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[第9章●午前3時の小ワザ]
17… 近々に削除するので勘弁して欲しい
[2004.09.02登録][2004.10.02更新]

石田豊
ishida@pot.co.jp

このところ、柄になく忙しいので、(こういうゴーマンかましたくはないのですが)ここまで手が回らないというのが正直なところです。ほんらい、ぼくは仕事が遅くはないのですが、最近アカンのです。5時間くらい、ぼーーーーっとしていることもあります。ツマにチクノウではないかと指摘されたのですが(どうも彼女の兄がチクノウの時に同じようにぼーーっとしていたそうです)、耳鼻咽喉科に行ったところ、副鼻腔炎でした。ぼーっとはしてるし、鼻水は大量に分泌するし、ま、じじむさいことおびただしい。

木曜日の午前0時更新がキホンなどとうそぶいておきながら、もうすでに2時です。

ホントは、LEDと電球の光の質的な違いについて書こうと思っていたんですが、結局調査が行き届きませんでした。で、今日はアホな話でお茶を濁してしまおうか、と。

男にとって(てな書き方をすると松沢さんにおこられるだろうな)最大の神秘のひとつは、いわゆるところの「生理」であります。これはぼくほどの豊かな想像力の持ち主であっても、まるっきりわからない世界です。どんなもんだろうかというのは高校生くらいの時分からいろいろと想像してきたのですが、断片的に漏れ聞くところでも、諸説紛々、なにがなんだかわかりません。

ただ、ぼくはコンサバティブな人間なので、こういう話柄がおおっぴらに語られるのは、どうも困る。

死んだばあさんが最晩年に何を思ったか、すでに中年期に入ろうとする孫のぼく(だけを前)に、大正期、娘時代の生理の処理がいかにタイヘンだったかを真顔で具体的に延々と語り始めたときには、ほんと焦りました。もーえーって。文献では得ることのできない貴重な証言であるとは思いましたが、あかん、ダメなんですね、語られると。何のカンバセあらんか、とかと思ってしまう。

これまた10年くらい前でしょうか。なんだか急に生理用品のTVCMが盛んというか、アカラサマになった時期がありました。笑福亭鶴瓶が「またきたで」というわけのわかんないお月さんを演じていた、その直後くらいからだと思います。

要するに、保水力を誇りたいわけですね。多い日でもダイジョウブと。でもって、具象的な商品に対し、青い液体を垂らして、その吸収力を画像で立証する、と。

当時、ぼくの周辺には一緒に仕事をしている女性のスタッフが何人かいたのですが、彼女たちに「あれはあかんで、なんでアオやねん」というと、

「じゃあ赤のインクでやればいいの、それとも黄色?」

と指弾されてしまいました。

ぼくはそれで撃沈したのですが、内心ではやっぱりああゆーCMはテレビではやらないでほしい、と思っています。

で、女たちはそういう軟弱なぼくの指向を汲んでかどうか、死んだばあさん以外、そんな話題はぶつけてこない。

その状態で安定していたんですね、最近まで。

でも、このところ、ちょっと違う。なんだか国会でこの問題に関する議論を公開にしてもいいという議決でもあったのでしょうか。あんまり関係のない女までが、いやがるぼくにそのような話柄をふつーの顔でするようになっちまったんです。

最近転職した年若の女友達。

「驚いたのは汚物入れがないのよね」

転職先は男会社で、おっさんばかりが多数いて、女性は年配のひとりだけ。そこにはからずも転職してしまった、と。面接ではそういう話題はでやしないので、そのまま入社したのだが、トイレにホーロー(プラスティックでも可)のあのいれものがない、と。

「何にも言わずに黙って買ってきてもいいのよ。なんも伝票まわすとかどうのじゃないし。でもなんだかそれもヘンでしょ。攻撃しているみたいで。オバサンって言っても、そこまでじゃないともおもうし」

