2004-04-08

気を引きしめて…

入院二日目。実質的には今日からスタートになります。
朝、7時に、下の道場のような運動室で金魚運動などのメニューを一通りこなし、8時からの甲田先生の診察を受けました。
「うん、お腹はいい感じだね。今日は血液検査をしましょう。」ということで、採血。尿検査もあるのですが、これは明日になります。「先生、生菜食を始めてから、何故か手の指がこわばるのですけれども、何なのでしょうか?」と伺いましたら、ニコニコして「大丈夫、私に任せなさい!ちゃんと治りますからね。」とおっしゃいました。なので、もう考えないことにして、先生のおっしゃるように、全てお任せして進めていこうと思いました。
それからもうひとつ。「頭ブラブラをここでしましたか?」と先生。「はい、運動室で、さきほどしてみました。ベルリンで買った機械より、ずっと振動がストレートなので、耳のまわりが温かくなって、とても血液循環が良くなるような気がします。」と言いましたら、「それはいい! とにかく毎日、機会があれば何度でもやってみなさい。効くはずだから。」とおっしゃいました。嬉しい、ありがたいアドバイスです。今日は合計3回できました。

診察後は青汁作り。前の入院の時は、新鮮な野菜を甲田医院の庭から取ってきて作ったのですけれども、今はすでに事務局長が取って冷蔵庫に保存されているものを使っているのだそうです。鮮度は違いますが、もちろん充分栄養はある感じがします。(本当は、自分で取りに行きたいのですけれどもね・・・。)
青汁を作っている間に、一人用の土鍋で五分がゆ作り。
TさんとYさんという女性の患者さんがすでにいらして、いろいろ教えてくださいましたけれども、最近はこうしてコトコトと時間をかけて煮て、ゆっくり美味しいお粥を作っているようです。(患者内のブーム?)お粥の下準備をしてから部屋に戻り、10時ちょっと前にまた台所に行き、お粥とお豆腐半丁の用意。そして別室に行って3人でいただきました。久しぶりの玄米粥!! とても美味しかったです。私には5分が少々多い感じがしたので、3分にしておきました。Yさんも多いと言って、少し残していました。

食事が済むと、すぐにお風呂の支度。これは順番なので、今日は私です。風呂桶を洗って、水風呂の方にも水をはり、お湯ができるのに50分かかるので、11時には点火しました。仕事を終えてほっとして、時間まで部屋で休憩。当番の患者が一番先にお風呂に入ることになっているそうで、私は最初に入りました。
私は、髪を洗ってからドライアーで乾かすのが苦手で、いつも自然乾燥状態なので、昼間に入浴してしまうのは、かえって良いように思います。夜寝るまでには、髪が乾いていますものね!

2時になって、下で運動をする前に、山田健康センターに行って来ました。懐かしい山田社長と再会! スタッフの皆さんも静かながらとっても親切!! あったか〜〜い雰囲気が伝わってきます。「よ〜〜! また来たか!!」と気さくに山田さんがおっしゃって、がっちりと握手!  甲田先生の新しいご本、「断食博士のくろう話」(マキノ出版)、「腸をキレイにする!」(日経BP)の2冊を購入。ついでに、ドイツに持って帰る青汁用のネットを5つ買い、少し談話しました。

「前の入院の後、青木さんがベルリンに戻ってから、青木さんのサイトを見て来ましたってお客さんがけっこういらしてね。何だかようわからんが、いろいろ聞かれるようになったよ。」と山田社長。私のまわりでも、それはつまり、東京周辺ですが、山田健康センターを知ったことで、ファックス注文などで、欲しかった物が買えて嬉しい、という声も多いのです。山田健康センターは、小食療法をする人にとっては、本当に欲しい品が揃っています。今回もちょくちょく遊びに行こうと思っています。

甲田医院では、テレビを見てもいい時間は夕方5時から7時まで。
その間、運動もできるので、私はテレビを見ながら背腹運動をしっかりとしました。もちろん、頭ぶらぶら体操も欠かしませんでした。なんだか少しずつ身体がすっきりしていくようで、とても気持ちがいいです!!
その間、他の患者さんも集まって、(今日、新たに2名の患者さんが入院しました)みんなでテレビのニュースを見ながらワイワイとおしゃべりをしました。背腹運動を長くできたので、私はとっても満足!!

でも、久しぶりにちゃんとし運動のメニューをこなしたせいか、少々疲れ気味なので、今日は早めに床につきました。
気持ちのいい疲れ・・・。さわやかです〜〜!! 

