伏見 憲明

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

うぎゃっ

沢辺社長が日記に書いたことが、一部で話題になっているようだ。自分に関わることながら、もうすっかり忘れていたので、最初、いったい何のことやら他人事のように読んでしまった。そうか、そんなこともあったっけ、って。
腹を立てる出 [...]

Let it be

QJrを制作するといつも、出版後ひとしきり荒れることになるのだが、今回はゲラも上がっていない段階で、すでに気持ちが荒んでいる。ちょっと負荷をかけすぎたか。いろんなことにいいかげん愛想が尽きたのか。いや、なにより自分に嫌気 [...]

日々営業

『男子のための恋愛検定』の書店営業に行ってまいりました。新宿、池袋、渋谷と、編集者と営業の女史二人と回り、書店員さんにポップを渡し、サイン本をつくり、現場の声を聴かせていただきました。本というのはあくまでも商品なので、誰 [...]

映画『ポセイドン』

たしかに約二時間、飽きずに楽しめます。ハラハラドキドキは止まらないし、CG映像は大迫力! 入場料の分は十分元を取った気分になれるでしょう。
だけど、オリジナルのような名作かというと、そうとは言えない。『ポセイドン・アドベ [...]

映画『トランスアメリカ』

男から女へのトランスセクシュアルが主人公、というので、もっとマニアックな内容かと思っていたら、全然ポップな映画だった。誰もが楽しめる、笑いあり、涙あり、切なさありの家族のロードムービーだ。脚本が実によく練れている。『ブロ [...]

ロシアで同性愛者らが襲撃される

尾辻かな子さんのブログから。
「2006年5月27日、モスクワで初めての同性愛者らによるパレードが行われる予定でしたが、市長はパレードを許可しませんでした。パレードの代わりに献花等の集会を行いましたが、宗教団体、極右団 [...]

いただいたCD『体育総進撃』

ゲイミュージシャンというくくりが適切かどうか疑問ではあるが、ゲイシーンで人気のミュージシャン、体育CutsからCDをお送りいただいた。キッチュでノリノリでポップな音楽がいっぱい詰まっていて、一日中聴いている。Cutsくん [...]

いただいたご本『交換』

高見順賞を受賞して益々精力的な相澤啓三氏の最新詩集。
詩を読む習慣がまったくない伏見は、言葉をたどってもどう理解してよいのかわからないのだが、「ほとんどブルーな快楽」という一篇には思わず笑みがこぼれてしまった。愛はいいっ [...]

よく見る夢

「こんな夢を見ました」みたいな話しはナルシストっぽくて好きじゃないんだけど……最近どうしたわけだか、学校を卒業できなくて焦っている夢をよく見る。音大付属だった高校時代と、大学時代の2つのヴァージョンがあって、夢の中でマジ [...]

ふぇらがま

という笑パブがあることをバディ(写真)の広告で知りました(笑)。「フェラガマ」ではなく「ふぇらがも」でもなく、ましてや「フェラガモ」ではありえず、「ふぇらがま」。その語感の場末っぷりがたまらない。
と言葉遊びをしている場 [...]

『ダ・ヴィンチ・コード』にしてやられる

原作は読んでなかったのですが、映画業界のみならず、出版、テレビ、旅行業界まで巻き込んだ大騒ぎだけに、大いに期待して観に行ったら……。たしかに全世界一斉公開にするしかないでしょ、てな作品だった。あれじゃ、初動で儲けるしかな [...]

建前をバカにできんぞ

『男子のための恋愛検定』を書いた動機の一つのは、大人が建前を語るのは結構大事なことなのではないか、という問題意識です。やっぱ世の中、建前がなかったら成り立たないわけで、それが他人とのクッションになっている面は無視できない [...]

中国人にグリグリ

今朝も新宿から朝帰り。
深夜二丁目で仕事を終え(店子ではない)始発まで時間があったので、新宿駅近くのマッサージ店で鉛のようになった肩をもみほぐしてもらう。この店、何度か行っているのだけど、店構えの怪しさのわりにマッサージ [...]

アイデンティティ懐疑はもうよろし

岩波書店が最後の(思想的な)力を振り絞って?プッシュしている柄谷行人著『世界共和国へ』を読んだ。非常に刺激的な内容で考えさせられるものがあったのだが、そこに以前、上野千鶴子編『脱アイデンティティ』を読んだときに伏見が素朴 [...]

朝帰りの興奮

昨晩は取材の流れで、どうしたわけかエイズ対策をやっている行政関係の皆さんと二丁目で飲むことになった。そこでこれまで官僚に対して偏見を持っていた自分を深く恥じた。皆さん、優秀なばかりでなく、思考も柔軟で、驚くほど仕事に情熱 [...]

半年で100万カウント

伏見憲明・公式サイトに新装開店(2005.11)して半年が経ちました。オペレーターの日高先生に、デザインもプチ改装してもらいました。わかりました? 以下はカウントについて。
死に体だったメイキング・オブ・QJrのサイトは [...]

Act Against Homophobia

というキャンペーンを大阪府議の尾辻かな子さんたちがはじめた。伏見も応援メッセージを寄せさせていただいている。キャンペーンの内容等については以下のブログをご覧ください。
http://actagainsthomophobi [...]

映画『セキ★ララ』

職業柄、いろんな配給会社から毎日、試写状が送られてくるのだが、なかなか会場に伺うことができない。とくに映画ファンじゃないので情熱がないこともあるが、何分、荒川の向こうに住んでいるがゆえ、試写を観ようとすると半日がかりにな [...]

日本一美味しいちゃんぽん屋

前にエッセイにも書いたことがあるのだが、伏見が二丁目でいちばん通い詰めているお店は、どのゲイバーでもなく、長崎亭さんになる(写真)。もう四半世紀もこちらのちゃんぽんのお世話になっているのだ。あの美輪明宏さんも故郷の味を求 [...]

ゲイマーケットの認知?

日経新聞にLGBTマーケットについての大きな記事が出たのも驚いたが、アゲハのゲイナイトで松田聖子がシークレットライブを催したというニュースにも感慨深いものがあった。ついに日本でもゲイマーケットが意識されはじめてきた? ユ [...]