2007-06-22

QJw「会社で生き残る!」その3

vol.2.jpgシステムエンジニア●41歳
お姫様抱っこのためにマンションを購入

[名前]永山雄樹
[居住地]東京
[業種]コンピューター関係
[職種]システムエンジニア

・ニ丁目デビューとともに店子に

コンピューター会社でSEをしています。内容は、たとえばパソコンでもそうですが、本体があってプリンターやカメラがついていたりしますよね。そこでプリンターがおかしいと、プリントできません、というメッセージが画面に出ます。それが大きなシステムになると、もっと大きなコンピューターにそれぞれのパソコンやいろいろな機器がネットワークでつながっていて、何かがおかしいと情報が上がってくる。それをどこが悪いのかを切り分けて、直せるものは自分で直したり、専門家が必要なときは状況を伝えて必要なひとや部品を調達する仕事です。 続きを読む…

2007-06-21

QJw「会社で生き残る!」その2

vol.2.jpgサービス業●30歳
彼氏と暮らすために上京

[名前]大阪しんじ
[居住地]東京
[業種]サービス業
[職種]事務

・パートナーと出会って大阪から東京へ

情けない話ですが、転職歴は激しいです。地元の大阪で、高校を卒業してすぐに働きに出ました。当時はまだ幼くて何をしたいのかも考えずに就職したので、わりとすぐに辞めてしまって、それと前後して働きはじめたゲイバーで2年ほど店子をしていました。そのあと、24歳のときにフォークリフトの免許を取って横浜の建築現場に働きに行ったりしていましたが、そこも半年ほどで辞めて、また大阪に戻って来て建築資材の販売会社に就職しました。それあたりからですかね、先のことをゆっくり考えるようになったのは。それで、このままいくのかなあ、と思っていたらいまのパートナーと出会ってしまいました。彼は東京に住んでいて、遠距離のお付き合いをしているうちに、一緒に住んでもやっていけるかもしれないと思えるようになって、大阪を離れて東京に出てきました。いまの仕事はこっちに引っ越してからなので、はじめて1年弱くらいですね。事務の仕事をしています。 続きを読む…

2007-06-19

QJw「会社で生き残る!」その1

ikinokoru.jpg会社で生き残る!

取材●伏見憲明 構成●茶屋ひろし・川西由樹子

芥川賞を受賞した絲山秋子氏の『沖で待つ』に、
こんな言葉がある。
「事実は現場にしかないのですから」
──まさにその通りだ。
本当のことは一人ひとりの生活の中にしかない。
一方で、理論は理念の自己弁護に終始しているし、
アンケートや統計で出てくる数字にも
時代のリアリティを感じられなくなっている。
だったら、「現場」に話を訊きにいこう。
一般社会で生きるゲイたちはいったいどんな思いを抱いて働いているのか、
どんなふうに社会生活を生き抜こうとしているのか。
そしてそこにあるリアリティとはどういうものなのか。
業種、職種、年齢などを異にする
13人のゲイたちに、インタビューを試みた。
みなさん、語りにくいことをいっしょうけんめい言葉にしてくれた。
そこに浮かび上がってきた、06年のゲイたちの時代がここにある。
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クィア・ジャパン・ウェブ(QJw)公開

vol.0.jpgこれからQJシリーズをネット上で展開します。

バックナンバーの記事の再録ほか、今後、新たな記事を制作して、QJwのカテゴリーにアップロードしていく予定です。

第1弾として「クィア・ジャパン・リターンズ」vol.2の特集「会社で生き残る!」のルポルタージュ記事を公開することにします。昨年、伏見が13人のゲイ社会人に取材して、職場、社会生活におけるゲイをめぐるリアリティを浮き彫りにしようとしたものです。「ゲイたちの現在」をいっしょに考えていければ、と思います。