2012-03-12

深沢さんDTP勉強会 第4回

レポートのアップが遅くなりました。ごめんなさい。
4回目の今回は、In Designのバージョンがあがるにつれ増えてきた新機能のなかで、
「これは使える」というものを深沢さんに教えていただきました!

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深沢英次さんを迎えてのDTP勉強会 第4回
2012.02.07

CS2 ◎スニペット
Indesignで作ったもの、貼りこんだものを部品として取っておける。
メリット:他のIndesignファイルを開いてコピペしなくてよい/その部品を他の人に受け渡すとき、Indesignデータではなくそのスニペットのファイルで受け渡しができる。
手順: Indesign上で作ったパーツや貼りこんだものを選択して、デスクトップにドラッグ&ドロップ。
するとファイルとして保存されるので、スニペットとして保存されたパーツを使いたいときはそのファイルをふたたび Indesign上にドラッグ&ドロップするだけ。環境設定で、貼り込む位置を指定することもできる。

CS2 ◎オブジェクトスタイル
よく使う効果などの設定を記憶させることができる。
メリット:複数の効果を用いたデザインを頻繁に使う時に便利。(たとえば、角丸+ドロップシャドウなど)

CS3 ◎テキスト変数+正規表現

メリット:繰り返し出てくる表現があるときに便利。同じことの繰り返しの作業を自動化することができる。
「○○の条件のときは○○をする」という動作を入力すれば自動でやってくれる。

CS3 ◎テキスト変数
テキスト変数を挿入したテキストフレームは、定義をしておくと文字スタイル・段落スタイルと連動する。そのスタイルがあたっている部分を変更すると、それに連動してテキスト変数を挿入したテキスト内容が変わる、という機能。
柱をつくるときにとても便利。

CS4 ◎リンクパネル
CS4から、リンクパネルで見られる情報が増えて充実した。
パネルオプションで、自分の必要な情報の表示の仕方をカスタマイズすることもできる。

CS5 ◎複数のページサイズ混在のファイルを作ることができたり、
画像の扱いがillustratorに近くなってきた。(たとえば、回転ツール・スマートガイド機能・すきまツールなど)

その他あれこれ
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◎パレットの位置を、自分の使いやすいように置いて「ワークスペース」として登録しておくと良い。

◎「検索と置換」機能は、コンピュータの基本だから、うまく使えるようにしておくと良い。
プログラミングや正規表現は、その次。
※自動化を使う前に、自分の目で見ながら作業しよう。
(置換されていくのを見て、経験をふやしていき、いろんな置換方法を学ぶと良い)

◎Jedit(テキスト編集ソフト)の「検索・置換」は、勉強になるかも。
・マルチファイル検索機能……同じフォルダに入っているファイルにはすべて検索がかかる

・「ツール」で文字の整形をしておく……半角→全角、全角→半角に変換する文字の指定、

漢字→かな、かな→カナの変換機能を使って、文字を整えておくと、Indesignなどにテキストを流し込んだとき、ラクチンにキレイな組版にするため。

◎プログラム・正規表現でどういうことが出来るのかがわかれば、厳密に覚えようとしなくてもよい。
自動化を使って何がしたいのかを明確にして、プログラムをだれかに作ってもらったり、
教えてもらうことができるから。
ただ、「検索・置換」で出来ることなのか、「正規表現」でやった方がいいことなのかを見極められると良い。
うまく「検索・置換」や「正規表現」を使って、出来るところは作業時間を短縮しよう。

◎親スタイル・子スタイル

ベースとなるスタイル(親スタイル)を継承しつつ一部の設定を変えたスタイル=子スタイル
親スタイルを編集すると、子スタイルも変更される。
たとえば、見出しと小見出しで、同じフォントだけれども大きさを変えたいときなどに便利。

◎段落スタイル「基本段落」は触らないこと
データのやり取りをしたときに、「基本スタイル」が異なると設定がぶつかってしまってトラブルになるので、
「基本段落」はカスタマイズしたりせず、そのままにしておくのが良い。

◎In copy
Indesignファイルのテキスト部分だけ触れるようになっていて、それ以外は触れないようになっているソフト。
メリット:編集者やライターが、Indesignで作られた先割レイアウト上で直接Indesignファイルでテキスト入力・編集をする、つまり原稿を書ける。

文字数を確認しながら書けて、レイアウトも確認できる(文字詰めの設定なども引き継がれるので、実際の組版を確認しながらテキスト編集ができる)
先割レイアウトに後送で原稿を流し込んだら、文字量が合っていなくてレイアウトを再度調整したり…なんてことを防ぐことができる。

◎校正やりとり
・PDF上での校正……×
・出力して赤字を入れ紙をスキャンしたPDF……○
・出力して赤字を入れた紙をFAXで送る……○

↑PDF上での校正したデータは、ふせん機能など、画面上で切り替えながらの確認が面倒なので、
一枚の紙にスムーズに出力出来るデータの方が良い。