2008-02-15
ベルリナーレ 2月14日
バレンタイン・ディでした。
日本では、さぞかしたぁ~~くさんのチョコレートが飛び交っていたことでしょう。
ドイツでは、チョコレートを贈る以外に、花だったり他の品もありますね。
でも、バレンタインのイベントは、日本ほどポピュラーではないような・・。
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本日は私に仕事がありまして、残念ながらベルリナーレに行くことができませんでした。
申し訳ありません。
でも、ぺトラが頑張って行ってくれたので、3本の映画をご紹介いたします。
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その前に、私が見に行っていないけれどかなり面白い映画に、若い友達のH子さんが行ってかなり詳しくレポートしています。(プロのライター&アーティストです。)
彼女は、1日に1本見るくらいだそうです。(他の仕事もあるので、それが限度なのです。)
とってもわかりやすくて楽しい、そして丁寧なレポートなので、ぜひぜひご覧くださいませ!
↑ここをクリックしてみてください。
そして、メインの画面が出ましたら、左に並んでいるコンテンツの中の、
<本日の工事中>というタイトルをクリックしてください。
そうしましたら、何本かのとっておき「ベルリナーレ・レポート」をお楽しみいただけます!
お時間のある時に、どうぞ遊びに行ってみてくださいね♪
すごぉ~~くオススメです!!♪♪
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では1本目です。
コンペ枠の作品「Heart of fire」 Luigi Falorni監督です。 ドイツ・オーストリア合作
エチオピアからの独立を目指すエリトリアの子供兵士についてのお話。
80年代初め、少女Awetは孤独だった。
母親と離れて暮らし、後に父に会うのだが、父親にはすでに新しい家族があり、彼女が入る隙間もない。
この映画は、制作がとても大変だったようだ。
歌手のSenait Mehariが脚本を書いたものの、政府の圧力がかかってあえなく断念。
またキャスティングもさまざまなトラブルの中で決まらず、二転三転した。
やっと出来上がった作品だから、さぞかしエキサイティングでシャープなのだろうと期待していたのだけれども、実際はさほど良いと感じなかった。
強いメッセージ性のあるテーマなのに、何か緊張感に欠けた映画だった。
主演の女の子がとても上手に演じてはいたけれども、でも映画全体を見た時、足りないものがあるように感じた。
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2本目は、やはりコンペ作品で「Restless」(Amos Kollek監督)
イスラエル、ドイツ、カナダ、ベルギー、フランス合作
葛藤と激しい衝突の父ー息子関係。
イスラエル人の父は、ニューヨークで暮らしていた。
それなりの小説家ではあったが、それほどのものではない。
そして、息子はイスラエルで兵士だった。
母親が亡くなったことで、ずっと会っていなかった父親に会おうと、彼はNYに向かった。
・・・ストーリィも新しいものではなく、さほど印象に残らなかった。
はっきり言って、あまり面白くなかった。
とにかく、どの登場人物も誇張されすぎていて、どこか感情移入できない雰囲気だった。
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そして最後の作品は、やはりコンペ枠で「Il y a longtemps que je t’aime…」(I’ve Loved You So Long…)Philippe Claudel監督
フランス映画
ある姉妹が、長い長い月日を経て再会する。
姉のジュリエット(クリスティン・スコット・トーマス)は、その間刑務所にいて、自分の家族とも全く連絡をとっていなかった。
妹のレアが、姉を引き受けて一緒に暮らすことになるのだが、彼女は夫と2人の養子縁組した子供達と暮らしていた。
まるで赤の他人のように感じる二人・・・。でも、いろいろなことが起こり、二人の距離は少しずつ変化してゆく。
・・とても繊細で、緻密に演出された、ドラマチックで構成力のある作品。
特に、スコット・トーマスが素晴らしい演技をしていて、それだけでも必見。
他の役者も皆素晴らしく、良かったと思う。
私は個人的に、妹の夫役のSerge Hazanaviciusがものすごく良かったと思う!♪
彼はもう、一瞬たりとて退屈させない魅力があった。
とにかく、スコット・トーマスの存在感だけでも、すでに銀熊賞くらいはいけると思える作品!
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以上です。
あ~~!!
最後の作品が、何だかとても面白そう!
見たかったです~~!!!
スコット・トーマス、とても上品で涼しげな美女で、素敵です。
たぶん、すぐにベルリンでも上映されるでしょうから、その時にぜひ見に行きたいと思います。
・・・ということで、今日はこの辺で・・・。