渡辺克巳写真集「新宿、インド、新宿」発売中!

2011-04-09 高橋 大輔

というわけで、新宿の書店さんにおじゃまして
写真を撮らせてもらいました! お忙しい中対応していただき、ありがとうございます。

まずは紀伊國屋書店 新宿南店さんへ。
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6F、エレベーターを出た前にどっかり平積み! しかも
下りエレベータ付近では「写真で見る東京」という
フェアが開催されていて、そこではパネルも展示して
展開してくれていました。

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本当にありがとうございます。ご要望があれば脱ぎます。

おつぎ、紀伊國屋書店新宿本店さんへ。

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こちらも6F、写真集のフロアにどっかりと。ありがとうございます。
右隣にある「ブタとおっちゃん」、かわいいな……。ブタ飼いたい。

お次、ジュンク堂新宿店さんへ。

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7階、写真集の棚にパネルが!

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写真集の棚に面陳で。置いてもらっています。
ありがとうございます!

*写真集って、アイデア勝負みたいな本もいっぱいあるのね。
ちょっと視点を変えるだけで「写真集」になる写真っていっぱいありそう。ありそう、なんだけど!!

また、4月26日(火)からは「流しの写真屋 渡辺克巳」が開催されます。
そちらもぜひぜひお楽しみください。

「流しの写真屋 渡辺克巳展」

2011年4月26日(火)〜6月5日(日)、文京区根津の「汐花」(せっか)にて、「流しの写真屋 渡辺克巳展」【静かなる面魂(ツラダマシイ)】が開催されます。新刊『新宿、インド、新宿』と併せて是非お楽しみください。

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●流しの写真屋 渡辺克巳展
1965〜 歌舞伎町 – 新宿二丁目
【静かなる面魂ツラダマシイ】

期間:2011年04月26日(火)— 6月5日(日)

場所:汐花 SEKKA BORDERLESS SPACE
〒113-0031 東京都文京区根津2-24-3 →Googlemap
TEL.03-5815-8280 FAX.03-5815-8270
Open.11:30 – 18:30 Close.月曜日

また、5月14日(土)には今企画ディレクションを務めるタカザワケンジ氏が、ゲストに写真家・金村修氏と増田玲氏をゲストに迎え、トークショーが開催されます。

●【トークショー】谷中のお寺で写真談義
ゲスト:金村修(写真家)/増田玲(東京国立近代美術館学芸員)
/タカザワケンジ(ライター・今企画ディレクション)
場所:台東区谷中4-2-11 本妙院(汐花より徒歩2分/日本美術院並び)
日時:5月14日(土) 18:30〜
参加費:1,500円(ドリンク付)
人数:約30名 事前予約となります(定員になり次第締め切らせて頂きます)
予約受付:Tel/03-5815-8280 Fax/03-5815-8270

詳細は「汐花」ウェブサイトをご確認下さい。

新宿、インド、新宿


著●渡辺克巳
企画●永寿日郎、飯島洋一
文●平カズオ、森山大道、秋山祐徳太子、大坪正己、
木島三代子、山本泰彦、小泉悦子、寺山修司
定価●3,200円+税
ISBN978-4-7808-0158-3 C0072
B5変 / 192ページ / 並製

目次など、詳細は以下をご覧ください。
新宿、インド、新宿

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酒好きの新人

2011-03-04 高橋 大輔

ご存じの通り、お酒好きというか酔っぱらうのが好きです。
で、このあいだ愛すべきヨッパライ「語研」の高島さん(ビール12杯飲酒後)と
話したのですが、「なんで俺たちは飲み始めると止まれねえんだべか」
ということです。

・僕の以前までの週末を例に挙げると(僕の、ですよ)
ビールなど飲み始める(1、2杯でさっさと終わらせよう)
→(らちがあかない)ホッピーなどに走る
→(気が大きくなる/明日の事なんて考えないようにしよう)焼酎ロックもしくはウイスキー
→泥酔。記憶なし。
→翌朝。何故かたっぷり中身の残った氷結ストロングと手つかずの
骨付きフライドチキンが枕元にある

僕はこんなの、目をつぶってでも出来るくらい身体に染みついてます。
思い返せば、たしか、25過ぎくらいから焼酎ロック/ウイスキー→記憶なし
が始まったような気が……

