渋谷区長選に無党派旋風は起きるのか ~おたく評論家の宅八郎氏が出馬~
『オーマイニュース』に渋谷区長選挙に関する記事を執筆しました。
タイトルは 渋谷区長選に無党派旋風は起きるのか
サブ・タイトルは おたく評論家の宅八郎氏が出馬
以下、本文です。
統一地方選後半戦は15日、一般市の市長選と市議選、東京都の区長選と区議選が告示され、スタートした。17日告示の町村長選と町村議選、すでに告示された参院補選とともに、22日投開票される。
東京都では区長選が13区、区議選は21区で行われることになっている。その中で、全国的な注目を浴びることになりそうなのが渋谷区長選だ。告示前夜の14日、おたく評論家でタレントの宅八郎氏(44歳)が出馬を発表したためだ。
同氏のホームページによると、宅氏は、税金のムダづかいを追求している市民団体「オンブズマン渋谷行革110番」公認。政党・組合・企業など組織からの支援は一切受けない「ウルトラ無党派」「完全ボランティア選挙」で選挙に臨むという。
宅氏はその動機を語る。
「官制談合で共通しているのは、受注業者に知事が選挙で世話になったという点です。恩を返すために、談合を黙認した訳です。多くの候補者が、選挙のときに政党や企業、組合、宗教などの利権団体の支援を受けて『借り』を作り、当選後はそれを返そうとします。これでは支援団体のエゴによって政治が動かされることになります。市民益のみを考えて区政に臨むために、あえて『ウルトラ無党派』を通します」
渋谷区長選には、宅氏のほか、現職の桑原敏武氏や、保守系無所属の矢部一・元都議、渋谷区役所の清掃リサイクル部長だった坂井正市氏が出馬を表明している。自民・公明は現職の桑原氏を推しているが、自民党所属で区議を6年、都議を19年務めた矢部氏と地盤が重なるため、保守分裂選挙となっている。
宅氏は他の候補との違いを次のように説明する。
「現職の桑原氏は、わずか4年で40億円の税金を投入して巨大なハコモノ建設を2つ進めました。計2兆円かかるという渋谷駅周辺、また代々木公園・神宮外苑周辺の再開発計画も進行中です。税金が、区民と関係のない大型開発に使われ、大手ゼネコンだけがボロもうけ、区民は大損害です。立候補を表明している人で、大手ゼネコン中心の政治をやめるという人は誰一人いない。大型開発優先の区政か、くらし・福祉優先の区政か、争点はハッキリしています」
同じくタレントの東国原英夫(そのまんま東)氏は、大方の予想に反して、宮崎県知事に当選した。はたして、渋谷で第2の「そのまんま現象」が起こるのか。
2007-04-14
「おたく評論家」宅八郎さんが出馬!
「おたく評論家」としてお馴染みの宅八郎さんが渋谷区長選挙【4月15日(日)告示、22日(投票)】に出馬することを選挙用に開設した特設サイトで正式に表明した。告示日前日の出馬発表という超サプライズに驚かれた方も多いだろう。
統一地方選挙の前半戦は都知事選に多彩な候補者が出馬するなど盛り上がったが、後半戦は著名人の出馬はない地味な選挙……。宅八郎さんが出馬するとなれば、全国から注目されることになるだろう。
「渋谷区の利権・特権をすべてブッ壊す!」という「19の改革宣言」から成る宅八郎の骨太マニフェストは、読みやすく実にまっとうな内容だ。「おたく」という世間から疎んじられる人種だからこそ、同じく社会の「日陰者」扱いされてきたLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のことをよく理解しているのだろう、LGBTの人権擁護がハッキリとマニフェストに書き込まれている。宅さんが区長になったら、渋谷区はLGBTの祭典・東京プライドに協賛し、区長としてパレードを共に歩くという。
宅八郎さんは次のようにいっている。
「ボクが区長になったら、渋谷区は反石原でいきますからね……」
石原慎太郎・都知事を心底嫌いだという宅さんが勝利すれば、石原圧勝へのリベンジになるであろう。宅さんが渋谷区で大旋風を起こすことを心から期待したい。
2007-04-06
【アニメ】ルネッサンス
クリスチャン=ヴォルクマン(Christian Volckman)氏が監督として初めてつくったフランス・イギリス・ルクセンブルグ合作の長編アニメ『ルネッサンス』(Renaissance)が日本で今夏、上映される。帰国直前だった昨春にパリの映画館で私は同作品を観た。2054年のパリが舞台。ストーリーは次の通り。
【若く美しい女・イローナ(ロモーラ・ガライ)が突如誘拐された。身代金などは要求されず、彼女だけが消えた。誘拐事件のスペシャリストである刑事・カラス(ダニエル・クレイグ/パトリック・フロエルシェイム)が事件を担当。地下組織と通じているイローナの妹・ビスレーン(キャサリン・マコーマック)と出会い、イローナと有名な科学者として名を馳せていた医者・ミューラとの関係を突き止め、真実に近づいていく。しかしカラス自身が警察から疑われ始め、犯人からも追われることになってしまう。カラスはひとり、この事件に隠された謎に挑んでいく。】
(http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/18226/)
映画の内容を十分に理解できなかった私だが、映像美には圧倒された。ライブ・アクションが3Dアニメ化され、さらにハイ・コントラストのモノクロ映像に変換されており、「グラフィック・ノベル・コミックが動いているような斬新な映像がみどころとなっている」(http://blog.so-net.ne.jp/hyper_ball/2006-11-15-2)。
ヴォルクマン監督は今後も名作を創っていくだろう。今から楽しみだ。