2006-07-31
ゲイコミュニティは百家争鳴
週末、ゲイコミュニティはmixiを中心に大騒ぎだった。新木場の公園で高校生たちの「ホモ狩り」によってゲイが襲われ、重症を負った事件が報道されたからだ。それだけなら「なんと卑劣な犯行!」という反差別の怒りがわき起こるだけだったとも言える。しかし記事中に被害者が全裸で歩いていた事実が含まれていたことで、メディアで大きく取り上げられ、コミュニティ(あるいは一般の人たちの間)でもさまざまな議論が展開された。差別の実態、欲望の自由と公共性の問題、報道のスタンスへの疑問、ゲイリブの戦略、コミュニティの友情の可能性……。
中でもmixi内でやり取りされた斎藤靖紀(ブル)さんと田辺貴久(たなべ)さんの論争は、実にスリリングで、示唆に富んだものだった。議論を交わす態度といい、語られた内容や水準といい、伏見も多くを学んだ。アクセスする機会がある人は、ぜひ両者の主張を読み比べてもらいたい。そして今後のことを考えていく材料とすることをお勧めする。