェアで
割引して売ってはしゃいでるのって、ちょっと、、、と思ってたから。
いや、割引がいやなんじゃなくて、価格拘束(つまり再販制ね)を護持しようというのの
整合性の問題。

●2010.01.28木
午前中出版会議。
午後、大手印刷屋さんが来て、
ネットだとか電子だとか図書館だとかの話を教えてもらう。

●2010.01.29金
午前中ポット会議。それから掃除。
午後、S社の方が挨拶に。
その後、三輪さん。ベリーズサーカス東京と出版をめぐる話。
夜はNPOげんきな図書館の研修に行こうと思っていたんだけど、断念。

●2010.01.30土
午後から、岩松了さんのイベントで、渋谷大盛堂へ。
大盛堂書店、なつかしい、。
移転前の店のまえで、労組が座り込みとか、ビラ配りとかやってたことを思い出す。
会場に据えられたビデオカメラ、本格的なやつでビックリ。
担当者が日本映画学校出身で、今も映画とかを(ほそぼそと)作ってる人だった。
森達也さんの本とかがちょっと多くあったりしたんで、「趣味ですか?」と聞いたらドンズバ。
イベントは40人以上のお客様、立ち見もでて盛況。
岩松さんの聞き役をした。
[戦争てなくならない。家族を守りたいとか「良い」ことが、戦争を起こすんじゃないか?]
という岩松さんの話に大感動。
自分の頭で、自分の周辺から、考えをつめて、そんなふうな発想にたどり着く岩松さん、スゴい。
意味のないセリフが、状況の中で意味を持つってのと通低してると思う。
おいらが竹田青嗣さんの本から読み取った[理念を先に置くと、信念の対立になって、争う以外になくなる]
みたいなことともつながるなー。
ポット出版は戯曲を出版するんじゃなくて、岩松さんを出版するのだ。
20部くらい売れた。

●2010.01.31日
鉄とすずと、代々木公園ドックランへ。
先週行ったときに、他の犬に吠える鉄を「あの犬、あぶなくないですか?」と
言って来た外国人(アメリカ、民主党支持、リベラリスト、インテリ、←ってすべて勝手に物語をつくった)
が、穴を掘って体を冷やしてる(?)すずに「おまえ、かわいーな」と、なんとなく和解の態度。
これもおれの創作ですけどね。
翌日の「2010年代の出版を考える」のUSTREAM中継の準備を急遽、大田に頼む。
終電前まで、準備。
その合間にネット通販で買ったマイケル・ジャクソンの「this is it」のDVDを見る

●2010.02.01月
阿佐ヶ谷ロフトAの「2010年代の出版を考える」。
結果、ともかく大成功。
イベント報告はこちら
店長の奥野さんが、田代まさし記者会見につぐ集客、と言っていた。わっはは。
USTREAMとニコニコ動画中継。合計で約2500くらい、有料入場者140人。
元祖tsudaりが津田さん本人、深水英一郎さんがニコニコ動画の生中継。
というのもスゴいな。
津田さんのtsudaりも職人技。スゴいよ。
でも、やっぱり書かれた本人としては、ポイントずれてるってのも、もちろんある。
だからこそ、生のイベントとか、テープ起こして推敲するとかした本にも大きな意味があるって再確認。

「沢辺」で検索したら(恥ずかしー、そんなことしてる自分)、

沢辺「申し訳ないけど、そういう人たちには死んでもらうしかない。僕らは既に写植屋さんを潰してきてるんだよ。石油になって石炭産業は潰した。それを嘆いてもセンチメンタリズムでしかない。印刷屋や校正者を慮るよりも一連のメディア変化で出版社が退場してしまうなら仕方ない」

沢辺「先日びっくりしたことがあった。出版の人たちと軽い打ち上げに行ったら、その中のメンバーが『沢辺さんは甘すぎる。ITのやつらは根こそぎ持って行くハイエナみたいな連中。あいつらは俺らの財産を虎視眈々と狙ってる』的な発言を真顔でされた。そんな意識なのかと」
が抜群にRTされてた。
でも、オレ的には
@seuzo: 沢辺「わたしたちはすでに写植屋も製版屋もつぶしてきた。出版業もいつ退場勧告があってもおかしくない。次の石炭産業は出版かもしれない。浪花節ではない。」
という、「次の石炭産業は出版かもしれない。」に力点があったんだけど、。な。

あとRTが目立ったのは、

「アマゾンが著作者に70%支払うというのは、出版社の取次への掛け率’70%とおんなじ」
とか、?