で、今年からポットに入社した鈴木はたいそうな酒飲みだそうで、記憶なくしたりしてるそうです。
あっはっは。ブラックアウトってやつですね。

彼女は今年26歳。思えば、僕が初めて泥酔して失禁したのもそのくらいだったような、、。
テレビのリモコンにおしっこが染み込んでぶっ壊れ、同棲していた彼女から「死ね」と言われました。

鈴木、毎日毎日好きなだけ飲め。何もかも忘れろ。
でも、寝る前にテレビのリモコンは遠くに放っておけ。
リモコンにおしっこが染み込むと、テレビのチャンネルが変えられなくなるからな。

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3.20板橋Cityマラソン、アル中ランナーが走ります

2011-01-20 高橋 大輔

「板橋Cityマラソン」に出ます。フルマラソンです。
3月20日、あと2ヶ月。年が明けてからは土日のどちらかは
近所の多摩川沿いのランニングコースを20kmくらい走ってます。

昨年から禁酒をはじめ(医師に「アルコール依存症」と診断された)、
マジで休日をどう過ごしたらいいかわからず、
気合い入れたオナニーにも飽きがきていたので
身体鍛えようかなと思っていたら、版元ドットコム事務局の寺門さんに
「高橋、これ(マラソン)出なよ」
と言われ
「あぁぁ…うぅぅ…」ともごもごやっているうちに
出ることにしました。
完走目指します。

ちなみに「アル中ランナー高橋」はお隣のスタジオ・ポットSDのひだかさんが(@hidakat) 命名してくれました。
なんか「がんばってる感」があってかっこいいと思っていましたが、
寺門さんは「アル中のランナーなんて、いくらでもいるでしょ」と一刀両断してくれました。
完走目指します。

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市川海老蔵の気持ちがわかりすぎる

2010-12-21 高橋 大輔

適量で、ホロ酔いで、やめておこうと思ってても、
最初の一杯を飲む→ふわっと、気持ちが楽になり、もう一杯飲む
→あとはたがが外れたように酔い続けるまで飲み続ける

要は、一杯でも飲むと飲酒をコントロールできないんだよなぁ。
海老蔵、わかるよ。でも、もう飲まない方がいいよ。
多分、アルコール依存症だよ。

飲み過ぎて、暴れると、翌日の二日酔いの自己嫌悪はヤバい。
でも、他人に飲酒のことを注意/制限されるのはものすごいストレス。

反省して禁酒しても機会があればまた飲んでしまう。
多分、またやるよ。でもそれは仕方ないんだよ。

と、「同病相憐れむ」ってことで。
とりあえず、忘年会シーズンも飲まないぞー。

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【反省】ポットチャンネル 掟ポルシェ×山口明さん(デザイナー/50歳・童貞)をtsudaりました

2010-11-19 高橋 大輔

人生2度目の「tsudaり」経験です。(1回目はこちら

ポット出版のイベントなどではtsudaり役は大田が担当することが多いのですが、
せっかく週一回、ポットチャンネルという機会があるので、カメラ担当、スイッチング担当、tsudaり担当を持ち回り制でやってみることにしました。

で、事前に大田がtsudaる際のコツをまとめてくれたので、以下、レジメを公開します。

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●事前の準備
・出演者の確認
例:下関マグロ/北尾トロ/会場?
何人分辞書登録すればいいのか、どんな人がなにについて喋るのか。

・名前+「」( #potpub live at http://ustre.am/pwit) を辞書登録

品詞は「独立語」がいいのでは? 活用しないものを。事前に何度か変換して
おいて、優先順位を上げるのを忘れずに。

・日本語入力は「Google日本語入力」がいいのでは。固有名詞の変換が強い。

・USTREAMの画面右側にある「ソーシャルストリーム」の欄は30秒制限があるの
で使わない。書き込みには専用クライアント(夜フクロウが軽くて便利)を使う。
書き込みは「Enter」ではなく、「コマンドキー+Enter」などにする(暴発防
止)のため。
「環境設定」→「テキスト入力」→「送信に使用するキー」で設定

●tsudaるときの基本的な考え
・tsudaりはUSTREAMへの誘導と・話されていることの概要、雰囲気を伝えて興味
を持ってもらえるように。
(高橋追記・Ustreamの視聴者はおおまかに分けて二種。1.事前にポットのサイトなどで放送されるの を知っていて見る人 2.Twitterでつぶやきを見つけ、興味を持ち見に来る人 2をなるべく引き込むにはツイートに【( #potpub live at http://ustre.am/pwit)】を入れるのは必須/さらに追記・興味を持ってもらうための「tsudaり」には「キーワード」が重要。自分 がTwitterでキーワード検索するときのことを考える)

