放送作家にしてやると騙された [下関マグロ 第10回]
最初に買ったワープロは富士通のマイ・オアシス2だった。高見山がテレビコマーシャルをしていた「ザ・文房具」というシリーズのワープロで、こんなに小さいと宣伝していたわけだが、相撲取りのなかでも巨体の高見山が持っているのだから [...]
最初に買ったワープロは富士通のマイ・オアシス2だった。高見山がテレビコマーシャルをしていた「ザ・文房具」というシリーズのワープロで、こんなに小さいと宣伝していたわけだが、相撲取りのなかでも巨体の高見山が持っているのだから [...]
そうか、下関マグロ(増田剛己)は失業保険をもらっていたのか。前回の原稿を読むまで、そんなことはすっかり忘れていた。いまどうやって食いつないでいるかというのは切実なことではあるのだが、会社員経験がないぼくには関係のない話だ [...]
雑誌『スウィンガー』の編集長である佐々木公明さんが、電話をくれた。
「増田くんも独身でどこで、ちゃんとご飯食べてないんじゃないの? たまにはウチにきなよ」
佐々木さんは新婚で、同じ会社の女性と結婚していた。だから、僕は両 [...]
いたいだけいていいよと言ってくれたからといって、2カ月半は好意に甘え過ぎである。出て行ってくれとパインに言われるのも仕方なかった。新しい住処を見つけなければ。
さりとて引っ越し資金などあるはずもなく、借りるアテは親しかな [...]
広告代理店ハリウッドにいた1984年の夏、僕はけっこう自由にあちらこちらに出歩いていた。
前にも書いたように仕事のひとつは、雑誌編集部を訪れて、オリーブオイルを読者プレゼントのコーナーで取り上げてもらうためだ。
当然なが [...]
名刺を作ったからといって、すぐに仕事があるわけでもない。編プロのバイトをやめるついでにライターを名乗ったようなもので、計画性もなければ具体的なアテもなかった。さらに金もない。手元にあるのはイシノマキから最後にもらった給料 [...]
2009年8月29日(土)、30日(日)の2日間、長野県高遠で「高遠ブックフェスティバル」が開催されます。
3カ月働いたところで、やっとイシノマキを辞めることが了承されたものの、ふたつ条件があった。
ひとつ目は、他の編集プロダクションに行かないこと。社長はぼくがどこかの編プロに入り直す気でいると疑っていたのである。
「うちにき [...]
北尾トロさんからいただきました。
書名●ぼくに死刑と言えるのか─もし裁判員に選ばれたら
著●北尾トロ
編集担当●尾形誠規
装丁●細工場
写真●石郷友仁
印刷・製本●大日本印刷株式会社
発行●鉄人社
定価●1,300円+ [...]
カメラマンのアゴから大粒の汗が流れ落ちていた。そばにいるライターも、まともに顔を上げることができない。シンとしてちゃあダメだということはわかっていて、「その調子!」「そうそう、その感じ」と意味もなく明るい声は出ていても、 [...]
この原稿は北尾トロと僕が交互に書いているわけだけど、僕自身、北尾トロの原稿を読むのが楽しみである。あの頃は知らなかった新事実というものが、わかるからだ。
北尾トロの前回の原稿にあったイシノマキでのアルバイト料が月に11万 [...]
だがそうはならなかったのである。初めてアルバイト代をもらったとき、これでやめさせてくれと社長に言ったところ、機関銃のようなトークで引き止められ、もう少し続けると答えてしまったのだ。
「どうしたの。理由があるでしょ、言って [...]
「はい、もうすぐ中に入るから急いで作業服に着替えて」
イシノマキでアルバイトを始めて半月ほど経った金曜日の深夜12時前、ぼくは丸ノ内線茗荷谷駅の近くに止めたハイエースの車内で、あわただしく着替えをしていた。軍手をはめて、 [...]
ポット出版サイトにて、先週から、北尾トロさんと下関マグロさんの新連載「ライターほど気楽な稼業はない」が始まりました。
同じ年(1958年)に生まれ、同じ期間(5年)を大学生として過ごし、同じ時期(26歳)にフリーライター [...]
大学3年末の試験が終わってすぐ、生まれて初めての海外旅行でインドへ行き、すっからかんになって帰国。そのまま九州の実家に転がり込んでしばらく過ごした4月初旬、ひとり暮らしをしていた阿佐ヶ谷のアパートに戻り、2カ月ぶりで大学 [...]
同い年のおっさんライター、北尾トロ×下関マグロによる新連載「ライターほど気楽な稼業はない」が始まりました。
フリーライターとして仕事を始めた20代の頃を、それぞれの視点から振り返ります。
◎著者プロフィール
●北尾トロ
[...]
●2009.05.28木
北尾トロさん・下関マグロさんとポットサイトでの新連載の打ち合わせ
yaoという近くのカフェで。
昭和時代のふたりのライター稼業のことを連載する事になる。面白そうでしょう。
早くも、女性ロックシン [...]
出版と編プロ、業務の日常。
山田が日誌当番を止めている。いいかげんにしろ。
●2009.05.11月
社内で仕事にいそしんだ、はず。
●2009.05.12火
山中正大クンという僕の好きなイラストレータの絵本の打ち合わ [...]
北尾トロさんから頂きました。
●裁判長!おもいっきり悩んでもいいすか
─裁判員制度想定問題集
著●北尾トロ
監修●村木一郎
文藝春秋
定価●1,238円+税
四六判/240ページ
初版発行年月日●2009年5月15日
[...]
“”””シアワセ””””って何?
イラストレーター、ダンサー、ドラァグクイーンetc…
数々のキャラクターを演じながらリアルに生きる円奴(まるやっこ [...]