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[第9章●午前3時の小ワザ] 20… ツイン・エディタ・メソッド |
[2005.11.28登録] |
石田豊 |
原稿というか、長めの文章を書く場合、ぼくはごたぶんにもれずワープロソフトではなく、日本語エディタを使っている。その理由はいろんな人がいろんなところで述べているのと、ほぼ同じ。 エディタで文章を書く場合、ぼくが最近採用しているコワザを紹介するというのが、今回のテーマだ。 コンピュータにエディタの文書ウインドウをひとつだけ開いて作業できるのならいいのだけれど、なかなかそうはいかない。辞書引きソフト(ぼくの場合はjamming)、Webブラウザは文章を書く過程ででてくる種々の調べものをするのにどうしても必要だから、常時それらのウインドウが開いている。メーラとかSkypeは、文章書きの作業に直接関係するわけではないが、コンピュータ時にはずっと起動しているので、これもまた開いている。文章のためのメモ、それはたいていエディタで書かれているのだが、もちろん、それも。図版がたくさん入る原稿なら、画像ソフトもまた起動しておかなければならないだろう。 要するに、画面上にはたくさんのウインドウがごちゃごちゃと重なり合った状態で作業しているわけだ。 ずっと前から実践してきたコワザとしては、エディタのウインドウは背景を薄い黄色にする、というのがある。これはリーガルパッドにならったものだ。背景が黄色であるウインドウは、他のウインドウの下敷きになっても、ちょっとでもはみ出ている部分があれば、目立つから、クリックして前面に出しやすい。 リーガルパッドのひそみにならった黄色いウインドウで文章を書きながら、その他のウインドウを参照しているわけだ。 この方法でのプチ困り事は、「メモが埋もれてしまう」現象だった。 書きつつある原稿のためのメモは、ふつう少なくとも2、3枚はある。雑誌原稿などの場合は、先方からのオーダー(文字数、締め切りをはじめとする約束事)をメールの文面からペーストしたものがまずある。書き始める前にアウトラインを箇条書きにすることもあるし、関連URLのリストをあらかじめ作っておく事もある。それに書いている途中で心覚えにつけるメモもある。あ、そだ、後でこういうことも書かねばならんぞ、などと気がついたことをメモしておいたり、今書いた部分は、ここで書くよりもうちょっと後の方がいいなと思ったりした部分を一時貼り付けておいたりする。 これらのメモは、いままで原稿書きに使っているのと同じエディタで作成していた。であるから、リーガルパッドみたいなウインドウが、メインの原稿の他に数枚開いていることになる。 友人のあるWindows遣いによると、それはMac者特有の行動パターンだそうなんだけど、ぼくはウインドウの切り替えを、もっぱらウインドウのどこかをクリックすることで行っている。そのために原稿のウインドウ、ブラウザのウインドウ、辞書のウインドウを相互にすこしずつはみ出るように、あらかじめ配置してから作業に入る。どのウインドウを前面に出しても、他のウインドウの全部が下敷きになって隠れてしまわないように、である。 原稿書きのエンジンが温まってくると、キーボードから手を離すのがもどかしいので、コマンド+タブでアクティブなアプリを切り替えることもする。でも、切り替えた先のアプリでは、操作のためにマウスに持ち替えなければならない(キーボードでもできる作業もあるが、マウスのほうが早い)ので、戻ってくる際には、やはりウインドウの一部をクリックすることが多いように思う。 こうして作業していると、メモのウインドウが別のなにかの下敷きになって、見えなくなってしまうことがよくあった。ウインドウ間の切り替え(一応コマンド+数字で同アプリ間の別ウインドウにジャンプできる機能を備えたエディタを遣ってはいるんだけど)も面倒だった。 そこで、先日来、原稿書きにエディタを2種類併用することにした。具体的には原稿書きにはJEditを使っている(深い意味はない)のだが、メモのたぐいはmiで開く事にしたわけだ。 ただ、それだけの、じつにショーモナイことなんだけど、これは効きます。 メモを参照したい場合はコマンド+タブで即座にメモウインドウを前面に出す事ができるし、もういちどコマンドタブすれば原稿ウインドウに戻れる。 メモウインドウの中で作業をすることは少なく、たいていは、「チラッと見る」だけでいいのだから、これで十分なのだ。miは背景色を設定していないので、いままでのように「リーガルパッドが何枚も」開くという、目に優しくない状態からも脱することができた。 人様にはお役に立てそうにないショーモナ技であるが、ぼくは満足している。 中身がショボいので、せめてタイトルだけは力んでみました。 |
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takuyaさんより [2006-04-09] |
Witch はどうでしょう ABlog の主人です。 Witch で option + tab を使うというのはどうでしょう。一つのエディタ(シングル・エディタ・メソッド?)で済みますし、私にとっては比較的快適です。 http://www.petermaurer.de/nasi.php?section=witch ちょっと遅い書き込みですみません。 |
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