2009-11-18
「落語を観るならこのDVD」のカバーができるまで
11/11の日誌で「二人で生きる技術」のカバーができるまでの話をしたので、
今日は「落語を観るならこのDVD」のカバー制作について書こうと思います。
ほっとくと、書くタイミングをのがしてしまいそうだし。
紅白と緑がかった銀色でちょっとお正月っぽい感じになりました。
表紙はえんじに黒の縞、見返しはうこん色で古い着物のイメージです。
落語初心者から上級者まで幅広い層に気軽に手に取ってもらいたいので、
あまり渋くせずに落語の楽しいイメージが伝わるデザインにしたいと思いました。
そこで、初心者も上級者もどちらも見て楽しめるのはなんだろう?と考え、
八や熊やご隠居などさまざまな落語の登場人物をイラストで描いてもらうことにしました。
イラストレーターは川口澄子さん。
「七十二候美味禮讚」(小学館)「仏像のひみつ」(朝日出版社)などの著書があり、
私が5年くらい前からお願いする機会を狙っていたイラストレーターさんです。
川口さんの絵は、「旧暦」や「漢方」や「仏像」などの難しい内容のモチーフでも
内容をちゃんとわかっていて絵にしているのがわかります。
きっと落語のイラストも、落語をあまり知らない人にも、知っている人にも
楽しめるイラストにしてくれるんじゃないかと思い、編集部に相談してお願いすることにしました。
当時の衣装が載っている資料を用意して、どの登場人物をイラスト化するのか考えて、
その人物がどんな人か伝えるためには噺のあらすじも伝えなくっちゃ……と
イラストイメージをうまく伝えられるかとても不安があって資料をさまざま用意したのですが
打ち合わせに行ってみたら、川口さんはすごーく落語が好きだということが判明。
最近行った落語会の話や、落語好きのお友達の話などを伺って
あー、もう問題ないやとすっかり安心してイラストをお任せして帰ってきました。
そうして上がってきたのがこのカバーイラストです。
落語界の住民達と特定の噺のシーンがイラスト化されてちりばめられています。
どのイラストが何の噺か、どの登場人物(名前のない登場人物もいますが)かわかるでしょうか?
せっかくなので、ここで答えを載せておきたいと思います。
答えは下の画像をクリックして見てください。
『』でくくってあるのが噺のタイトルです。
●画工・川口澄子の絵日記帖
http://kwgcsmc.cocolog-nifty.com/blog/