さ、明日は先生は何ておっしゃるでしょうか? そろそろ、質問などさせていただこうかな・・・。まだダメかな? と、いろいろ考えている私です。

2004-04-06

入院しました

多くの人の励ましのお言葉ををいただき(ありがとうございます!)、いよいよ水断食に向けて大阪に出発! 4月6日、ついに甲田医院に入院しました。

ちょっとドキドキ。2度目とはいえ、やはり緊張します。

電車を乗り間違え、必死の思いで到着したのが、予定より1時間遅れの2時。情けない・・・。1時間もどこをさまよっていたのでしょう??? (私、ものすごい方向音痴です・・・)
前からお約束していた、亀井さんや他の皆様とすぐにお会いし、いろいろとこれからの仕事の打ち合わせ。5時に先生の診察コールがあり、中断して私だけ失礼し、ウキウキと先生のいらっしゃる診察室へ!!

「おお、やって来ましたね!」と先生。私は「はい! 今回もどうぞよろしくお願いします!! 先生はお元気でいらっしゃいますでしょうか?」と伺いましたら、すぐさま「ほれ、この通り!」とムキムキマンのポーズ! わ〜!! 相変わらず髪は黒々、そしてお元気な様子で、とても嬉しい私・・・。早速診察していただいたのですが、「あの〜、先生。実はこの3週間とても仕事のことでいろいろありまして、忙しくしておりましたので、外出ばかりで、あまり生菜食を守ることができなかったのです・・・。申し訳ありません。ですから、外食もしてしまいまして・・・。」と正直にお伝えしました。
すると、甲田先生「うん、それでは横になって、お腹を見せて。」とおっしゃり、すぐにお腹をチェック。「う〜〜ん、少し胃が弱っているね。これを治すために、今日は玄米の五分がゆ、そして明日から玄米クリームで行こう。」と診断されました。で、断食は???
「今回は、すまし汁断食を3日やり、その後少しあけて、水断食をしましょう。目標は10日間!!」
わ〜〜!! すぐじゃないけれども、入院中に水断食ができる!嬉しい嬉しい! と喜んでおりましたけれども、どうなのでしょうか。明日は違うことをおっしゃるかもしれませんし・・・。つまり、私の体調次第で、どうにでもなってしまいますので、胃の調子によるのかもしれません。

部屋に戻って、打ち合わせをしていた皆さんとお別れの挨拶をし、その後6時まで亀井さんと雑談。久しぶりなので、いろいろ盛り上がって話していましたら、あらら、甲田医院は6時に閉まってしまうのでした!
急いで亀井さんともお別れし、その後五分がゆを作ろうとしたのですけれども・・・・。残念! 規則が変わっていて、台所の使用は6時までということで、今日は断食の練習日のようになってしまいました・・・。
とほほ。でも、何故か空腹ではなかったので、問題なく過ごしました。ただ、お風呂の時間が、前の入院の時は夕方5時から8時くらいまでだったのですが、今は12時から3時までだそうで、これも間に合いませんでした。仕方がないですね・・。明日からしっかりと規則正しい生活をすることにします!

一日目は大丈夫です! 問題は、明日の2日目からです!!
朝8時の診察の後、新鮮な青汁をいただき、その後五分がゆとお豆腐をいただき、いろいろ前向きに進んでいきたいと思っています!

ということで、入院一日目のご報告でした!

PS:私の両親は、冷凍の青汁などは厳しいけれども、粉末のは大丈夫だそうで、朝二人で飲み始めました! とっても良いことなのですが、何故か牛乳に混ぜて飲むのです・・・。牛乳はちょっと・・・・。
まぁ、でも前進しているってことでしょうか?

華麗なる脱線ー楠田枝里子さんとのひととき

4月6日断食入院をします。甲田先生に再びお会いできる幸せを感じていますが、しっかりと入院して断食をさせていただくことで、心身共に浄化されるように思え、そのことももちろんとても楽しみです。
そのためには、日々精進する必要があるのですが、つまり生菜食Bの生活を続けることがベストなのですが、これがなかなかできません。日本に戻って来ると、美味しそうな物が氾濫していて、やけに目について、目の毒というか、抑制できない自分がなんとも情けない・・・。
でも、それでも、今回はあまり脱線せずに、3月25日まで過ごすことができたのでした。それには理由があったのです。

そう! あの、テレビでお馴染みの、司会者、エッセイスト、絵本作家としてなど、多才にご活躍をしていらっしゃる、楠田枝里子さんと、3月25日にディナーのお約束があったのです!

