2010-06-03
「劇画家畜人ヤプー」と小説「家畜人ヤプー」
「劇画家畜人ヤプー」と小説「家畜人ヤプー」の発行された順番をまとめます。
まず、小説「家畜人ヤプー」は、1950年代後半、『奇譚クラブ』というSMマニア向けの雑誌で連載されました。三島由紀夫が「すごい小説だ」とか、いろんなところで紹介したのもこのころのことです。
1970年に小説版「家畜人ヤプー」が都市出版社から発行されます。
1971年に、石森章太郎が描いた「劇画家畜人ヤプー」が同じく出版社から発行されます。*小説版、劇画版のストーリーは対応。
その後、小説版ヤプーは角川文庫版→角川限定愛蔵版が発行されます。
*角川限定愛蔵版では「続家畜人ヤプー」として発表された増補部分が収録されます。
1983年に、都市出版社から発行された「劇画家畜人ヤプー」が、辰巳出版から復刊されます。
*今回、ポット出版が復刊したのはこのバージョンの「劇画家畜人ヤプー」です。
続いて1984年、「劇画続・家畜人ヤプー」が辰巳出版から発行されます。
*このバージョンから石森章太郎は監修にまわり、実際の作画はシュガー佐藤が担当しています。
1992年に、太田出版からさらに増補された小説版「家畜人ヤプー」(全三巻)が発行されます。
それを追って辰巳出版からは、1993年「劇画家畜人ヤプー 快楽の超SM文明編」、
1994年「劇画家畜人ヤプー 無条件降伏編」が発行されます。
*ともに監修・石ノ森章太郎/作画・シュガー佐藤です。
なんで、主人公・リンの家畜化っぷりにご興味のある方は、ぜひ続きを。アマゾンなどで、古本はいっぱい売られています。
今週末、6.6(日)は有隣堂ヨドバシAKIBA店で丸尾末広×吉田アミさんのトークショーを開催します。
もう予約は締め切ってしまいましたが、後日レポートをアップするのでそちらもお楽しみに。
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