2006-05-30

ステロイドのこと

ステロイドのことをお話したいと思います。日本にいた時は、仕事であまりに時間がなさすぎて、ちゃんと書けないように思えて、お知らせするのをためらっていました。でも、私の気持ちとしては、結果的には、ステロイド服用は悪いことではなかったのだと思っています。その時は躊躇しましたが・・・。

日本に戻った4月中旬、それまでずっと続いていた激しい咳に、私は日本でも悩まされ続けていました。夜は眠れず咳がひどいために吐き気まであることもしばしば。眠ってしまえば全く咳はないのですが、ひとたび起きるとすぐに始まりました。一体何の咳なのかわかりませんでした。その咳は、去年からずっと続いていた咳です。もう半年以上も続いていました。それで、先ずは近くの大学病院に行き、調べてもらいました。私の持病のコーガンシンドロームによるものであれば、他の先生では手に負えないかもしれません。その大学病院に私の主治医がいたのですが、その先生はすでに東京のクリニックに移ってしまわれました。それでもそこに通うつもりをしていましたが、忙しかったので、先ずは近くでと思ったのです。すると、そこではすぐに1週間の抗生物質を飲まされ、さらに1週間の抗生物質を飲むように言われました。異常がないとのことだったのですが、咳に対処しなければならないからです。恐らくは血管の炎症か急性気管支炎、肺炎などのたぐいであろうとのことでしたが・・・。実際抗生物質を服用すれば、ぴたりと咳が止まりました。その先生は、私にとっては初めての先生でしたが、過去のデータがもう地下に保管されて見られないとのことで、私の話と検査結果を総合して判断されたようでした。それ以上のことはできないということで、主治医のところに行って、検査結果を見せて診察していただきました。

すると、やはり持病の大動脈炎が悪くなっているとのこと。このままでいけば、聴覚にも支障を及ぼす可能性もあるとのことで、急遽ステロイド(プレドニン)を服用するようにと言われました。その時に、1日20mg(朝晩10mgずつ)の服用となったのです。日本にいる間の残り3週間はそのまま20mを通し、その後ベルリンに戻ってから5月19日までは20mg、後は様子をみて減らしていく、ということになりました。これにより、聴覚をこれ以上下げないようにできたとのことでした。私もなんとなくそんな気がしていました。

途中、一度その先生に診察していただきました。血液検査の結果、ものすごく良くなっていたので、喜んでくださって、そしてこのまま順調にいけば、最終的にはステロイドをゼロにできるので、そのようにいたしましょう、と言ってくださいました。このY先生は、現代病院のドクターでいらっしゃいますが、漢方や民間療法、自然療法にも興味を持ってくださっていて、そういう専門の先生と組んでクリニックをこの6月から開業されます。ですので、私にとっては、甲田先生のいらっしゃる大阪まで行かれないので、とてもありがたい存在です。メールで様子も聞いてくださいます。先生がおっしゃるには、最初私は恐らく、ひどい風邪を引いてしまい、それが長引いてこじらせてしまったことで、持病の大動脈炎の咳に変わっていったのではないか、とのこと。実際に、咳の質は途中で変化しましたし、でも私はそういうことは素人でわかりませんから、どうしたものかと思っていたのでした。レントゲンもMRIも、血液検査も尿検査もいたしました。その結果、ステロイドを服用するのが良いと判断されたのだそうです。

とてもよく効いていて、効きすぎなほどなので、今は顔がちょっと膨れてしまっています(汗)。ステロイド特有の症状です。でも、量を減らしていけば、元の顔に戻りますので、心配はしていません。

一刻も早く、薬をゼロにして元気に少食だけで養生したいものだと思います。

このエントリへの反応

  1.  西式では足は万病(心臓・腎臓・血管に始まる)の元。西式健康法の四大原則「皮膚・栄養・四肢・精神」を考慮される必要があるように思います。栄養一辺倒や精神一辺倒等ではなく、この四者がそれぞれ健全で絡み合って健康が維持されます。四大原則を築くための六大法則はどの程度実行されていますか。以前の「咳」の欄にもコメントしましたが、そうした緊急処置、或いは風浴(裸療法)等が毎日実行されているのでしょうか。
     A farewell to diseasesが西式の目標です。

  2. レオナルド=ハインティンク指揮・ベルリンフィルハーモニー交響楽団演奏・「ブルックナー交響曲No.6」
    の文字に心躍らせて拝読いたしましたが、淑子様には大変な毎日だったのですね。
    前出の指揮者・交響楽団・交響曲は、私の学生時代の思い出の組み合わせで、感激致しました。
    必ずや、この組み合わせのCDを手に入れたいと思いました。

    お体の方は日本での強行日程のこともあり、ステロイドの使用は簡単な事ではないと伺っておりますので、大変デリケートな問題と思います。
    それでも、心強い甲田療法に理解を示してくださるホームDr.がいらっしゃる事は有難い限りですね。
    私自身も、淑子様のブログの書き込みで、心身両面に大変な恩恵を受けさせて頂き、感謝にたえません。
    幸いにも決定的な病名は頂いておりませんが、いろいろな薬をいつも飲まなければいけない状態で、仕事の方も私個人にとりましては重責です。

    訴える事自体はその時々で真剣ですが、これを死ぬまで訴え続けるだけの根気と体力と情熱と寿命が欲しいですね。

    頑張っていらっしゃるご様子、心して拝読いたしております。
    くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

               「一週間くらいは何も食べなくても死なないであろう」
                息子さんの泣き顔を想像すると泣きたくなるさとっちより

  3. 興奮のあまり、「ベルナルト」を「レオナルド」と書き間違えました。ゴメンナサイ。