2015-03-20
オウム真理教地下鉄サリン事件から20年後の本
あの日はいったい何が起きたのか、誰の仕業か、
まったくわからないまま不安な一日だったような記憶がある。
週刊誌の記者として、オウム真理教の数々の事件を取材されていた
古賀義章さんから、20年めの今だからこそ
「オウムとはなんだったのか」を問う本を出したいとお話をいただき、
3月20日を目指しての本作りが本格的にスタートしたのが今年の1月。
入稿前の一週間は修業のような日々でありまして、
24時間勤務というまるで20代のような仕事ぶりに
けっこう体力あるじゃんと自分をほめといた。
山梨の元上九一色村と熊本県元波野村にあった
オウム真理教の施設が解体される日まで現場に通い、
5000枚にもおよぶ写真を記録し続けた古賀さん。
今回は、膨大なネガ・ポジ写真から書籍に160点ほど収録した。
ネガ、ポジのデジタイズは、カメラマンの西川茂さんに依頼した。
西川さんが絶賛するシグマのカメラを使ってのデジタイズ。
西川さんによると、通常のカメラとはデータの情報量が比較にならないそうで、
確かに仕上がった写真の細部までの表現力はちょっとした驚きでもあった。
ポットの本はいつもはスタッフの山田や小久保、和田が手がけているが、
今回の書籍デザインは、縁あって鈴木一誌さんの事務所にお願いすることに。
鈴木事務所のスタッフの桜井さんには、休日、ポットまで出向いてもらって
作業してもらい、修業メンバーの一人として大いに苦労をかけてしまいました。
カバーデザインは鈴木一誌さん。
オビの写真はオウム真理教のプルシャで、
鮮やかな赤のオビがカバーの白に映える印象的な装丁。
書店でも目立ちそう。
最後は、鈴木さんと桜井さん、西川さんたちと印刷立ち合いもした。
(ついでにちゃっかりとポットスタッフを引き連れて、印刷所見学もさせてもらいました。
萩原印刷のみなさんありがとうございました。勉強になりました)
濃密な時間を経て、いろいろ勉強になった本だった。
なんとか20日に間に合わせることができ、
今日から順次店頭に並びはじめます。
今日はテレビ番組やニュースでもオウムの特集が予定されているようで
オウム真理教事件とは何だったのか、
ぜひこの本を手にとってみていただきたいと願ってます。