オレ的にはこのあたりの重要度が高いんだけどな(グチでした)

沢辺「僕は真面目に考える。過去の本も今の本も全文検索できて20%くらい読めるようにしている。既存の出版団体ではなく、1社1社の選択でそういう動きを増やしていこうよって思ってる。みんなにやれやれと言ってもらいと思ってる。そのへんをネットに僕は期待してる

沢辺「本を買うというのは、ライセンス、アクセス権みたいなものになって行かざるを得ないし、自分が買ったものはデータベースに突っ込んでおくと自由に検索できるようになったりするだろう。利用形態で新しいものを提供するのが電子書籍が生きていく道じゃないか」

イチバン笑ったのは、
高島さんファン増えたのでは、沢辺さんは損な役回りだったという指摘。
ははっははははは。

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iPadの登場が、電子書籍にどういう影響をもたらすのか

2010-01-30 沢辺 均

役所の人から、「今般のアップルのiPadによる電子書籍への参入についてどのように見ておられるのか、個人のご意見・ご感想で結構ですので、コメントをいただけませんか?」とメールが来た。

それで、返事を書いたんで、もったいないから(笑)日誌にしておきます。
今、iPadの登場が、電子書籍にどういう影響をもたらすのか、という感想なんです。
────────────────────

ポット出版の沢辺です。

●iPadの登場で、電子書籍における機器の問題は基本的に解決したと思ってます。
ソニー、東芝など、日本でも機器の発売は続くと思います。
残された課題は、タイトルの数と質/買いやすさ、。このことはappleもやっとアメリカで
その端緒についた、というのが、iBookstoreだと感じてます。
見えている範囲では、ヨクわからん、という以上言えません。

●今、普通に書店の店頭にならんでいるような書籍が、電子書籍で販売されるようにならなければ、
 大きなインパクトは与えられないように思います。
 つまり、日本の出版界のそれなりの社がいくつも、新刊を電子で発売するようにならなければ、
 ということです。だから、ジョブスも、ペンギンとか大手出版社の名前をわざわざ
 映し出したのだと、思います。
●日本の出版業界は、ほっておいても、新刊を電子でも発売するようになると思いますが、
 アマゾンやアップルに引きずられてだらだらやるより、
 インパクトのある、良いやり方でそうしたほうが、良いと思ってます。
 それができれば、出版社が引き続きコンテンツを担うとおもいますけど、
 できなければ、ベンチャーに取って代わられる可能性もあると、思います。
 出版社がインパクトのあるやりかたで電子書籍に対応するためには、仕掛けが必要だと思います。
 最終型は描けないし、目標=最終型を描いてからすすむのではなく、
 目前のデジタル状況に、前向き/積極的に関与することのなかから、いい形を生み出す以外に方法はないと思います。
●当面取組むといいな、と思うのは、
 日本語の本(広い意味でのコンテンツ)を
 全文検索できて、
 その一部を表示できるようなサービス
 まあ、Googleブックサーチの日本語版ですけど、
 これを日本に作ることがその端緒に適してると思ってます。
・本へのアクセスや、その利用が拡大することで、本の世界を豊かにできること
・日本の知的水準をささえるのが、本の力、その利用(読者)の拡大であると思うこと
・出版社の、あいまいな電子書籍への対応の現状でも、合意を生み出せそうなこと
・日本の出版社の、あいまいな対応を、積極姿勢に転換したな、とひろく認知してもらえそうなこと
などからです。

こうした領域で政府・行政に果たしてもらいたいことはいろいろあるので、
今後の奮闘に期待します。

下記、ポット出版の電子書籍の取組みなどのメールマガジンでのインタビューのリンク。
ご参考までに
http://archive.mag2.com/0000005669/20100125232500000.html

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お知らせ●阿佐ケ谷ロフトA「2010年代の「出版」 を考える」

2010-01-29 沢辺 均

来週月曜日のイベント=阿佐ケ谷ロフトA「2010年代の「出版」 を考える」
に関するお知らせです。

●進行予定修正
18時30分 開場
19時30分 開始 
 質問・意見もできるだけ多くうけようと思っています。
22時00分 討論終了
 以降、残った人ですこしだらだら。
23時 最終解散予定
●進行予定
18時30分 開場
19時30分 開始
21時30分 休憩10分
 以後できるだけ質問・会場との討論にしようと思います。
23時 最終解散予定

