2005-02-14
「Paradise now」ほか3本
バレンタインデーの日。
私達は全く関係なく、ひたすら映画を見ています。は〜〜!! でも、息子にはチョコを買ってあげました。
ペトラ(以下P):朝一番の映画は、「Paradise now」。これは、パレスチナを舞台にした、テロリストの青年の苦悩を描いた作品。
監督はヨーロッパで暮らす、アラブ系のHany Abu-Assad。
制作はフランスとドイツがしているけれども、もちろんアラブの映画といえるね。
「Paradise Now」
監督Hany Abu-Assad
「Paradise now」
監督Hany Abu-Assad
淑子(以下Y):テロをする青年、つまりバスで自爆をすることになっている青年が、途中からそれができなくなって、いろいろ苦しむのね。良い作品だと思った。最初の方はリズムについていけなかったけれども、後半はばっちり心が入り込んで、緊迫した状態とか、主人公の心の動きが素晴らしかった。
P:良かったよね。でも、それでは答えはどこにある? と考えると、先がない。先のない道を行く、弱者の青年の苦悩が見ていてつらかった。これは今起こっている事実だし、悲しい出来事だけれども、どうにもならない袋小路。監督はそうした、底辺にいるテロリストの下っ端も犠牲者だって言いたかったのではないかしら。
Y:何か、本当に崖っぷちにいる辛さがひしひしと伝わってきて、それがとても悲しかった。核心に話がなってきてからは、どんどん惹きこまれていったわ。それにしても・・・こんなことが日常になっている国のハードな状況は、映画で見るだけで心が痛みます・・・。
「Le promeneur du Champ de Mars」
監督Robert Guédiguian
P:次はフランス映画。「Le promeneur du champ de mars」
監督はRobert Guédiguian。
ミッテラン大統領の職務最後の数日を描いた?作品よね。あまりにつまらなくて、退屈で、さっさと出てきてしまったわね。
Y:そう! これは、内容がもっとわかりやすかったら面白かったでしょうけれども、はっきり言って何がなんだかわからず、私も本当につまらないって思った。だから早めに出てしまったのよね。言うことがないわ〜〜。
P:ほらね、フランス映画ってこうなのよね。プラプラプラ〜〜!
いやになるわ。いいのになかなか出会えない!
「Tickets」
監督Ken Loach, Abbas Kiarostami, Ermanno Olmi
Y:「Tickets」。
この映画は、オムニバスになっていて、監督は3人。
電車の中で起こる3つのお話を描いているのよね。同じ電車といか、乗り換えたりするんだけれども、主人公も少しずつまわりの人間にスライドして、一応互換性があるというか?
P:Ermanno Olmi, Abbas Kiarostami,Ken Loachという、そうそうたるメンバーで、電車の中で起こるさまざまなことを描写している。これはコンペ外作品ね。ちょっとつまらなかったところもあったけれども、まぁオーケーって感じかな。
Y:私は、やっぱり3人の監督の名前がある意味ビッグだから、これは何か面白いことしてくれるんじゃないかって思ったんだけれど、最後までつまらない話のままで、ちょっと見ていたくないような、神経逆なでするような内容ばかり続いて、期待はずれっていうのが本音だな。もっと良いものがみなさん作れるのにって。まぁ、コンペ外作品だから、さほど考えずに見ていたんだけれどもね。別に見たい内容の映画じゃないというか。
P:こちらも真剣に映画を見て取り組んでいるんだから、もうちょっといい映画に出会いたいよねぇ。どうなっているんだか。
Y:コンペ枠の作品ていうのは、そういうのがとても多いのよね。でも、良いものも生まれてはいるんだけれども。
超見たい、これ
写真は記事の内容と関係ないです。帰り道にリスを発見したので撮っただけ。→
http://us.imdb.com/title/tt0418239/
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