知らん。知らんちゅーてんねん。

「ちょうどね、入社した時ってのがいい時期だったの。ほぼまるまる一月余裕があった。カンサツしてたんですよ。どうなんだろうなって」

ぼくにゆーてもアカンで。なんもしらんで。もー、えーって。

「わたし、すんごく規則的じゃないですか。きっちり一月周期」

そやしな。知らんゆーてるがな。じゃないですか、とかゆーな。ほっといてくれ。

「ここでイキナリ、容器を買ってくるのはどうかな、と、思ったんです」

そうでしょ。それはぼくにもわかる。何事もムクツケ・アカラサマにしたらあかんねん。

「そしたらね、すごいのがあったのよ。もう、ほんと、インターネットってすごいわ」

聞くと、それは「トイレに流せる生理用品」であるのだ。本体はもとより、外装袋もがんがん流せちゃう。買ったのかと聞くと、送料が無料になる限度額ほどの量をすでに注文済みだという。

「あのな。それちょっとヘンやと思わへんか?」
「???」
「あんた、そのナニのひとつを何時間くらい付けてんねん?」
「??!」
「ま、何時間でもええわ。とにかく、その主業務をやってるときの“任務”ってのは水分をしっかりキープして、いささかの揺るぎもなし、ってことやろ。その間に、防波堤が溶けたら大変なことになってしまう」
「どんな想像をしてるんですか!」
「いやいや、単にロジカルな展開やんか。本業は溶けません水分しっかりキープし尽くします、やないか。それがいったん便器にポイってすれば、即座に溶けます、水分キープなんかもう忘れました、ちゅうのは物理学的に、ヘンやないか、と思う」
「血と水は科学成分的に違うんじゃないの?」
「そやったらそれで、ちょっとこわいで。ワタかなんかしらんけど、そこにそういうセンサーが入っているってことやろ。そら、フツーのワタと違うってことやないのか? どうなってんのか、ちょっと見せてみ」
「も、いーです」

後日、メールで言ってきたところによると、その「流せる」なんとかは、ちゃんと主業務を完遂し、その後、きっちりフラッシュバルブの水流で流れていったそうだ。

ぼくはその報告そのものに不審の念を抱いているのだが、その疑念が純粋に学問的なものであるという真実を伝える能力に対する自負がないから、現在のところは黙っている。

そやし、こういう話題は最初から出さんといてほしい。

現時点の結論は、こういうことですね。

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ただのシロートさんより
ご意見いただきました

[2004.09.04]

らしからぬと思うのは僕だけ?

内容云々ではない。
なんとも石田さんらしからぬ(と思うのは僕だけ?)文章。
う〜ん、忙しいならお茶など濁さずに、1週間や2週間休んでも良いから、石田さんらしい物をじっくりと書いて欲しい。
これからも楽しみにしてます。

____

すんません。反省します。(石田)

佐藤智砂さんより
ご意見いただきました

[2004.10.02]

副鼻腔炎

テーマには全く関係ない内容です。

ずーっと鼻水が止まらず、前の席に座っている五賀に「石田さんが副鼻腔炎になったって書いてたよ」と教えられ、「もしや……」と思っておりました。
さっき、耳鼻科に行ってきました。
ビンゴ!です。

もうカンペキなちくのうになっているそうです。
薬で治るそうですけど、3カ月くらいは通院です。
(アレルギーが発症したかも?というおまけ付き)

石田さんの原稿を読まなければ、私のことだから、きっと放置していたはず。
感謝しています。

____

こんな原稿でもひとさまのお役にたてることがあるのですね。

ご自愛専一に(石田)

ただのシロートさんより
ご意見いただきました

[2005-02-22]

石田さんらしいものを書いて

と、やらかした者です。あの時は内容に対する批判ではなかったのですよ、とイイワケをしておいて・・・。
とある、事務系宅配サービスのカタログを見てたら載っていたんです。でもって、説明書きを読んでみたら、
「2つに裂いて流してください」「使用面を下にして流してください」とありました。この辺に謎を解くカギがありそう。
もう知ってた?。こりゃ失礼しました。

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