●ネットワークなどの情報
ドコモ/AU/SOFTBANKは全て回線を引いてますので、すべてバリ3

●当日のお願い
・tsudaり歓迎、先着2名に公式tsudaりをしてもらって、1ドリンクと、当日販売の本を一冊プレゼント
・議論中の挙手による質問・意見表明(ただし登壇者からの反撃もありうる)OK
・登壇者の写真撮影と利用OK
・動画撮影、youtube掲載OK
・録音OK
・Twitterからの質問はお受けするつもりですが、当日の進行次第とさせてもらいます

●Twitterハッシュタグ
#pub2010

2 件のコメント »

ポット出版社長・沢辺均の日記-59[2010.01.14〜2010.01.25]

2010-01-26 沢辺 均

イヤー、本当にためてしまいました。

●2010.01.14木
朝から新幹線で新潟へ

送信者 New Album 10/01/26 17:38

全国公共図書館協会で話させてもらう。
出版業(界)は危機だけど、メディアはなくならない、そのメディアを良くしてくことを考え、取り組み続ける意外にないでしょう、って話。
そのうち、ちゃんと文章化しておこうと思ってるけどね。

送信者 New Album 10/01/26 17:38

夕方懇親会があり、二次会には、湯浅さんや松岡さんや、千代田図書館館長さんや、もちろん若手も一緒に。
ホテルに帰って、またバーで。

●2010.01.15金

送信者 New Album 10/01/26 17:38

午前中はパネルディスカッション。咬ませ犬の役割を勝手に引き受け、
ほかのパネラーに吠えて、反撃をくらう。
午後から、新潟県立図書館、市立図書館を見学。

送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38

県立図書館の館長・安藤哲也さんの変人ぶりが面白い。
もともと県庁職員で、いわゆる「昨日まで税金集めてた人が、いきなり図書館」って人なのに、
バリバリ図書館やってる。考えも柔軟な感じ。
いや、税金って比喩ですよ。確か、総務みたいなセクションからの異動だったと思うけど。
夕方の新幹線で東京へ。
ポット出版の電子書籍発売の日。『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』は22日(金)まで
無料でダウンロード。

●2010.01.16土 
覚えてないな。たぶん、鉄とすずと代々木公園ドックランにいったはず、、、。
あ、ARGの岡本さんに、yahooメッセンジャーをつかって、チャットでインタビュー。
25日発行号に掲載された。
○インタビュー「電子書籍元年!、年頭からポット出版が動いた!
−沢辺均さん(ポット出版)に聞く」

●2010.01.17日 
妻のいとこが遊びにきた。午後からバンド練習で失礼。
明菜メドレーなど。
Share photos on twitter with Twitpic

●2010.01.18月
午後S社と3連続打ち合わせ。

●2010.01.19火
談話室沢辺」のインタビューで、山路達也さん。
Appleストアーで、小飼弾さんとの共著「決弾」「弾言」を自分で電子書籍化して売り出した経験を主に聞く。
一番刺激をうけたのは、今後のコンテンツの作り方の話。
小飼さんとの共著、小飼さんが話し手、山路さんがそれをまとめたり、再整理したり。
うん、文章も、分業化する意味があるなと前から思っていたので、山路さんの考え方に刺激を受けたな。

●2010.01.20水
昼飯を食いながら、スタッフの山田と年に一度の「面接」。給料交渉でもある。
山田から、なるほどな提案。うんいいな、ちゃんと考えよう。
夜は、水道橋の語研で、版元ドットコムのサイトリニューアル会議。
おいらの乱入で、みんなキョトンな反応。
しかし、あまりにトンチンカンなこという●●に怒った。
あとの飲み会で、みんなに怒られた。

●2010.01.21木
昼、週一回の出版会議。
夕方に、『クズが世界を豊かにする』の発刊記念イベントで新宿ブックファーストへ。

送信者 New Album 10/01/26 17:38

ナイスなトーク。司会役だったけど、著者の松沢呉一さん・ゲストの津田大介さんの掛け合いで、
まったくの役立たず。
終わって、取次・●●さんなども含めて、打ち上げに。
松沢さんの、出版ネタ好きから、●●さんに質問の嵐など。