・「ベタ起こし」はしない。「AならばB。なぜならCだから」「AだからB」「Aだ
けどB」「AはBじゃない」「AなのはBとCとD」などのパターンを考える。頭であ
る程度骨子が見えたら一気に書いて投稿。

・なるべく無駄な言葉を落とす。「〜ということは」を「〜は」にするとか。原
稿をまとめるときに落とす言葉は拾わない。

・全部起こそうとすると、どんどん置いていかれる。あまり意味のないところ
は、得てしてまとめにくいところ。必要無さそうなところは休む。

—————————————————————————————

以上を念頭に、やってみました。
結果がこちら
(@taka_potが僕のアカウントです)

うーん、念頭に置けてないですね。
リアルタイムで映像を観ていない人はこれだけ見せられても何の話かわかんない。
会話の端々を拾っているだけ。
(このときの意識→あっ、山口さんが喋り始めた……カタカタ 掟さんがいいツッコミしたけどまだ山口さんの話終わってないからここはスルーするか/もしくはいったんポストしてツッコミをひろうか(迷う)カタカタ やばい、遅れてきた。あ,面白い発言した、ひろわなきゃ(焦)カタカタ……)
というわけで、「読む側への配慮/まとめ」が抜けてる。

同じ発言を上手にまとめている人がいたので例を。

【高橋】
山口 「(子供の時は)1999年の地球滅亡のとき、「俺は嫁と子供がいて、死んでいくんだろうな」と思ってましたけど」

@KennyMcKnight
「子どもの頃ノストラダムスの大予言の話を聞いて、人類が滅亡するころには39歳だから嫁さんと子どもがいるんだろうなって思ってたけど、39歳になっても童貞だとは・・・」

http://twitter.com/#!/KennyMcKnight/status/5206935724888064

—————————————————————————————

元祖・津田大介氏(@tsuda)は『Twitter社会論』(2009年、洋泉社新書y)のp074〜078で「tsuda」る技術として
1 配付資料はあらかじめ確認する
2 スライド上の数字やデータを見逃さない
3 オイシイ発言を見逃すな
4 「つまり」「要するに」を待て
5 文字数はとにかく節約

と挙げているが、これからは特に「4」を意識しよう。ちなみに、津田氏がtsudaったのが以下。

●tsudaり参考まとめ
津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ(前半戦)

津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ(後半戦)

壇上の4人の発言を、ムダを排除してソリッドにまとめています。わかりやすいー。

以前の職場で「高橋、場数だ、場数」と諭してくれた人がいました。先輩,おれやるよ。つっても、できること/向いてることと、できないこと/向いてないことがあるからなー。最近そんな気分。

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ユーストで楽曲を放送するにはどうすればいいか・まとめ

2010-11-10 高橋 大輔

*技術系の話じゃないです。

前回の日誌にも書きましたが、UstreamとJASRAC/イーライセンス/JRC/は包括的利用許諾契約を締結しているので、3社が著作権管理を委託している楽曲はUstreamで自由に配信できます。
各社のデータベースは以下から検索出来ます。

JASRAC

イーライセンス

JRC

注意書きなどさまざまありますが、Ustream、上記3社に事前に楽曲使用の許諾を得る必要はありません。
(3社に電話して確認しました)


使用したら、すみやかにUstreamの「利用した楽曲の報告について」
のページにあるメールアドレスcopyright_jp●ustream.tvに楽曲利用の報告メールを送ります。

(※以下、ポット出版の場合)

Ustream楽曲利用窓口から、メールに添付されて「Ustream楽曲利用報告書」(エクセルファイル)が送られてきます。

記入例のシート(*同じファイルに入ってます)を見本に、記入し、返信。

以上で手続きは完了です。

※上記三社が管理委託しているのは著作権です。
CDなどの音源を流すには、原盤権の権利者(レコード会社などです)に許諾を得る必要があります。
著作隣接権(楽曲を実際に歌ったり、演奏したりする人/*実演家)にも留意しましょう。

→自分でバンドを組んで、演奏したり歌ったりするのをUstreamで放送するのはオーケー(3社のデータベースにあるか確認して)

