2006-05-30
映画『トランスアメリカ』
男から女へのトランスセクシュアルが主人公、というので、もっとマニアックな内容かと思っていたら、全然ポップな映画だった。誰もが楽しめる、笑いあり、涙あり、切なさありの家族のロードムービーだ。脚本が実によく練れている。『ブロークバック・マウンテン』といい『トランスアメリカ』といい、クィアな題材から「名作」が生まれてくる昨今のハリウッド映画。
時間ギリギリで試写室に入った伏見は、プログラムも確認せずに観ていたため、後で、本物のTSが演じていたと信じていた主役が、実は女優がやっていて、なおかつテレビドラマ『デスパレートな妻たち』のリネットだったことにビックリ。思わず、帰りの京浜東北線の中でプログラムを落としてしまった。それくらい彼女の演技は完璧で、女性が真似ているとは想像できなかった。
男娼でジャンキーの息子役を演じたケヴィン・ゼガーズくんは、なんともセクシーでなまめかしく、そのプリンプリンのお尻に悩殺される。ついでに配給会社の前説の男の子もかわいかったので、この映画は超お勧め!! シネスイッチ銀座で7月下旬に公開予定。