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[第9章●午前3時の小ワザ] 16… 好奇心の冒険 |
[2004.06.23登録] |
石田豊 |
以下、ありていにいえば、広告です。 このたび、私、石田豊は毎日コミュニケーションズより「Mac OS X v10.3 "Panther" UNIXアプリケーション簡単活用ガイド」という長い名前の書籍を上梓いたしました。つつしんでご報告するとともに、ぜひともお買いあげいただくよう、伏してお願い申し上げます。ガバっ( ←伏した音)。 ただ、これはじつにスキマな本でして、まず、Windowsを使っている人には関係がない。Mac使いのみです。しかもそのうえ、OSがPanther、つまりMac OS X 10.3の方にしか役にたちません。で、そのOSのうえで、いろいろなUNIXのアプリケーションを動かしてみましょう、という本です。つまりUNIXアプリケーションを使ってみようかな、と思う方にしか用はないわけです。しかもしかも、UNIXがある程度以上わかっている方にはアホらしすぎて役にたたない、と。 われながらニッチ商法のきわみみたいな本です。 ただ、買うだけなら資格も条件もいりません。カンパのつもりで注文しておこう、てな慈愛深き方には、きっと大日如来のご加護があると思います。 さて、Mac OS X使いの方は皆様ご承知のとおり、Mac OS XはUNIXをベースにしたOSです。UNIXにMacっぽい皮をかぶせたのがMac OS Xで、その中身はムキムキのUNIXです。 ですんで、ちょっとした作業でUNIXのアプリケーションやなんかがビシバシ動作してしまいます。 と、申し上げても、多くのMacユーザの方々は、それがどうした。UNIXのアプリを使いたいなんて思ったことないゾ。とおっしゃることでしょう。Macのソフトが各種あるから十分、と。 しかし、なかなかいいの、あるんですよ。じつは。 たとえばPhotoshopにまさるとも劣らない機能をもつグラフィックソフトであるGimpだとか、ExcelやWordの書類もそのまま読めてしまうオフィススーツ(表計算+ワープロ+プレゼンテーション+ドロー)であるOpenOffice.orgだとか、日本語オープンタイプフォントを含めたフォントの加工・制作ツール(これさえあれば、どんな嘘字がでてきても大丈夫)だとか、超美しい星座早見ソフトだとか、起動ディスクも焼けちゃうCD・DVD作成ソフトだとか。 もちろんMacのソフトとおなじくグラフィックユーザインタフェイス。つまりメニューとマウスで使えます。 今、列記したようなソフトは、Macではあっても有償。しかもずいぶん高かったりするので、気軽には使えませんよね。これがみんなタダで使える。 しかもこの本にはCD-ROMが付録で付いてきて、ほとんどのものはそのCD-ROMの中に入っちゃっているので、ダウンロードする時間も費用もかからない。 UNIXの知識がゼロでも記述にしたがってシコシコ作業を続けると(実質2日くらい)、これらのソフトがみんな使えてしまうという、エヘン、画期的な本なのであります。 UNIX(だけじゃないんだけど)は、やってみてはじめてわかるという世界です。UNIXの入門書を読んでも、たいていの人は何がなんだか理解ができない。とうぜん、どの本も工夫をこらして、理解してもらうために、じつにシンプルな例から縷々詳述していく。シンプルな例というのは、いってみれば「いいえこれは鉛筆ではありません。これはボールです。」なんてシュールかつ面白くない例にどうしてもなっちまう。ますますイヤになる。そういう構図になっています。 この本はとにかく作業してもらう。作業の目的とかリクツもちゃんと書いてある。書いてある通りにやっていけば、なにかしら面白いことが起こり、それはある程度は実用的に使える。そんな流れになっています。 この本を一冊あげてしまえば、他のUNIXの入門書を読む力が自然に付きます(と、思う)。なんというか、見通しが付いてくるんですね。いままで面倒だとおもって敬遠していたことにナレてしまうんですね。ま、自転車と一緒。いっかい乗れてしまえば、感じがつかめてしまうんです。 じつはこの本、Mac OS X 10.2対応版の改訂版なんですが、旧版の多くの読者の方々に、「コンピュータをはじめて触った頃のドキドキ感を思い出した」という感想をいただいてます。「ん? なに、ここをこうせいってか? ほんまかいな。ほれっ。あ、ほんまに動きよったぞ」てな感じなんですね。 なるほど、こうなっておったのか。なんてことがほの見えてくるんですね。 この本の隠されたテーマは「好奇心の冒険」であると、著者のわたしは考えているんです。実用書というよりは、ほんとはエンターテイメントだ、と。 フルカラーで2310円。いえ、けっしてごそんはおかけしませんって。ずいぶんおにあいですわ。 冒頭で「ありていに言えば広告です」と一応振っておいたつもりですが、それにしても、完璧に広告に終始しましたな。かようなものを最後までお読みいただき、恐縮です。また、考えてみれば、ジャンルはカブらないとはいえ、出版社といういみでは同業のサイトに他社の製品の広告を書くっていうのも、まさに礼儀知らずな行為ではあります。最後にももういっかい謝っておこう。平伏。ガバっ。 |
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