CDを流したり、カラオケで歌っているのを放送(カラオケ音源を演奏/制作している人の権利)するのはダメですよ。

詳しくは、「Ustreamで配信する前に」
を読みましょう。

機会があれば、レコード会社に電話して、CDからの音源をUstreamで配信する/アーカイブするのがどのような条件で成立するかレポートします。

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ユーストで楽曲を放送するにはどうすればいいか

2010-10-27 高橋 大輔

*技術系の話じゃないです。

「ポットチャンネル」という、Ustreamでのトーク生放送を11/4(木)から始めます。
その放送中に楽曲を流す(音楽著作物を利用する)には、どのような方法を採ればいいのか、
「JASRAC」のネットワーク課に電話して聞いてみました。

ポットチャンネルは
・法人として利用
・Ustream上に放送データをアーカイブ/生放送のみではなく、いつでも観られる状態にする

という方針です。

結論から言うと、USTREAMとJASRACは包括的利用許諾契約を締結しているので、JASRACが著作権を管理している楽曲については、自由に利用することができます。
たとえばUSTREAMで、プリンセスプリンセスの「Diamonds(ダイアモンド)」(作詞・作曲/中山加奈子、奥居香)を、僕が演奏し、歌うのを流すのには、許諾を得る必要はありません。

ただし、JASRACが管理委託しているのは「音楽著作権」(歌詞や作曲の著作権)なので、ラジオのように「では、ここで一曲聴いてもらいましょう。曲はプリンセスプリンセスで「Diamonds(ダイアモンド)」です」みたいに、CDなどに収録された音源を放送するのには、「著作隣接権」(楽曲の演奏者や、録音するレコード製作者の権利)をクリアする必要があります。
つまり、「Diamonds(ダイアモンド)」であれば「ソニー・ミュージックレコーズ」(レーベル)に個別交渉し、許諾を得る必要がある/得ればいい、と。

「ポットチャンネル」で、視聴者のリアルタイムのリクエストにお答えしてこの曲を〜、というのは多分ないでしょうから、流す曲を事前に把握し、許諾を得ておけば、Ustreamで楽曲を放送できます。ポットチャンネルではそのへん積極的にやっていきたいな、と。

*ちなみに、ジャパン・ライツ・クリアランス(「JRC」)ではUSTREAM上でCD音源を利用できるデータベースを公開していますね。→こちら
スピッツ、いいんだ…。

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「劇画家畜人ヤプー」と「続・劇画家畜人ヤプー」

2010-10-05 高橋 大輔

今年3月に刊行した「劇画家畜人ヤプー【復刻版】」につづき、「続・劇画家畜人ヤプー」を復刊する予定です。(できれば来月11月中には……)1984(昭和59年)に辰巳出版から刊行されたものです。
ちなみに、「劇画家畜人ヤプー」は全4作。この後、【快楽の超SM文明編】1993(平成5年)、【無条件降伏編】1994(平成6年)と、ともに辰巳出版から刊行されています。やるなら全部、復刊したいと思っています。

江川達也氏の「ヤプー」しか読んでない人! ヤプーには続きがあるのですぞ。

今日はこれから『お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!』刊行記念イベント「1981年生まれの批評家は、1968年をどう読んだか?」(加納明弘×荻上チキ)に行ってきます。まだ席、あります。

10月8日、金曜日は「たぬきち(ブログ「リストラなう」)×沢辺均(ポット出版代表取締役)公開対談」です。

宣伝でした。

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もう酒は飲まない

2010-09-03 高橋 大輔

昨日飲み過ぎてしまい、今日、寝坊してポット会議(毎週金曜/11:30分〜)を欠席してしまいました。

泥酔/酩酊状態→路上で昏倒(記憶なし/側頭部にタンコブができてた)
警察に保護されたらしく、ふと我に返ったときは警察署でした。朝方、警察署を出て、激しい二日酔いのまま、自宅で再度気絶。

年に一、二度これくらい酔っぱらうまで飲んでしまう。

以前から酒癖は悪く、節度ある、楽しく飲酒が出来る大人になりたいと思っていましたが、多分無理だ。体質なんだと思う。
もう一生、酒は飲まないぞ、と思っています(多分300回目くらい)。

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自転車通勤をはじめた

2010-08-09 高橋 大輔

兄から、ロードバイクをもらいました。
グレードの高い新型を買ったのでいらなくなったそうです。

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(↑愛機)

