2007-02-21

これが本当に最後! 桃井監督作品


皆様、本当にごめんなさい! 風邪で頭がおかしくなっているのかなんなのか、かなり書き忘れていました。

18日にぺトラがとってくれたチケットで見た2作品に触れるのを忘れました。ごめんなさい~~!

1本目は、コンペ枠のオゾン監督作品「エンジェル」で、この内容はすでにお伝えしています。ぺトラが見たので、コメント
もありますね。
短く書きますと、私も嫌いじゃなかったです。オゾン監督の作品にしては、何か思ったような雰囲気じゃなかったのは、全編英語だったからでしょうか・・・。でも、内容は面白かったです。どこかしらユーモアを忘れない監督の作り方にも共感できます。
それに、今までは私は全てプレス枠で見ていたわけで、世界各国のジャーナリスト達の反応しか見られなかったのですけれども、この作品は一般のベルリナーと共に見たのですね。
そうしたら、すごいのなんの! めちゃくちゃ面白がって、過剰に笑ったりして楽しんでいました。途中で拍手もあり、もちろん最後は大拍手。そういう反応だけでも楽しめた作品です。

・・・

そして、今年最後のコメントは桃井監督作品「無花果の顔」です。

この作品、私はとっても好きです!

前にも書いたことがありますが、イッセー尾形さんの取材をさせていただいた時に、途中で桃井かおりさんが部屋にいらっしゃったのですね。とても気さくでキュートで、強い女優オーラを放っていらしたのを覚えています。そして、もちろん桃井節でした・笑。

私は、桃井さんが女優さんとして大好きなので、今回監督としてどんな作風なのかな、と興味がありました。会場は満席!大人気でしたね。途中で出て行く人もほとんどいなくて、最後には大拍手。
笑っている人も多く、ベルリナーには好意的に受け入れられたと思います。
それに、新聞にも記事が載りました! 扱いは、前に掲載された「武士の一分」と同じ大きさで、そんなに大きな記事ではなかったのですけれども、十分伝わってきましたね。(日本の映画で最も扱いが大きく、多くの新聞に掲載されたのは想田監督でした。)

さて、その桃井監督の初作品、美術やディテール、カメラワークにも凝っていて、とてもよかったです。楽しめました。桃井かおりさんご自身も主演で熱演していらっしゃったし、他の役者さんも皆さん味があって興味深かったです。桃井さんがいつもの桃井節で演技されていて、なおかつ映画全体が「桃井さん」だったわけで(笑)、私は、自分でイメージしている「桃井かおり」という人の頭の中を覗いたような気持ちになりました。何となく、思った通りの方、という感じ?期待を裏切らないという感じ?

ユニークで知的で、ユーモアがあって、音楽も凝っていて・・・今までずっと女優として最高のお仕事をしていらっしゃることが、ここにきて全て活かされているという雰囲気がありました。

すごく才能のある方だと感じました。もっともっと映画を作って欲しいです!

受賞、おめでとうございます!

・・・

ということで、これで本当に今年最後のアップです。
最後まで読んでくださり、心よりお礼申し上げます!

ぜひまた来年ブログでお会いいたしましょう♪

これからも、映画を楽しんでくださいね☆

青木淑子

このエントリへの反応

  1. はじめまして。
    こちらでは、ベルリン国際映画祭の様子がわかりませんので、貴重な情報源として、楽しく興味深く読ませていただきました。
    ありがとうございます。
    多忙な中、毎日の更新お疲れ様でした。来年も楽しみにしています!

  2. りすさま

    あたたかいコメントをありがとうございます!

    こちらこそ、読んでくださり嬉しいです。読者の皆様が楽しいと言ってくださることが、一番の励みになります。

    最後の方は、かなり頭も朦朧としてしまって(笑)、随分書き忘れてしまって、本当に読みづらかったと思います。申し訳ありません。

    来年はもっとすっきりシャープなレポートをお届けしたいと思います。

    それではまた来年!

