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芝居編01●バリアフリーシアター・ジャパンって何だ? |
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さて、カクスコの芝居を観に、相模原まで行ってきました。 今回の公演、昨日は、千葉から、全盲の男の子がカクスコ観たさに来てくれました。 慣れない路線なので、たぶん急行と準急を間違えたのか、すこし遅れて到着。相模大野の駅の中央改札を出たところで、初めて会う私と待ち合わせをして、駅からホ−ルまでは道案内をしながら、一緒に行きました。 帰りの道すがら、芝居面白かったね!とか話していると、彼は駆け出しの彫刻家だとのこと。収入が不安定なので、好きな芝居もあんまり観にいけない、ということで、芝居を観にいくにあたってのバリアは、彼の場合、チケットの値段!とのこと。 価格破壊の昨今、なぜ芝居のチケットが値下がりしないのか?という話になり、やっぱりユニクロと違って、芝居は人件費が安い国に工場を作ることもできないし、空洞化しにくい産業だよねー、って話をしたり、最近、テルミンがなんかブ−ムだよね、彼は、こないだその映画観にいったけど、洋画だから、台詞は英語で、字幕朗読がなかったので、よくわかんなかったーみたいな話をしているうちに、新宿についたので、ではまたね、と言って別れました。 人はさまざま。彼は全盲だけど、こんなふうに観たいからという理由でどこにでも一 でも、一人で外出するなんて、そんなこと絶対に無理な、目の不自由な人も、沢山いる。 私が今、急に目が不自由になったら、点字も読めないし、今までだって方向音痴だったのだから、それが突然治るはずもなく、ゆえに、一人で何処へでも出掛けていくなんて、すごく大変な、不可能に近いことになると思う。 バリアフリーっていうと、すぐに車椅子、エレベーター、と思いがちだけど、ショウガイの種類も、状況も、ほんとさまざま、ひとそれぞれ。バリアは思いがけないところに転がっています。 「劇場の観客席をすべての人に開くこと」を目標に活動しているバリアフリーシアタージャパンの思うこと、日々であうこと、いろんなバリア、いろんなこと、を書いていきたいと思います。バリアはほんと、ひとそれぞれ。劇場のバリアフリーって、何?と聞かれても、一口では説明しにくいので、長い話になりますが、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。 |
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