自宅からポットまで、8.4km/約40分。
これでも最近慣れてきて、短縮されたほうです。最初は1時間弱かかってました。
「8kmだった30分かかんないでしょ」
と豪語していた人がいて、以前、一緒に自転車で移動したことがあるのですが、その人は車道をガーっと行って、車が詰まっていたらいきなり歩道に車線変更→歩道を走って→道が空いたらまた車道→車道の信号は赤でも歩行者がいなければGO! という、なんというか自由なスタイルの持ち主でした。
一見、あぶない感じですが、なんとなく車の流れに合流していて流暢なのです。ちなみにその人は車の運転が上手い。
運動神経とはまた違うと思うのだけれど、こういう能力ってなんなのだろう。

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『電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア』見本が出来ました

2010-06-30 高橋 大輔

新刊『電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア』の見本が刷り上がってきました。

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カバーは「もみがみ」という用紙に「グロスPP」加工を施したもの。分厚い和紙を飴でうすーくコーティングしたような、不思議な質感です。

目次は以下。
———————————————————
はじめに

Ⅰ 2010年代の「出版」を考える
高島利行(株式会社語研取締役営業部長/版元ドットコム有限責任事業組合組合員)
仲俣暁生(フリー編集者・文筆家/「マガジン航」編集人)
橋本大也(データセクション株式会社取締役会長/ブログ「情報考学」運営)
沢辺均(ポット出版代表取締役/版元ドットコム有限責任事業組合組合員)

Ⅱ 電子出版時代の編集者
山路達也(フリーライター・編集者)

Ⅲ 20年後の出版をどう定義するか
植村八潮(東京電機大学出版局長/日本出版学会副会長)

Ⅳ 出版業界の現状をどう見るか
星野渉(「文化通信」編集長)

Ⅴ 編集者とデザイナーのためのXML勉強会
深沢英次(メディアシステム・ディレクター/グラフィックデザイナー)
———————————————————

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写真は「Ⅰ 2010年代の「出版」を考える」のトビラページです。左から弊社沢辺、「語研」の高島さん、橋本大也さん「マガジン航」編集人の仲俣暁生さんです。

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5月の連休を返上して、ポット出版編集部が用語解説(ページ左部分)を作成しました。全146項目。大変でした。

書店での発売は7月10日(土)〜です。
また、7月8日(木)から開催される「東京国際ブックフェア」にて先行販売、同じく7月8日から「理想書店」にてiPad、iPhone、PCに対応した電子書籍版の販売を開始します。

どうぞよろしくお願いします。

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「劇画家畜人ヤプー」と小説「家畜人ヤプー」

2010-06-03 高橋 大輔

「劇画家畜人ヤプー」と小説「家畜人ヤプー」の発行された順番をまとめます。

まず、小説「家畜人ヤプー」は、1950年代後半、『奇譚クラブ』というSMマニア向けの雑誌で連載されました。三島由紀夫が「すごい小説だ」とか、いろんなところで紹介したのもこのころのことです。

1970年に小説版「家畜人ヤプー」が都市出版社から発行されます。
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1971年に、石森章太郎が描いた「劇画家畜人ヤプー」が同じく出版社から発行されます。*小説版、劇画版のストーリーは対応。
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その後、小説版ヤプーは角川文庫版→角川限定愛蔵版が発行されます。
*角川限定愛蔵版では「続家畜人ヤプー」として発表された増補部分が収録されます。

1983年に、都市出版社から発行された「劇画家畜人ヤプー」が、辰巳出版から復刊されます。
*今回、ポット出版が復刊したのはこのバージョンの「劇画家畜人ヤプー」です。
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続いて1984年、「劇画続・家畜人ヤプー」が辰巳出版から発行されます。
*このバージョンから石森章太郎は監修にまわり、実際の作画はシュガー佐藤が担当しています。
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1992年に、太田出版からさらに増補された小説版「家畜人ヤプー」(全三巻)が発行されます。
それを追って辰巳出版からは、1993年「劇画家畜人ヤプー 快楽の超SM文明編」、
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1994年「劇画家畜人ヤプー 無条件降伏編」が発行されます。
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*ともに監修・石ノ森章太郎/作画・シュガー佐藤です。

