2013-02-07

校正勉強会

ポット出版では、書籍の校正は基本的には内部で、担当編集者が行なっています。(初校もしくは再校などのタイミングで他の編集者が何回か読んでいます)

このたび、さらなる品質向上を目指して、プロの校正/校閲者の方を講師に招いて社内勉強会をすることにしました。

それにあたって、自分の分かっていること/聞きたいことを整理してみます。

【校正の行程(順不同)】
素読み──読んでみて、単純な誤字脱字のチェック。文章にわかりにくい点や、重複などはないか?などをチェック
ざっと見──柱、ノンブルの抜けやズレなどはないか? 見出しのなきわかれなどはないか? 見た目でチェックする
ファクトチェック──例)あれは大正11年(1935)、母は私を胸に抱え、当時もっとも食糧が安定供給されていた鹿児島県にわたったという。 事実関係にあやまりはないか?(和暦と西暦のチェック、事実関係に間違いはないかチェック)
突き合わせ──元原稿とゲラのチェック。ゲラの赤字が反映されているかチェック
表記統一──同じことばで漢字なのかひらがななのか、統一されているか? 送りがなは? 漢数字/英数字の使い分けは?

大雑把にくくると以上、かなあ。

●疑問点、聞きたいこと
・上記の行程に漏れはないか?
・ファクトチェックで、資料を確認していて、ある事象に関して様々な記述がある場合、何を基準にしたらいいののか? おすすめの辞書、辞典があったら教えて欲しい
・漢数字/英数字でどちらかに統一するとして、○○な本の場合は漢数字、●●の場合は英数字、など判断の基準にしているものがあれば教えて欲しい。
・表記統一でどうしても出てくる例外──たとえば、英数字で統一する、として一人、二人→1人、2人【これでひとり、ふたり、と読ませるのは気持ち悪い】こういうのをどう処理すればいいと思うか。

うーん、何か聞きたいのは判断の基準をどこに持つか、みたいなことかな。最終的には自分で考える部分なのだと思うのだけれど。勉強会、楽しみです。