目から汗
2012-02-03 大原 真理子
毎週金曜日の定例会議で、編プロ部の鈴木さんが涙を流しました。
「1月生まれさんの誕生日ケーキを…今日…注文します……!」
ポットでは、沢辺社長(甘いものが好き) の好意で、
ほぼ毎月社員の誕生日を祝いつつケーキを食べるというイベントが行われています。
鈴木さんは今回、その注文と受け取りを命じられたわけです。
1月は忙しかったので、ケーキの注文という雑務は後回しにしていたわけですね。
わかります。
わたしももちろん後回しにします。小さな雑務ほど後回しにします。
そしてこの「ケーキを注文する」という小さな任務が、いつまでも達成されることなく時間だけがすぎていきます。
そして「ケーキを注文する」という小さな任務が、頭の片隅にずっと居座ります。
そして「ケーキを注文する」という小さな任務が、どんどん大きな存在にふくれあがり、とうてい達成はむずかしいような気分になっていきます。
小さな罪悪感とともに…強迫観念にとらわれ…いつのまにか1月は終わり…催促されないから余計に胸がきゅっとなる…
会議で「ケーキ」という言葉を口にしたとたんに緊張の糸が切れて、目から小さな美しい汗がこぼれたのですね。
以上、わたしの妄想でした。失礼をば。
実情はちがうかもしれないけど、わかります。
その昔「やるべきことをあとまわしにしない本 」みたいな自己啓発本を買ったことがあります。
その本を読破することすらあとまわしにしました。
ケーキは甘くておいしかったです。みんなしあわせそうな顔してました。
だからもう、泣かないで。舘ひろしも「泣かないで」って歌ってるよ。
鈴木さん沢辺さん(甘いものが好き)、ありがとうございます。
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