    ありがとうございました!

  3. 終わってしまいましたね。私もこんなに映画に触れることができ、とても楽しかったです。。
    また、来年も楽しみに….お伺いしますね♡

    本当にありがとうございました。
    と、お疲れ様でした。。

  4. Rainy さま

    優しいコメントをありがとうございます!

    あっという間でしたね~。
    私も映画が大好きなので、いろんな国の才能ある監督の作品に触れることができて、とても嬉しかったです。今年は初めて、途中2日抜けてしまうという残念な状況もありましたが、ぺトラとのコンビも定着してきていますので、何とかなったかな、とほっとしています。

    来年は、ちゃんとその時期には何も他の仕事を入れないようにして、もっと内容の濃いものにしたいと思っています。

    本当に最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございます!

    それではまた!

    お元気でお過ごしくださいね。

  5. はじめまして。
    日本から出品のショートフィルム『謝罪』の事を調べていて、青木さんのこのブログと出会う事が出来ました。
    約1週間通わせて頂きましたが、現地ベルリンの様子がとても興味深く描かれていて、日本のどんなニュースよりも参考になりました。
    特に上記の『謝罪』については、出品したというニュースが一部のネットで発表されて以来、あとはほぼ黙殺に近い現状だったので、青木さんのレポートは本当に嬉しかったです。
    また来年も拝見しに参ります。ありがとうございました。
    ペトラさんにもどうかよろしくお伝えください。
    彼女の辛口コメント、大好きでしたよ。(笑)

  6. yokoさま

    コメントをありがとうございます!
    「謝罪」は本当に面白く、ジャーナリストの間でもすごくウケていたし、これは受賞かな?と思ったのですが、逃しました、残念です!
    でも、私が見た中では(6本くらい)、ダントツでよかったので、ぜひまた挑戦していただきたいなと思いました。
    DVDがもうすぐ発売されますね、私は絶対に買います!笑

    ぺトラがとても喜んでいました。Yokoさんにありがとうと伝えて欲しいとのことでした!
    来年は、もっとひりひりするくらいに辛口で行くそうです・汗。

    それではまた来年!

    お元気でお過ごしくださいね。

  7. はじめまして。
    ベルリナーレレポート、楽しく読ませて頂きました。
    特に日本作品のベルリンでの受け入れられ方、興味深いです。
    ところで日本からフォーラム部門に出品されていた「カインの末裔」はご覧になりましたか?
    日本では今週末から公開されているので、気になっています。
    それでは、来年も楽しみにしております!

  8. timyさま

    コメントをありがとうございます。
    最後まで読んでくださり、嬉しいです。

    「カインの末裔」は私は見ませんでした。でも、若い友達のkioさんが(ペン誌やさまざまな雑誌でライターとして活躍中! しかもアーティストでもあります。というか本業はアート)見ていて、彼女のブログに書いています。他のいろんな作品にも触れていますので、ぜひご覧くださいね!すごく面白いですよ!
    ベルリンバウです。

    ではでは!

    また来年にブログでお会いいたしましょう~♪

  9. 青木さん、本当にお疲れ様でした。
    そして楽しませていただき、本当にありがとうございました。
    こちらのサイトを見つけることができて、これからは
    毎年映画祭の様子を知ることができると思うと
    本当に嬉しく思います。
    来年もどうぞよろしくお願いいたします。
    あと何時間かすると、アカデミーがいよいよ開催ですね。
    ヘレン・ミレンに注目しています。

    それではまた!

  10. seiko さま

    最後までお付き合いくださり、本当にどうも
    ありがとうございます!

    皆さんからのコメントがとても励みになりました。

    また来年もどうぞよろしくお願いします!
    今後日本に戻ったとしても、映画祭レポートは趣味で毎年
    するくらいの気持ちで(笑)いたいなぁと思っています。

    ではでは!

    また来年にお会いいたしましょう!

    お元気でお過ごしくださいね♪