●2010.01.22金
あさ、twitterのタイムラインに、「『デジタルコンテンツ〜』の無料ダウンロードってどうなった?」
みたいな書き込みをよんで「?}が点灯。
「22金まで無料ですよ」と告知してあるのだけど、
理想書店では「22金の12時ころから有料に切り替える」ってことで合意してた。
こりゃ間違えた、と思って、「お詫びと、1週間の延長」を大田に指示したんだけど、
そこから、いろいろ大騒ぎ。大田も思考が固いし、我を張るな。そこなおせ。
夜は、スタジオ・ポットSDの雑談会議。
まあ、目的のないブレストみたいなもんだけど、こういう時間が大切だな。
オレが伝えるべきだけど、伝えていなかった情報が、山のように出てきた。

●2010.01.23土
昼からげんきな図書館の理事会。
帰ってきてから、和田と「面接」給料交渉でもある。

●2010.01.24日
ポットの会議室で、小浜逸郎さん主宰の「シネ倶楽部・黄昏」。
参加者の回り持ちでDVDをもちより、みんなで見ておしゃべりって会。
長谷川三千子さんも参加して豪華メンバーで「フォレストガンプ」を見る。
ガンプがまってた9番のバスは本当にあったか?って言う人がいて、
そこから、いろいろ妄想。

●2010.01.25月
給料を払う日、ポットの口座から一気に金がなくなっていく。
1月の誕生日祝いのケーキ。キルフェボンのイチゴ、栗のケーキを1ホールずつ。

送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38

夜は、出版コンテンツ研究会の新年会で、神保町の「上海朝市」。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-58[2010.01.08〜2010.01.13]

2010-01-13 沢辺 均

去年もヨク連休だったけど、今年も早速3連休。
いつのまにか、休みの多い国になったんじゃないのかなー、日本。
その上、ポットは、休日に挟まれた平日1日は、会社を休日(対外発表)、社員は有給休暇、
ってルールにしてるんで、去年は連続休日が多かったな。
特例の休日に挟まれた平日2日も休みにしたこともあったし。

●2010.01.08金
新年、初めてのポット会議、その後掃除大会。
今月はオレの掃除隊長の番。
午後、数学セミナーの本文レイアウトの打ち合わせ。
夜は、近刊の著者が来て著者校正戻し。
その後、ジャパニーズブックサーチ作戦の謀議も。風向きが良くなってきた、って感じ。

●2010.01.09土 ●2010.01.10日 ●2010.01.11月祝
連休初日は、那須がゴールデンレトリバーの老犬メスと、中型の雑種、と猫をつれて我が家へ。
実家に帰るので、ペットホテルにされた。料金は、ロールケーキ1本でごまかされる。
その上、娘も遊びにきて泊まってく。
ナイキID(スニーカーの注文生産)でつって9日10日、と一緒に遊ぶ。
鉄とすずとはドックランに。
最終日は10時に義理の弟が来訪。
11日にチョット仕事したくらいで、のんびりできた連休でした。
その仕事って主に、この前の日記の
アンケートのお願い●図書館の「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用」
を作ってた。
図書館関係者、図書館に関心のある方は、ぜひご協力を。

●2010.01.12火
午前中は、マンション管理組合理事会。和解案が相手から示されてその検討。
15日に迫ったポット出版の電子書籍発行計画のプレスリリースなどなど。

●2010.01.13水
朝日朝刊の「電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い」の記事。
へんだなー、と思って、電話で事情を聞いてみたりしたら、
電子文庫パブリの法人化の話に、いっぱい尾ひれがついているみたい。
もちろん、電子書籍をめぐる状況はスゴくなってるし、
出版社もいろいろ迷ったり、困ったり、もしてるけど、
新聞記事て結構記者の思い込みで書かれてるところがあるな、
って思ってた、ことのようだな、と。
午後には、NPOげんきな図書館の理事として、渋谷区立図書館の受託業者打ち合わせ会へ行く。
代々木図書館の実績評価表をもらう。他の館、他の業者の評価表を全部オープンにしませんか?
って発言。検討してくれることになりました。
帰ってみると「日本の公文書」の見本ができてきてた。
いいできじゃん。事前注文はまあまあかな? この固めのテーマにしては。
TRCのストックブックも150くらい注文あったし。
明日は、9:37の大宮発上越新幹線に乗る。雪は大丈夫か?

