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芝居編07●本当のネットワークって何? |
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早速ですが、本当のネットワーク形成に必要なことを3つ挙げると、とりあえず、以下の3つの「ゆるやかなこと」じゃないかと思います。 1.ゆるやかな共通理解で、99年8月にバリアフリーシアター・ジャパンを始めたときの話です。バリアフリーシアター・ジャパンという名前を思いついたので、インターネット上を「バリアフリーシアター」で検索してみた。出てくるのは98年から行われていた川崎の「しんゆり映画祭」の、企画の一つとしての「バリアフリーシアター」だけでした。 そこで、また考えました。周りの人からは、バリアフリーシアター・ジャパンで「商標をとったほうがいい」とか、要するに「バリアフリーシアターという名前を独占したほうがいい」、という意味のことを、結構言われました。確かに、私も自分で考えついた名前を人に独占されたり、使用を指し止められたりしたらいやなので、どうしたらいいか、専門家に聞きにいきました。 すると、一般に使われるような「普通名詞」になってしまえば、商標はとれないとのこと。「そうか、独占されないためには、オープンにすればいいんだ」とわかり、ほっとしました。 要するに、バリアフリーシアターを普通名詞にしよう、と思ったわけです。 普通名詞になるには、とにかく露出することだと思いました。最初に朝日新聞の全国版に20センチ角くらいの記事が、写真入りで載ったのは、ホントにラッキーだったです。これはどうして載ったかというと、NPO関係の集会が衆議院議員会館で行われたときに、一参加者として手を挙げて意見を述べたら、取材に来ていた朝日新聞の記者が興味を持ってくれたのです。 ホントはこの瞬間は、始めると言う決意をしただけで、なんにも始まっていなかった。でも、その記者は、「これから始める人」、つまり私のような人を探していた、と言うことで、ちょうどよかった。それからクロワッサンにも、地域創造ニュースレターにも、もちろん点字毎日にも、日経ユニバーサルデザインにも、教育家庭新聞にも、載った。 それから、何回も、いろんな雑誌や新聞に載った。今月も、読売新聞の全国版に載りました。 こういうのは、「普通名詞になるために、必要な仕事だ」と思っていた。 それから、バリアフリー業界に、必死に顔を出しまくった。そして、名刺を配った。いまや、バリアフリー業界では、「バリアフリーシアター」というのは、あのころに比べると、普通の言葉になりつつある、と思う。 ここ半年位で、ネット上にも、すごくすごく増えた。 バリアフリーシアターが普通名詞になっていくということは、「バリアフリーシアター共通理解の土壌」ができていくということだ。次は、bftも普通名詞にしたいと思っている。略称として、一般化させたいということですね。読み方はビーエフティー。「bftの基本的概念」とか、「おすすめBFTガイド」とか。 というわけで、たくさんの人とゆるやかにネットワークするための第一段階、「1.ゆるやかな共通理解」が、なんとなく、できつつあるような、早い桜の今日このごろ。 で、この春、名前も変えます。ちょっとですが。 バリアフリーシアター・ジャパンの「・」を取ることにする。 これからは、「バリアフリーシアタージャパン」なのだ。 なぜかと言うと、そのほうがいい時代になったからだと、感じるから。 理由になっていないですが、そういう感じがします。 |
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