なんで、主人公・リンの家畜化っぷりにご興味のある方は、ぜひ続きを。アマゾンなどで、古本はいっぱい売られています。

今週末、6.6(日)は有隣堂ヨドバシAKIBA店で丸尾末広×吉田アミさんのトークショーを開催します。
もう予約は締め切ってしまいましたが、後日レポートをアップするのでそちらもお楽しみに。

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でるべんの会「『新潮社装幀室』というおしごと」講演ノート

2010-04-21 高橋 大輔

でるべんの会「『新潮社装幀室』というおしごと」(2010.4.15)に参加してきました。
講師は新潮社装幀部の黒田貴さん(最近デザインした本は『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』(ともに海堂尊)、『クォンタム・ファミリーズ』(東浩紀)、『キケン』(有川浩)など)と、出版部の西麻沙子さん(『ジーンワルツ』/『マドンナ・ヴェルデ』担当編集者)。

以下、講演で伺った話をまとめたレジュメです。

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■2010.04.15 でるべんの会
「新潮社装幀室」というおしごと

新潮社装幀室─スタッフは11人、新潮社発行の単行本、文庫のデザインを担当。年間約600冊。平均一人月5冊をデザイン。

●新潮社装幀室の特徴
・担当編集者との距離が近い(物理的に近い。3階が装幀室/4階が出版局)
→修正に即座に対応できる/ラフがあがったら即見せられる/意見交換が容易/(編集側から見たら)外注のデザイナーにだったら絶対に言えないような、ちゃぶだい返しも言いやすい。
・カドの取れたデザイン
→装幀室内、出版局、さまざまな人の意見を聞き、揉まれるので出来上がりはカドのないものになる。
・外注にデザインを依頼する際も、担当になるのは装幀室。
例)カバーにイラストを使うとき、イラストレーターに指示をするのは装幀室。

●単行本発行までのおおまかなスケジュール
・装幀室が担当するのはカバー、オビ、表紙、トビラ。本文組は編集者の仕事。
・一冊の本の発行までを大体4ヶ月としている。
装幀室、出版局で会議(担当編集者から装幀室へのプレゼン/「この人にデザインしてほしい!」という考えがあれば伝える)※この時点で部数、定価、総ページ数は大体想定されている。
↓(1ヶ月)
ゲラを読んだり、下準備など
↓(1ヶ月)
デザイン
↓(1ヶ月)→オビはいつも入稿ギリギリで決定。色校はとらない。装幀室から編集者にオビのネームを催促するのもしょっちゅう。
入稿、印刷
↓(1ヶ月)
発行

●デザインに関すること
・編集者からの依頼に関して
「こういうデザインにしてほしい」という明確な意図があれば言って欲しい。それにのっとってなんとかやる/それがなければ全部投げてもいい。一番困るのは「今回は『新潮社装幀室』っぽくないデザインでお願い」とか。曖昧なのが一番困る。

・(話した黒田さんは)カバーラフ案を20種くらい作ることもある。その中から担当編集者が2、3点セレクトして出版部長に提出。※上から指示がくる場合もあるが、基本的には担当編集者の裁量。
・デザイナーはゲラを読むときもあれば、読まないときもある。
ゲラをしっかり読むことも必要だと思うけど、しっかり読むことでデザインに制限が生まれてしまう可能性(「これはこういう本だからこういうデザインはナシ」とか)もあることは意識している。編集者も同様。デザインには博打の要素もある。
・印刷の原価計算も装幀室で行なう。→デザイナーの自意識は、読者には求められていない。原価が上がれば、儲けが減るのではなくて本の定価が上がるだけ。
・単行本をデザインする際には、棚差しされるとき/文庫にするとき までは考えていない
・小説ではないが、ノンフィクションものであればデザイナーがタイトルを変更するケースもある。
・いいデザインの基準は、「売れる」こと。売れなかったら、それはよくないデザイン。
・人件費に関してはそんなに考えていない。「売る」ためにはコストもかける。
・デザイナー月刊5冊ペースは少ないと思う。もっと増やせ、ということではなく、いい環境で仕事が出来ていると思う。

2010.04.19
作成●高橋大輔

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『劇画家畜人ヤプー【復刻版】』発売中!

