2007-04-25

宅八郎氏、次は参院選に出馬か

オーマイニュース』に次のような記事を執筆しましたので、転載いたします。

タイトル:宅八郎氏、次は参院選に出馬か
サブ・タイトル:渋谷区長選挙は最下位で落選

【本文】
 告示日前日の14日に「おたく評論家」宅八郎氏が、急きょ出馬を表明したことで「注目の選挙区」となった東京・渋谷区長選挙は22日の投票で、自民党と公明党が推薦した現職の桑原敏武区長が再選を果たした。手堅く組織票をまとめ、新人3候補の追撃をかわした形だ。

 宅氏の得票は最下位で、有効総票数の10%という供託金没収ラインをわずかに下回ったため、100万円が区に収められる。投票結果は次の通り。

・桑原敏武:2万7044票(41.1%)
・矢部 一:2万0729票(31.5%)
・坂井正市:1万2424票(18.9%)
・宅 八郎:   5605票( 8.5%)

 宅氏の出馬で区民の関心が高まったのか、投票率は40.60%と前回の39.31%より1.29%増えた。

 「渋谷をもう一度、萌(も)える街にしたい」と強調した宅氏は、メイド姿のコスプレに身を包んだ複数の女性が選挙ボランティアとして手伝うなど、こだわりのスタイルで選挙を戦った。宅氏には記者が同行することが多く、第一声や最終日の演説などはスポーツ紙で大きく扱われた。宅氏は行く先々で演説を始めるなり、すぐに聴衆に囲まれケータイで写真を撮られ握手を求められるなど、注目度はナンバー1だった。

 選挙戦最終日の21日夕方には、宅氏がプロデュースする歌手・井万里きよあさんのイベント「きよたまらんど in 渋谷」を渋谷駅前のハチ公広場で開催し、フィナーレを飾った。「宅八郎」の文字が大きく書かれた選挙カーをハチ公広場前につけ、歩道に木の箱を置きステージにした。テレビ各局のカメラが駆けつけ、スポーツ紙・夕刊紙・全国紙の記者がカメラを構えるなど、周辺は報道陣でごった返した。

 井万里さんはアイドル風のドレスに身を包んで登場し、持ち歌を数曲披露。続いて、角川春樹さんの娘で元アイドルのライター・Kei-Tee(けいてぃ)さんが友人を代表して応援演説を行った。

 そして、宅氏が登場。一目見たさに500人以上の通行人が足を止めた。宅氏は演説で「秋葉原には負けていられない。メイド喫茶を渋谷にたくさんつくって、萌える街にする」と訴え、「渋谷でおたく文化を再生・復興する」と公約した。

 建築家で『共生新党』の黒川紀章・党首は、予定より3時間遅れて応援に駆けつけ「アニメや漫画など『おたく文化』は世界で高い評価を受けている。おたくに精通している宅氏が区長になれば、世界でニュースとして取り上げられる渋谷発の文化を発信するだろう」と、宅氏への支持を訴えた。

しかし、選挙戦は話題になったものの、得票には結びつかなかった。落選が決まってから宅氏に独占インタビューした。

――落選という結果をどう受け止めているか。

宅八郎:事前運動は一切なしで、わずか6日という超短期間の選挙戦で、運動にお金をまったくかけなかったことを考えると、何の地盤もないボクが5605票も獲得できたのは、ある意味驚きです。投票してくれた人たちには感謝の気持ちで一杯です。

――選挙を初めて体験してどうだったか。

宅八郎:メディアのみなさんから「区議だったら当選していたんじゃないですか?今度は区議からスタートしてみては」といわれました。たしかに、区議選に出馬していたらトップで当選していますヨ。ボクとしては与えられた条件の中でがんばりました。写真を撮られ、握手を求められ、演説には多くの人が足を止めて聞いてくれるなど、区民の反応はとてもよかったですよ。もっと時間があれば、多くの有権者と接することができ、浸透できたかもしれませんね。

――また、政治に挑戦することはあるか。

宅八郎:政治の面白さを実感できましたし、今後もチャンスを与えられれば、チャレンジしてみたいなと思っていますよ。

 政治への再挑戦を口にする宅氏。また、出馬することはあるのだろうか。今夏には参院選がある。宅氏の応援に入った黒川氏は『共生新党』を率いて、参院選に挑むという。演出家のテリー伊藤氏を口説くなど、著名人に出馬を依頼している。全国的に知名度のある宅氏に黒川氏から声がかかる可能性もある。スポーツ紙の記者は「宅さんなら、『目玉候補』になりますから、黒川さんが出馬を要請することは有り得る話です」と語る。今後の宅氏の動向に目が離せない。