伏見 憲明

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

カツゾウがチエゾウに

野口勝三センセ(京都精華大学助教授)が『知恵蔵』(朝日新聞社)で執筆しています。担当されているのは、「現代社会と思想」というページの「現代社会/国際」。「ジェンダー」「リベラリズム」「リバタリアニズム」「多文化主義」「世 [...]

いただいたご本『コドモであり続けるためのスキル』

貴戸理恵さんによる「よりみちパン!セ」の第二弾。「無理しておとなになる必要なんて、ぜんぜん、なかった。「今」は「将来」のための手段なんかじゃないし、「一人前」になっちゃったおとなの人だって、ホントはいつだって、降りていけ [...]

Kansai Rainbow Paradeのご成功おめでとうございます!

昨日、10/22(日曜日)に大阪で初めて行われた性的少数者たちのパレードは、900人もの参加者を集め、大成功のうちに終わったとのことです。スタッフを務めたみなさん、歩かれたみなさん、本当におめでとうございます。
なんでも [...]

マツコ大活躍!

巨漢のドラァグクィーン、マツコ・デラックスがTBS系のワイドショー「ピンポン!」にレギュラー出演している。先週は知らずに見過ごしてしまったが、今日はバッチシ拝見。なんだか感慨深かった!
午前中から見るマツコの姿はかなりの [...]

仲人業

ということでもないのだけど、趣味が高じて、最近やたらいろいろな人のカップリングをやっている。もちろんお金をいただいているわけではなく、単なるボランティアなのだが、とても充実感がある。
大方の人は人生においてパートナーを見 [...]

再開

顔に染みができるのを恐れて夏の間さぼっていた散歩を再開。
秋の空は高く、空気が澄んでいて気持ちがいい。殺伐とした気分にさせてくれる本を数冊一気読みした後なので、心身が癒される。高血圧や糖尿予防のためばかりでなく、心のデト [...]

『男子のための恋愛検定』に安堵

突然、自分の出した本が「本当にちゃんと書けていたのか」と不安になり、読み返してみる。が、ページを繰り出したら止まらない。自分の考えと同じことが書かれているし、期待通りの展開になっていく!(当たり前) 一気に読み終えて、な [...]

セクシュアリティと政治

大阪府議の尾辻かな子さんの活躍や、ジェンダーフリーなどをめぐる保守派の巻き返しで、ゲイコミュニティの中でも「政治」への意識が高まりつつあるようです。とてもいい傾向ではないでしょうか。自分たちの共益を実現するために積極的に [...]

黒い影を感じるニュース

なにやら黒い影を感じるニュースが2つ。都城市の男女共同参画社会づくり条例から、「性別又は性的指向(以下「性別等」という。)にかかわらず」という文言が削除されようとしている件と、東京都の石原慎太郎都知事が、歌舞伎町や新宿二 [...]

佐藤B作の想像力

日テレの「ダウンタウンDX」という番組で、俳優の佐藤B作がこんなネタを披露していた。同窓会の後で幼なじみの男性と二人で山に登ったとき、ふいに愛を告白され、迫られた。気持ち悪く、「怖かった!」
その話しぶりにまったく友情も [...]

いただいたご本『愛する男たちの伝説』

『ポン・ヌフ物語』『料理人』に続く松永尚三さんの小説。「1980年代を舞台に、ゲイのカップルたちの「愛」をめぐる葛藤と、ロマンティックな恋模様を描いた哀しく、美しいメロドラマ」(帯より)。大阪府議会議員の尾辻かな子さんや [...]

いただいたご本『悪魔のささやき』

編集を担当された方から加賀乙彦氏の『悪魔のささやき』をお送りいただいた。帯のコピーには「小学生殺人、放火、村上ファンドetc……人はなぜ思わぬ悪事に手を染めてしまうのか!?」とある。
人が図らずも陥ってしまう、あるいは、 [...]

『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』

田亀源五郎編『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2—ゲイのファンタジーの時代的変遷』(ポット出版)が刊行されました。前作同様、田亀先生の情熱が結晶した力作。実は、伏見も序文を書かせていただいています。 [...]

たなべさんブログ再開

クィア・ジャパン・リターンズのライターとしても活躍中のたなべさんが、ブログを再開させた。ご本人曰く「これまで、mixiの日記でなんでも書いていましたが、とある出来事をきっかけにblogみたいにオープンにものを書く場所も必 [...]

伊藤文学著『「薔薇族」の人々』

ある新聞から書評を頼まれた伊藤文学著『「薔薇族」の人々』。(失礼だがあまり期待せずに読んだら)これが非常に面白かった! 名著ではないか。伏見はこういう本が読みたかった。そしてゲイの人にはぜひとも読んでもらいたい。
書評に [...]

ゲイコミュニティは百家争鳴

週末、ゲイコミュニティはmixiを中心に大騒ぎだった。新木場の公園で高校生たちの「ホモ狩り」によってゲイが襲われ、重症を負った事件が報道されたからだ。それだけなら「なんと卑劣な犯行!」という反差別の怒りがわき起こるだけだ [...]

いただいたご本『オタクバカ一代』

*【ゲイバァ伏見】駄デブ日記より
作家の浅野智哉さんがご自身、取材・構成に関わった村濱章司著『オタクバカ一代』(角川書店)を送ってくださった。
寡聞にして存じ上げなかったのだが、この村濱さんという方はオタク界の有名人で、 [...]

文藝春秋編『同級生交歓』

新刊、というほどではないのですが、今月上梓された『同級生交歓』に伏見も出ております。文藝春秋の名物グラビア「同級生交歓」が新書にまとめられたもの。ご年配の方々(亡くなっている方も多い?)に混ざっての掲載なので、なんだか、 [...]

いただいたご本『インド 第三の性を生きる』

青 土社の大親友(←メルマガ購読者の意味)のH女史が、インドの第三の性、ヒジュラを写真と文章で紹介する新刊を送ってくれた。『同性婚』以上にマニアック な 内容に 青土社の蛮勇を思い知った気がしたが(笑)、これまでヒジュラ [...]

いただいたご本『同性婚』

副題に「ゲイの権利をめぐるアメリカ現代史」。著者はアメリカのジェンダー/セクシュアリティ研究者、ジョージ・チョーンシー氏。尾辻かな子・大阪府議の活躍で、日本でも同性カップルの社会保障についての議論が少し喚起されたタイミン [...]