2009-08-17

ARGフォーラムで感じたこと。「議論をしよう」って?

ARGフォーラム、行ってきました。
長尾さんの話はもうだいぶ聞いたかな?って範囲だったな、正直なところ。
まだまだ長尾さんの構想を知らない人も多いだろうから、繰り返す意味はあるんですよね。

他のお三方の話は、なかなか面白かったです。
(詳細は、他に譲ります、書くの面倒だし)
この三人の話を直接聞けて、充分な収穫だったと思います。

一つだけ書いときますね。

こういうシンポみたいなもののやり取りとか、討論とかでよく出て来る
「○○はきちっと議論したい」っての、もう「禁止事項」にしたほうが良いんじゃないかな?

金正勲(慶應義塾大学/金正勲研究会)さんが、
(たぶん)長尾さんの電子図書館構想の進め方に関連して
optout/optinをはっきりさせねば、みたいなことを提起した。

金さんは、事前許諾方式でなく、optout方式=勝手にやって、
対象にしてほしくない著者がoutするのが良いんじゃないか?って言って、
そのことに、長尾さんが、そこは大切だから議論をしたい、みたいな答えをしてた。

でも必要なのは、どうやるか?って議論なんじゃないかな?
どう、本の全文検索を実現するのか?っていう[やり方]と、その[やり方]を実現することなんじゃないかな?

Googleがあれだけ議論を巻き起こしたのは、先に行動があったからなんだよね?
どっちがいいか?ってことを公開で議論しても、生産的にならない気がする。

どうすれば、議論が巻き起こるか、とか、
どうすれば、本の全文検索を実現するのか、ってことから逆算して考えねばなんねーな。

始める人が始めればいい、んだ。

う〜ん、どうもうまく言葉にできてないな、またしても。

このエントリへの反応

  1. >でも必要なのは、どうやるか?って議論なんじゃないかな?
    >どう、本の全文検索を実現するのか?っていう[やり方]と、
    >その[やり方]を実現することなんじゃないかな?

    Googleブック検索にしても、今日はじめて知った
    韓国の法整備の話にしても、「とにかくやってみた」事実が
    圧倒的なアドバンテージになりますね。
    ゲームのルールを先に作ったプレイヤーが強い。

    >どうすれば、本の全文検索を実現するのか、
    >ってことから逆算して考えねばなんねーな。

    未来検索ブラジルに依頼しましょう。編集者込みで。

  2. せっかく「裁判員制度」がはじまったのだから、optout/optinに関して「模擬裁判」をしてみたらどうかと思っています。

    某公立図書館がオプトアウトでサービスを始め、権利者から訴えられた…などを想定して。何が法律違反で、何が権利侵害で、どんな内容なら可能なのか…等々。

    ステージ上に裁判官+裁判員、被告側、原告側を用意。観客は傍聴人であると同時に、最終的なジャッジにも参加できる…とか。

  3. t2enonuさん
    確かに思考実験なんですけど、そのあたりはすぐにでも実行できますよね。佐藤秀峰のように。いや、橋本さんの発言はこのあたりにはないと思ってますよ。あの話を単純にマに受けていているようなつぶやきにちょっと違和感あっただけ。
    将来、出版社も取次も書店も、なくなったってもかまわないと思う。その必要がなくなったってことなんで。でもそうした未来予測より、問題を一つずつクリアしていく作業が大切なんじゃないかな?その意味で、佐藤秀峰の挑戦に共感してる。

    まるやまたかひろさん
    コメントありがとう。これ、optoutでやるのがいいと、僕も金さんのように思ってます。
    で、これ、いつ、誰が、どうやってやるのか?
    法改正でせめるのか、、、、とか、。