2012-07-27

ニンニン!

ポット出版では、近々忍者ものテレビ映画の本を出す予定です。
先日再校戻しをいただき、カバー周りもデザインしていただき、
いよいよ作業は大詰めです。

不肖のわたくしは那須さん監督の下、
校正やファクトチェックなどなど実作業をさせていただいてます。
どちらも大好きな作業なので、なんていうか血沸き肉踊る感じです!

テーマが忍者ものなので、
伊賀やら甲賀やら風摩やら出てきます。
彼らはとてもストイックで、敵を倒すために厳しすぎる修練を積み、
しかもあまり報われずにこの世を去ってしまったりするのですが、
散り際の美学というか、生き様がピンしていて美しいんです。
大義のためにはこの身が滅びようとも構わぬ、という自己犠牲の精神…。
一歩間違うと主人公より魅力的だったりします。

私の忍者体験なんて
せいぜい「忍たま乱太郎」か「NARUTO」くらいでしたから、
この本を担当させていただくまで忍者は想像上の人たちだと思ってました。
半フィクションというか、歴史ロマンの産物というか。
でも、確かにいたんですよね、この日本に。
小説やアニメに出てくるような派手なものじゃなかったでしょうが、
忍者と呼ばれる人たちは確かにいたんだな、と思うと、
ちょっとこう、おしりがもぞもぞします。

あと、昭和の俳優さんもいっぱい出てくるのですが、
味のある人が多くて驚きでした。
一番好きなのは牧冬吉さんです。親戚のおじさんとかにいると嬉しい。大叔父でもいい。
絵に描いたようなイケメンっていうのではなくて、
目に力があるというか、表情が豊かというか、実にいい顔で笑ったりするんです。
身体もしっかりしていて、安定感があるし。
昨今はやりの「うすっぺら男子」なんてクソッくらえです。

そんな魅力がいっぱいのこの本を
できる限りいい形で世に出したいな、と思う最近なのでした。