2010-03-18 高橋 大輔

『劇画家畜人ヤプー【復刻版】』の発売が開始されました。

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写真はヴィレッジヴァンガード下北沢店のコミックコーナーです。
文芸書のコーナーでも展開していただけるそうです。
粋な手書きポップも作ってもらいました。
ありがとうございます!!
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4月22日(木)には、同店にてトークショーも開催します。

●参加ご希望のお客様は、ヴィレッジヴァンガード下北沢店にて『劇画家畜人ヤプー【復刻版】』(ポット出版/2,200円)をお買い求めください。先着90名様に参加整理券をお渡ししております。

●3月18日(木)よりヴィレッジヴァンガード下北沢店にて電話での事前予約も受け付けています。(10時〜24時/03-3460-6145)

大学に入学したて(10年以上前ですね)のころから、このお店にはよく通っていました。
トークに出演してもらう丸尾末広さんのマンガも、いくつかここで買ったおぼえがあります。
なんだか感慨深いです。

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2月9日(火)、セックスワーカーのいるまち「誰もが世界を変えられる!」に松沢呉一さん出演

2010-02-01 高橋 大輔

2月9日(火)、ロフトプラスワンで開催されるイベント セックスワーカーのいるまち「誰もが世界を変えられる!」に、松沢呉一さんが出演します。

詳細は、こちらをご覧下さい。

当日は、僕も会場で『クズが世界を豊かにする』など、松沢さんの本を販売させてもらう予定です。
1.21のトークショーに来られなかった方は、ぜひこちらへお越し下さい。サイン本の販売も致します。

お待ちしております。

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1.21松沢呉一×津田大介トークショーやります

2010-01-14 高橋 大輔

来週木曜、1月21日に開催するイベントのお知らせです。
整理券はまだ取り扱っていますので、ぜひいらしてください。

……………………………………………………………………………………………
松沢呉一×津田大介トークショー

『クズが世界を豊かにする』(2009.12)刊行を記念して、著者松沢呉一氏と、『Twitter社会論』の著者津田大介氏によるトークセッションを行います。

YouTubeやTwitterを生み出したインターネットはメディアと情報交換の方法に根本的な変革をつくり出し、社会のありようを変えようとしていないか。
一人の優れたジャーナリストより、百の凡人が世界を変える可能性を論じた『クズが世界を豊かにする』の松沢呉一氏と、140字の「つぶやき」が世界を変える可能性を論じた『Twitter社会論』の津田大介氏が、インターネットと社会の変革、変化について語ります。二人の初顔合わせです。

●『クズが世界を豊かにする』詳細はこちら

●出演
松沢呉一◎ライター/『クズが世界を豊かにする』

津田大介◎メディアジャーナリスト/『Twitter社会論』
Twitterアカウント@tsuda

●日時
2010年1月21日(木)19:00〜
●場所
ブックファースト新宿店1F
ブルースクエアカフェ内イベントスペース

●入場料
無料

★ご注意★参加をご希望されるお客様は、ブックファースト新宿店・地下1階Aゾーン、もしくは地下2階Eゾーンレジカウンターにて『クズが世界を豊かにする』(ポット出版/1,680円)をあらかじめお買い求めいただき、先着40名様に、参加整理券をお渡ししています。

※サインご希望のお客様は、当日『クズが世界を豊かにする』もしくは『Twitter社会論』をお持ちください。

ブックファースト新宿店

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松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』プレビューその4

2009-12-22 高橋 大輔

一年ほど前、ポット出版の日誌にも書きましたが、インターネットをあまり使わない生活をしていました。
自宅ではPCをあまり立ち上げず、イーモバイルを買ったのは2年くらい前。映画の上映情報とか、簡単な調べ物と通販以外で使用することは少なかったです。

『クズが世界を豊かにする』のオビには、本文から「結論を言うと、YouTubeは面白い(笑)。実際、こんなに面白いオモチャはなかなかない。すっごいシンプルな仕組みですが、使いこなすにはちょっとしたマニュアルが必要で、その最大のマニュアルは『自覚的な好奇心』です」(35章『自覚的な利用のススメ』)という松沢さんの言葉を載せました。
これ、最初に読んだときガーン、とやられました。
インターネットから、知る、ということへの好奇心。
僕自身は「便利だなー」とは思っていましたが、「おもしろい!」と思ったことは、少なかったと思うんです。
おもしろくなければ、自発的でなければ、インターネットとの付き合い方って、あまり変わっていかないと思う。
その上で、「メディアリテラシー」というものは、だんだん身についていくものだと思うのです。

たとえば『クズが世界を豊かにする』で紹介しているこの動画。

「さすがにこれはないだろ」と思いますが、思いますが、、。
フェイクをフェイクとして楽しめるほど、余裕がないっす。

コメント欄を見ればすぐ気づくだろうし、検索してみればすぐわかるだろうけど、そこに気づくのもハードルがあると思うのですよ。

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松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』発売開始!!

