2004-11-05
こうして会社を辞めました・1
先週末は、前の会社の引継ぎ作業をしました。とりあえずこれで残務は終了。依然、未払い給与問題は片付いていないのですが、今日はその未払い給与の立替払い制度の相談に、渋谷の労働基準監督署まで足を運びました。
…先ずは退社に至った経緯から。僕の前職は、社員7名という小さなマンション・デベロッパの広告担当でした。新卒で入社した会社の子会社に転籍になり、4年半ほど在籍。販売していたマンションは、シングル・ディンクス向き、あるいは投資向き(買って貸す)の小振りなもので、数年前まではニッチな市場でしたが、大手が参入し始めてから一気に供給過多に。これまで何とか年1棟のペースで開発・分譲、完成時にはほぼ完売してきたものが、この影響もあり、昨年の夏に発売したマンションから急に売れなくなりました。モデルルームは駅前の一等地に構え、来客はむしろ増えたにもかかわらず、成約率が上がらないのです。結果、販売不振から給与未払いに。これまでも、売れなかった月は給与未払い、という事態が度々でしたが、今年に入ると成約があっても未払いの月が続き、観念して会社を去りました。もちろん、他の社員も同じ境遇で、同時期に全員見切りをつけました。
そもそも、販売不振のため給与が支払われない、という事態が一度でもあれば、辞めるのがフツーな気もします。不動産仲介業者なら、基本給がぐっと低く、そのかわり売上実績に応じた歩合が高い場合も多く、月々の収入に波があることもしばしばです。けれども僕の会社は年俸制でした。年度始めにその年の給与が伝えられ、それが月割りで支給されるというスタイルです。なので「今月は販売不振のため給与は払えません」という言いぐさには納得がいきません。最初の未払いが起こった3年前(そんな前からなんです…)の時点で、代表に詰め寄りましたが、逆ギレされました。「売らなかった営業担当者の問題。給与のための借金など出来ない。払わないとは言ってない」と。この時点で、この代表には見切りをつけました。それでも、今年に至るまで辞めなかったのは、この代表ではなくヒラ取締役で営業と開発の指揮をとっていた人(親会社での上司でもあったのですが)に信頼を置いていたからでした…。
と、ちょっと長くなるので次回に続きます。