2006-05-12
朝帰りの興奮
昨晩は取材の流れで、どうしたわけかエイズ対策をやっている行政関係の皆さんと二丁目で飲むことになった。そこでこれまで官僚に対して偏見を持っていた自分を深く恥じた。皆さん、優秀なばかりでなく、思考も柔軟で、驚くほど仕事に情熱を持った人たちだった! エイズ問題に関して、本音では半ば諦めかけていた自分を反省した。いまこれだけ行政の人たちがやる気になっていてくれるんだから、ゲイの自分が努力しなくてどうする、と。
そして改めて、社会運動にある観念的な対抗主義が無意味であることを痛感した。建設的な批判や抗議はあって然るべきだが、コンセンサスの政治こそ重要だ。左翼的な情緒を満足させようとするムーブメントは百害あって一利無し。
深夜までみなさんとごいっしょしていたのだが、始発で帰るときも興奮覚めやらず。目から鱗の夜であった(酒席のことなんで、詳しくは書きませんが)。