北尾トロ(伊藤秀樹)への原稿発注! [下関マグロ 第8回]
広告代理店ハリウッドにいた1984年の夏、僕はけっこう自由にあちらこちらに出歩いていた。
前にも書いたように仕事のひとつは、雑誌編集部を訪れて、オリーブオイルを読者プレゼントのコーナーで取り上げてもらうためだ。
当然なが [...]
広告代理店ハリウッドにいた1984年の夏、僕はけっこう自由にあちらこちらに出歩いていた。
前にも書いたように仕事のひとつは、雑誌編集部を訪れて、オリーブオイルを読者プレゼントのコーナーで取り上げてもらうためだ。
当然なが [...]
名刺を作ったからといって、すぐに仕事があるわけでもない。編プロのバイトをやめるついでにライターを名乗ったようなもので、計画性もなければ具体的なアテもなかった。さらに金もない。手元にあるのはイシノマキから最後にもらった給料 [...]
僕の原稿が少し時間的に先に進みすぎてしまった。これでは、読者も少しわかりにくいかもしれないので、僕の原稿も少し時計の針を戻そうと思う。
イシノマキでは、本当に多くの人に出逢った。ただ、僕自身はイシノマキにおいて特異な存在 [...]
3カ月働いたところで、やっとイシノマキを辞めることが了承されたものの、ふたつ条件があった。
ひとつ目は、他の編集プロダクションに行かないこと。社長はぼくがどこかの編プロに入り直す気でいると疑っていたのである。
「うちにき [...]
イシノマキの入っているビルのエレベータでのことだ。
「お前、よかったらウチに来いよ」
そう、北関東訛りでしゃべりかけてきた男がいた。広告代理店ハリウッドの社長、葛飾さんだ。僕がイシノマキでなにもすることがなく、クサってい [...]
カメラマンのアゴから大粒の汗が流れ落ちていた。そばにいるライターも、まともに顔を上げることができない。シンとしてちゃあダメだということはわかっていて、「その調子!」「そうそう、その感じ」と意味もなく明るい声は出ていても、 [...]
この原稿は北尾トロと僕が交互に書いているわけだけど、僕自身、北尾トロの原稿を読むのが楽しみである。あの頃は知らなかった新事実というものが、わかるからだ。
北尾トロの前回の原稿にあったイシノマキでのアルバイト料が月に11万 [...]
ブログ「本屋のほんね」で『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を、雑誌『スーパー写真塾』(2009年9月号/コアマガジン刊)で『懺悔録』を、ブログ「赤尾晃一の知的排泄物処理場(わかば日記)」で『エロスの原風景』を紹介して [...]
だがそうはならなかったのである。初めてアルバイト代をもらったとき、これでやめさせてくれと社長に言ったところ、機関銃のようなトークで引き止められ、もう少し続けると答えてしまったのだ。
「どうしたの。理由があるでしょ、言って [...]
●2009.07.22水
午後、大塚隆史さんの、パートナーシップをテーマにした本について、
大塚さんを交えてポット出版のスタッフと議論。
イーブックの取材。
「本の現場」(永江朗著)の非再販と、35ブックスのことについて [...]
編集プロダクション「イシノマキ」に籍は置いたものの、いったい何をどうすればいいかまったくわからなかった。
まあ、事情というのは、あとからわかってくるのだが、これは伊藤秀樹(のちの北尾トロ)がイシノマキを辞めたため、その穴 [...]
「はい、もうすぐ中に入るから急いで作業服に着替えて」
イシノマキでアルバイトを始めて半月ほど経った金曜日の深夜12時前、ぼくは丸ノ内線茗荷谷駅の近くに止めたハイエースの車内で、あわただしく着替えをしていた。軍手をはめて、 [...]
1983年の年末から1984年の正月。僕はひとりで中野坂上のフレンドマンションにいた。スーさんは年末から栃木の実家に帰っていたが、僕は山口の実家には帰省しなかった。理由は、単純に金がなく、電車賃が払えなかったからだ。
部 [...]
02/19木に、国立国会図書館で話させてもらいました。
1部・2部の2回戦。
1部が、納本制度調査班・意見聴取会「納入率調査の方法と納入律向上のための方策について」で、
2部が、収集書誌部部内研修/館内公開座談会「日本に [...]
高野明彦国立情報学研究所教授が座長となって2008年夏から冬まで「出版コンテンツウ研究会」が行われました。
ポット出版の沢辺もメンバーに加わりました。
2009年1月に、研究会報告として「デジタル/ネット時代を生き抜く出 [...]
ついにできました、ポット出版初の図書目録、『ポット出版図書目録2009』。
これで書店さんや読者の方々から目録の請求がきても「弊社は目録がありません。一覧注文用紙ならありますのでこれで勘弁して下さい」と心苦しくも言わなく [...]
書誌データ
●どすこい 出版流通 筑摩書房「蔵前新刊どすこい」営業部通信1999-2007 (ポット出版での紹介はこちら)
●発行=2008年7月17日[第一版第一刷]
●発行所=ポット出版
●著=田中 達治
●定価 [...]
光和コンピュータと日販コンピュータのふたつの会社のそれぞれのセミナーで
講演をさせてもらいました。
2社とも出版社向けに流通用のシステム(伝票をつくったりするもの)をつくって売ってるいる会社です。
その時のレジュメです。 [...]
図書館とメディアの本、『ず・ぼん』の14号。
今回の特集は「指定管理の現場」です。
◎公務員図書館員を辞めて、受託会社に転職した元明石市立図書館職員、楠本昌信氏のインタビュー。
◎指定管理者制度を導入して2年目を迎えた千 [...]
筑摩書房元取締役営業局長の名物コラム
●出版業界のインフラ整備に尽力した、故・田中達治氏が軽妙につづる「出版流通思想」
●筑摩書房の書店向け「蔵前新刊どすこい・営業部通信」に1999年〜2007年まで掲載されたコラムを収 [...]