2009-12-17 高橋 大輔

本日より、ブックファースト新宿店にて、『クズが世界を豊かにする』の発売が始まりました。

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写真は地下2階Eゾーン「政治 社会新刊話題書」コーナーです。地下1階のAゾーンでも販売しています。
津田大介さんの「Twitter社会論」が隣に並んでいます。

また、1月21日(木)、19時〜、同店のイベントスペースで
松沢呉一×津田大介トークショーを開催します。

参加ご希望の方は、ブックファースト新宿店にて、『クズが世界を豊かにする』をご購入下さいませ。先着40名様までです。

詳細が決まったら、ポット出版ニュースで告知します。

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松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』プレビューその3

2009-12-15 高橋 大輔

12月18日発売の、松沢呉一氏の新刊『クズが世界を豊かにする』で紹介している動画を少しずつ紹介していきます。
18章の「エロ表現から日本を眺める」では、日本とフランスのHIVキャンペーンの動画を紹介し、日本と海外の、性に関する温度差を論じます。
日本のがこれ。有名なCMですね。

ゾーッとします。

対して、フランスのがこれです。

セックスしまくりです。すごい気持ちよさそう。

続けて、海外のバイアグラのコマーシャルです。

笑えます。
「おもしろいな。けど、日本のテレビではムリだろうな」と感じます。
でも、バイアグラの効能とセックスの関係を、面白おかしく表わしているし、「バイアグラ買って試してみようかな」という気になります。
じゃあ、何で日本のコマーシャルでは、性をおおっぴらに描いてはいけない、と僕は感じてしまうのでしょうか。

19章の「判断の主体」で、松沢呉一氏は以下のように書きます。

「おそらく各文化において、『個人としてどうか』『社会としてどうか』『法としてどうか』という、それぞれのレベルで規範が違っているのだろうと思います。(中略)日本は中国より表現に対する法規制はずっとゆるく、個人レベルでは中国人なみにエロにおおらかでしょう。それはちょっと言い過ぎか。中国人のエロに関するおおらかさには驚きますからね。個人はともかく、日本は表現に対する社会的寛容度が非常に低い文化なんだと思います。対して、欧米、とくにヨーロッパでは、それぞれのレベルで性的にゆるい。むしろ個人レベルよりも、社会や国の規範のほうがリベラルだったりするかもしれない」

コマーシャルというフィールドから、世界各国の表現に対する寛容度を測る。
『クズが世界を豊かにする』では、YouTubeで見られる様々な事象について語られます。

続きます。

紹介動画一覧のページを作成しました。

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松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』プレビューその2

2009-12-10 高橋 大輔

12月18日発売の、松沢呉一氏の新刊『クズが世界を豊かにする』で紹介している動画を少しずつ紹介していきます。

第八章の「選別のない世界」では、ニキビと耳クソの動画を例に挙げて、YouTubeというメディア、インターネットの特性を論じます。

「grano gigante」(ログインして見てください)

耳クソはこちらです。

ニキビは30万再生回数、耳クソはなんと、134万再生回数です。

気持ち悪いけど、観てて、なんかスッキリする……。ニキビを潰すのは、僕も好きです。僕の耳クソはドロタイプなので、カサカサタイプの人が、ちょっとうらやましいです。
と、「おー、こんな動画あるんだ。面白い」という話では終わりません。

ここで、松沢呉一氏は、「テレビ局の人や雑誌の人が『クオリティの高いもの』と言ってたものとはまったく違う。画像がきれいだとかいうのとはまた別の意味で人はこういうものを観たいのです」と論じます。

今まではメディアの、「メディアが取り上げるべきもの」という視点からは切り捨てられていたものが、インターネットという、場所では、等しく存在する、と。

『クズが世界を豊かにする』の読みどころは、前回も書きましたが、YouTubeにアップされている動画から、裏を深読みする視点です。

実際、目次を見ていただけるとわかるように、この本はYouTubeそのものについて語ったものではなく、YouTubeから見えてくる、事象について語られた本です。

続きます。

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