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[第13章●本の買い方読み方しまい方]
18… 耐加重
[2005.03.08登録]

石田豊
ishida@pot.co.jp

先日書いた「スライド式書庫への夢想」への自己レスであるのだが、昨日書いた計算はなにもスライド式書庫にあてはまるものではない。

奥行き20cmで幅90cm高さ180cm7段の本棚を考える。ここに厚み2cm重さ350gの本を詰め込むとする。この本棚にはその本が315冊入る。本の総重量は110.25kgだ。

いっぽうこの本棚の設置面積は0.18平米。つまり平米あたりに直すと612.5kgになる。これが奥行き30cmであるとしても、事情が大きく変わるわけではない。前に書いたように、奥行き30cmの書棚を使う人は前後2列に本を置いたりするからだ(とすれば、床にかかる重さはもっと大きくなる)。

我が家ではこういう本棚が何台もある。それで数十年来なんてことなく過ごしている。なにも我が家だけの事情ではないだろう。本棚ってのはそういうものだ。おそらくお宅の本棚でも同じだと思う。

つまり、日本の建築基準法は、部屋に本箱を置くということは想定されていないってことなんだろうか。

いや、違うな。何かの底面積をはかって、それでそのブツの重さを割り算して算出した平米あたりの重量でもって床の耐加重と単純比較することは適切ではあるまい。

たとえばペットボトルはせいぜい直径10cmくらいだろう。これに2リットルの水が入っているわけだから、ペットボトルの平米あたりの重さは254kgということになる。つまり建築基準法の基準よりずっと重いということだ。さきほどぼくがやった計算のロジックでいうなら、ペットボトルを床に置くのは危険という結論になる。または、ペットボトルを横に寝かして置くのはいいけど、立てちゃだめという結論にもなる。それではあまりにおばかだ。

つまり、重さは部屋全体、あるいは建物全体が支えていると考えるべきなんだろう。

昨日の例でいえば6畳間に2トンの本が入る。これを6畳間全体の床が支えていると考えるなら、6畳間は9.72平米なので、平米あたり205kgの負担ということになる。建築基準法そのものの数字よりは大きいが、通常は350kgくらいまでは見込んであるということなので、まず大丈夫ということなんだろうか。

このあたりのことになると、まったく想像もつかない。ぼくは鬼門だらけ穴だらけの人間であることは自覚しているが、それでもケンチクおよびデンキは鬼門中の鬼門である。

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