2011-04-29

ポット出版社長・沢辺均の日記 -116[2011.04.16〜2011.04.28]

●2011.04.16土
月に一度のベラミナイト(近所のスナック「ベラミ」で毎月第三土曜日にやってるセッション)。やっとみんなとナゴメて来た。

●2011.04.17日
もう思い出せない。
メガネ屋にいってあたらしい眼鏡を買う。ははは、遠近両用レンズだ、これになってレンズ代が2倍に跳ね上がってる。

●2011.04.18月
15時から、eBookジャーナルの対談。電大出版局の植村さんとの対談。
日本で、早く電子出版を利用可能にするためには、スキャン画像での既刊本の販売、配信がいいんじゃないか?という話し、。
書き手にお金を還流させる機能が必要で、それは出版社(電子書籍出版社でもいいんですよ)が担うのが現実的、ってことで話が合ったんだけど、戻って来てから考え直した。
ポット出版の本は2,000円前後で2,000部〜3,000部が多い。基本は刷り部数に対して10%ではなくて、実売にしてもらっている。
だから仮に3,000部うれても60万円。まあ、3,000部売れたら重版するし、重版からは刷り部数で支払うので、80万円くらいになるけどね。
新書も聞くところによれば1万数千部程度の刷り部数で、定価はだいたい700円くらい。だからまあ100万円か。
でも、100万円じゃ、年収になんないよね。その上、取材や調べものにも費用かかる。
だから、出版はかなり前から、それだけで食べるのは無理なことになってる。
雑誌で書いてまず「原稿料」というカタチで収入を得て、そのボーナスってのが本の世界。その雑誌、もちろんポットじゃ出してないけど、そうした原稿料を支えていたのが広告なわけで、その広告がダメダメになっているんで、書き手にお金を還流させる機能はすでに、というか元々というか、ないってのが現状で。ちょっと見当違いだったと、思い直した次第。
夜は代々木図書館でスタッフたちとミーティング。
帰って来てから、デジクリの原稿書き。「デジクリ連載06 ■著者と出版社と図書館と

●2011.04.19火
04/21木〜24日に日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>に参加するので、その準備。
iPhoneで写真と動画を撮ってその都度ツイッターでつぶやく、USTREAMで中継をして保存、このセットで記録を撮っておくことにして、そのセッティングやら、ガスコンロやコッヘルとかいろいろ準備。
結構手間がかかる。

●2011.04.20水
出版会議。
なんと、ブックメール倶楽部が書誌情報のネットワーク上での登録と、書店・取次などなどへの転送といったシステムを、特許を出願していて、それが特許庁で出願公開されていた。
出願していることは去年の12月には解っていたんだ。
これって完全に版元ドットコムのパクリだ。
版元ドットコムは2000年にはじめている。ブックメール倶楽部はそれからはるか後に発足。
にもかかわらずサイトのトップページには「本サイトの仕組み及びシステムは、出願番号:特願2009-201474 にて特許出願中です。類似のシステムを開発される場合はご連絡下さい。」と書いてる。
主催者はくろしお出版の岡野秀夫という人。
オイラも何度か会ったり立ち話したりはしている。
その岡野さんはJPOに、自分が特許だしてる、近刊情報センターが無料で近刊情報を収集して配信するとブックメール倶楽部の商売がたち行かなくなるので、仕事を回してほしい、というようなことを言いにきている、ということだ。
まったく度し難い。
夜は雑協の報告書会議。17時〜22時の長丁場。

●2011.04.21木
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>で、今日から気仙沼にいく。
まずは日図協に集合。だけど、30分近く遅刻してしまう。
水とか食料とか買い込んでとても持てないので、奮発してタクシーで行ったんだけど、カーナビのないタクシーで、日図協の付近は一通ばかりで、オレもよく知らんし。ってことで遅刻。
この日は、ともかく気仙沼への異動。
東北自動車道は、売店/レストラン/ガソリンスタンドなどは通常。宮城のサービスエリアでタバコがヨウモクのメンソール3種類しか残っていないし、福島・宮城アタリになると、道路の補修後がかなりある、ってのが震災後らしいところかな。
・ツイッターのつぶやきまとめはコチラ
・写真のまとめのフリッカーはこちら
・動画はyoutubeにアップしました。
これらは利用自由。表記(ポット出版と)で利用自由です。
まだ写真説明など未完成だけどね。

●2011.04.22金
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>の2日目。

●2011.04.23土
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>の3日目。

●2011.04.24日
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>の4日目、最終日。
朝起きて、ボランティアキャンプのトイレ掃除とかをして、東京へむけて出発。
ベンツのトラックを改造したキャンピングカーを運転。

●2011.04.25月
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>帰りで、後始末したり、溜まった書類をかたしたり。
夜は代々木図書館のスタッフとミーティング。
それが終わって、渋谷で北尾トロさん、下関マグロさんのトークショーへ(アーカイブあり)。

●2011.04.26火
午後に、鈴木一誌さんが来てメージネーションマニュアルインタビューの3回目。

●2011.04.27水
夜、版元ドットコムの組合員会議。
最長の18時〜22時の4時間マッチ。第三書館の北川さんのラフな高円寺フェス・本の楽市企画の予算をめぐって激論。
はじめて組合員会議に参加してくれた31歳・濱崎さん、ビックリして帰った。
北川さんとは、ハブとマングースだと言っているのだけどね。

●2011.04.28木
翌日から連休。ポットは2日と6日を「統一有休日」としているので10連休。
オイラは、鉄とすずを思いっきり走らせるために北軽井沢へいくのだ。
午前中、月例の出版会議。少し長いポット出版の方向についても話す。
終わってから2週間ぶりに整体を受ける。
夕方日図協の西野一夫常務理事に、「ず・ぼん」17号-03のためのインタビュー。
5月配信のメールマガジン版「ず・ぼん」は日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>です。
そして、そして、図書館関連の打ち合わせの合間に、iPadを2に買い替え。
iPadはオクサンに売りつけることにした。