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アンケートのお願い●図書館の「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用」

2010-01-11 沢辺 均

これからの図書館は本屋では売っていないコンテンツの収集/分類/再利用が必要なんじゃないかと思ってる。
全国公共図書館研究集会(2010.01.14〜15 新潟)で「「出版文化の危機」をどうみるか」というテーマで
話をさせてもらうのだけど、結論は、出版って別に危機でもなんでもないでしょ。
レジュメも書いた。

そのレジュメにも書いたのだけど、最後は図書館の話にして終えようと思っているのだけど、
そっちの結論は「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用をやりましょう」
と考えてる。
ところで、「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用」ってどの程度行われているのだろうか?
僕の考えている「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用」っていうのは、
・新聞・雑誌の書評をデータベースにして、蔵書に紐づける
・近所の小中学校の卒業アルバムや文集とか、移動教室のマトメ報告書を集める
・新聞折り込みチラシをためておく
・行政関連の法律相談からイベント、浴場組合の風呂屋のイベントデータを昔の「ピア」みたいに一覧に整理して提供
みたいな、ことなんだ。
書評は、『ず・ぼん15』で取材した横芝光図書館でやってたし、
版元ドットコムでも、掲載タイトルを無料でメールマガジンとして発行してる。
新聞折り込みは、元立川図書館にいた、『ず・ぼん』編集委員の斎藤誠一(千葉経済大学短期大学部准教授)さんが、
やってたって聞いた話しだし、
函館図書館に取材に行ったときに、岡田健蔵(1944年没)がやってたって聞いたことで、
ほとんど人のパクリなんですけどね。

もちろん、議会議事録を始めとした行政の資料も集めるのがいいんだけど、
これって、ほとんど利用されないんで、利用されるための分類や編集や再利用方法が大切。
データベース化して、「保育園」とか分類をし直すといいんじゃないかな、なんて思うのです。

ところで、
そうした「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用」ってそもそも
どの程度行われてるんだろう? と思って、アンケートをお願いしたいのです。

Googleのフォーム↓にアクセスして、書いてくれると助かります。
http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dDFkNkJsYU1IYlJiSV90SWxDSEdGV2c6MA

また回答してもらえると、その時点の集計を見ることができます。

★はゼツヒツ(必ず書いてほしい)、○はよければ書いて。
図書館員でも、図書館員以外でも、構いません。
図書館員以外の人は、「行ったことある図書館にこんなのあった」っての書いて欲しい。
それと対象は基本地域図書館で考えてます。

それと、ネット上、あるいは『ず・ぼん』などポット出版の発行物などで利用させてもらいます。
ポット出版以外の方が、利用することも歓迎しますので、了解してもらえる方だけ記入ください。
特別な事情がアル方は、ポット出版サイトの問い合わせメールで直接連絡ください。

2010年1月13日(水)までにできるだけ書いてもらえると嬉しいですが、それ以降も歓迎です。

★あなたは図書館員ですか? 
◎図書館員 
◎図書館員以外
◎その他(退職者とか)

○名前

○メールアドレス

○図書館員のかたは、
◎公務員
◎非常勤など
◎委託会社スタッフ
◎その他(   )

○図書館名(図書館員以外の方も書いてください)
(    図書館)
(蔵書  万冊程度)

★こんな「本屋に売っていないコンテンツの収集/分類/再利用」をやってる・やっていた
◎書評などの収集
◎近所の学校の資料の収集
◎近所のチラシなどの収集
◎近所のイベント情報の収集
◎議会議事録などの行政資料
◎その他の行政資料
◎その他(上記の補足や上記以外のものなどがあれば)

○意見・異論・反論、こんなの意味ねーや、とかを書いていただけるようなら自由におかきください。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-57[2010.0105〜2010.01.07]

2010-01-07 沢辺 均

●2010.01.05火
ひたすら事務仕事。
映画「バサラ人間」の2009年配給配当計算やら、株主・私募債出資者への2008年度決算報告、
それから、1月6日にせまった、渋谷の西原図書館の運営委託の入札金額のつめとか。

