2009-12-22

松沢呉一新刊『クズが世界を豊かにする』プレビューその4

一年ほど前、ポット出版の日誌にも書きましたが、インターネットをあまり使わない生活をしていました。
自宅ではPCをあまり立ち上げず、イーモバイルを買ったのは2年くらい前。映画の上映情報とか、簡単な調べ物と通販以外で使用することは少なかったです。

『クズが世界を豊かにする』のオビには、本文から「結論を言うと、YouTubeは面白い(笑)。実際、こんなに面白いオモチャはなかなかない。すっごいシンプルな仕組みですが、使いこなすにはちょっとしたマニュアルが必要で、その最大のマニュアルは『自覚的な好奇心』です」(35章『自覚的な利用のススメ』)という松沢さんの言葉を載せました。
これ、最初に読んだときガーン、とやられました。
インターネットから、知る、ということへの好奇心。
僕自身は「便利だなー」とは思っていましたが、「おもしろい!」と思ったことは、少なかったと思うんです。
おもしろくなければ、自発的でなければ、インターネットとの付き合い方って、あまり変わっていかないと思う。
その上で、「メディアリテラシー」というものは、だんだん身についていくものだと思うのです。

たとえば『クズが世界を豊かにする』で紹介しているこの動画。

「さすがにこれはないだろ」と思いますが、思いますが、、。
フェイクをフェイクとして楽しめるほど、余裕がないっす。

コメント欄を見ればすぐ気づくだろうし、検索してみればすぐわかるだろうけど、そこに気づくのもハードルがあると思うのですよ。