●2010.01.06水
渋谷の西原図書館の運営委託の入札金額は電子入札。
4社のうちNPOげんきな図書館は2番目の金額で、落ちた。
業界最大手が、落札。いや、あの金額はかなわないな。
午後代々木図書館へ行って、1月15日発行の「代々木図書館新聞」のための写真やら、
新企画の打ち合わせとか。
写真は結局ほとんど役に立たなかったけどね。
18時、談話室沢辺のインタビューで石川輝吉さん来る。
カント 信じるための哲学—「わたし」から「世界」を考える 」(NHKブックス)の著者。
おいらの嫌いなポストモダン(=正しいものはすべて疑え!)を「ひとそれぞれ」というキーワードで、
うまく付き合うことを書いている。うんすごいいんです。
3時間もインタビューしたし、一緒にやろうって新企画もできたし、
そのあと、原宿の大炊苑(岩松了さんの高校の同級生がやってる近所の)っていう飲み屋で、24時半まで。
権力と市場経済、政治と文学、ってことで議論できて、
楽しくって面白い時間でした。

●2010.01.07木
10分遅刻してしまった。みなさんごめんなさい。
出版会議。最近、出版会議が長い。
若いスタッフに、できるだけいろんなことを伝えたいので、まあ、当分は長くてもしょうがないか、
と思って、できるだけ丁寧に説明したり、おいらの考え方を伝えるようにしてる。
すこーしずつ議論が生まれてる気がするけど、甘いか、おれの認識。
橋爪大三郎さん、竹田青嗣さんと考えている新企画を整理して連絡したり、
図書館をめぐる企画をレジュメにしたり。
それと、竹田青嗣さんのライブの準備もね。
竹田さん、井上陽水を歌うのだ。2月。

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チケット申込方法●2010 2.1(月)阿佐ケ谷ロフトA「2010年代の「出版」 を考える」イベントのお知らせ

2010-01-05 沢辺 均

[2010年代の「出版」を考える]のチケット申込方法などをまとめました。

●阿佐ケ谷ロフトAの紹介
2010年2月のスケジュール
●ポットの日誌での[2010年代の「出版」を考える]の紹介
2010 2.1(月)阿佐ケ谷ロフトA「2010年代の「出版」 を考える」イベントのお知らせ

●阿佐ケ谷ロフトAの予約フォーム
「2010年代の「出版」を考える」
●ローソンチケット
http://l-tike.com/
で「 2010年代の「出版」を考える 」で検索
●LOFT A電話(03-5929-3445)での受付

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ポット出版社長・沢辺均の日記-56[2009.12.25〜2010.01.04]

2010-01-04 沢辺 均

●2009.12.25金
ポット会議や雑用を済ませて、16時から大掃除。
オレは、もっと早くからやろう、と主張したんだけど、
社内の守旧派に押し切られた。
19時半に、近所の中華レストランで納会。

●2009.12.26土
鉄とすずと一緒に代々木公園。

●20090.12.27日

●2009.12.28月
JBDをめぐる謀議だ。
夕方に図書館関係者と情報交換。

●2009.12.29火
鉄とすずと一緒に代々木公園。
よるちょこっとだけ仕事

●2009.12.30水
?

●2009.12.31木
鉄とすずと一緒に代々木公園。
夜ちょこっと仕事。

●2010.01.01金
アルツで入院してるオヤジを迎えにいって、実家へ。
テレビと読書。
シノドス編集の「経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS) 」を読んだんだ。
いやー、飯田泰之さんていいなー。あってみたいな。談話室沢辺でお願いしようかな。
年末に「シノドスセミナー」ってのにいってみて、なんだこりゃ、って感想だったんだけど、
ちょっと好きになるかも?って。

●2010.01.02土
同じ。

●2010.01.03日
午後にオヤジを病院へ送り、帰宅。
レッドクリフ・龍馬伝・交渉人真下なんとか、と読書。

●2010.01.04月
出勤。
いろんなことちょこちょこ。
さて年賀状が、届いてる。
年末に送った「ポットの現状報告」と鉄とすずのカレンダーの宛名間違えなどの返送がある。
今年もらった年賀状で思ったのは、何といっても仕事関係ばかりになったなってこと。
オレが仕事やめちゃったら、社会や人との接点て、ほとんどないジャン。
アルツのオヤジを見てたからますます、そう感じるのか?
それから、オレ以外のスタッフ宛のものが、すごく増えたってこと。
こいつはうれしかったね。
スタッフが、オレを抜かして、独立の関係を築いてるんだな。
ヤツラ(スタッフのことね)は、オレが年中説教してるもんで、
自己評価が低い感じがあるけど(いや一部には高すぎるヤツもいるかも)、
アル面で着実に成長してくれている感じがあるのだ。

なにせ、ワンマンですから、ね。オレ。

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