枝里子さんに初めてお会いしたのは、5年以上も前のこと。
ドイツの、ヴッパータールという小さな町を拠点にしながら、世界的な評価を受けているドイツ人振付師+踊り手の、ピナ・バウシュさんを祝う大きなフェスティバルがヴッパータールで行われ、マリクレール・ジャポンとミスター・ハイファッション誌のために、その模様を取材させていただくことになった私は、1ヶ月近く続くその祝典の、ほんの1週間ほどをヴッパータールで過ごしました。その同じ時期に、全くのプライベートでピナさんを祝うために、日本から駆けつけていらっしゃったのが、枝里子さんだったのです。

と〜っても目立っていらっしゃいました。もう、それこそ「ピナさんへの熱い思い」が、枝里子さんの瞳いっぱいに詰まっていて(それは、少女漫画の女の子の目に光る星のように!)、お身体からはものすごい光がきらきら発せられ、ピナさんの近くにいるだけで「幸せ!」という雰囲気が漂っていました。何を隠そう、枝里子さんは、ピナさんの純粋なる「追っかけ」なのです! 詳しくは、絶賛発売中の枝里子さんの新刊本「ピナ・バウシュ中毒」(注:河出書房新社をぜひご覧くださいませ! )をご覧くださいね。そして、枝里子さんの大人気ウェブサイトもぜひどうぞ! 

www.erikokusuta.com

さて、それらのエピソードは、あまりにいろいろあってここではご紹介する時間もなく、申し訳ないのですけれども(またいつか別の機会で、ゆっくりとご紹介させていただきたいと思います。)、とにかくそれ以来、ずっと私は枝里子さんと機会がある度にお会いし、お時間をいただいて、楽しいお話を伺っているのです。そう、私は、枝里子さんが日本テレビのアナウンサーとして登場された時からの大ファンなのです!! つまり、「楠田枝里子中毒」って訳です。

皆さんはご存知でしょうか?当時デビューして間もない枝里子さんは、ワイドショーの枠で、生コマーシャルを担当していらっしゃいました。
それは、「ポッカレモン」の宣伝でした。ポッカレモンのCMはものすごく新鮮で、商品のさわやかさが伝わってきました。「この女性は一体誰? あまりに美しく、他のアナウンサーとは違う何かがある! すごい、凄すぎる!」と私は感動し、テレビに釘付けになっていたものです。

あれれ、また脱線してしまいましたが、そういう筋金入りの「枝里子さんのファン」である私は、ピナさんのフェスティバルを通して、枝里子さんとお話させていただく機会を得て、本当に心から幸せを感じております。

枝里子さんは、私のような一般人にも、誰に対しても、それこそどこの国の人でも、性別も関係なく、本当にわけ隔てなく接してくださり、とっても優しく、素晴らしい女性なんです!! そういうところは、甲田先生と全く同じ! 
その上、テレビの画面で拝見する以上に美しく、スタイルもバツグン! 
知性に溢れ、お話もとっても面白く、英語もドイツ語も堪能で、まさしく「スーパー」な女性で、私の憧れでもあります。そしてとっても健康でいらっしゃいます!!

私の息子のことも可愛がってくださり、「人気のある方というのは、本当に全てにおいてさりげなく、でも心からの気配りをなさっているんだなぁ。」と、私はただただ感動するばかり。メール交換でも、お会いしても、ピュアで飾らない、まっすぐで凛とした、でもさりげなく柔らかな気配りをしてくださる枝里子さんの内面に触れ、感謝の気持ちと共に、いつもいろいろ学ばせていただいているのです。

そしてなにより、枝里子さんから私は、「日々幸せでいられる方法」を教えていただいているように感じます。枝里子さんを拝見していると、小さなことにもアンテナが作動して、とっても素直に感激したり、驚いたり、好奇心があったりと、それはそれは楽しそうでいらっしゃるのです。子供の頃の純真な心を、ずっと持っていらっしゃる枝里子さん。それに、テレビの枝里子さんと全く変わりなく、魅力的な微笑みで、感動したお話などをしてくださいます。つまり、ポジティブなエネルギーに満ちていらっしゃるのです。本当に素晴らしいことだと思います。

誰もがいろんな悩みを持っているはず。ですから、いつもそうした良い「気」ばかり発することは難しいかもしれません。でも、枝里子さんはまわりの人々に、さりげなく明るい「気」をくださいます。そんな枝里子さんの優しさ、暖かさに触れ、私も前向きに生きたい、と思うのです。

・・・・

3月25日の夕方。私は、とてもお世話になっている、ある会社の社長のYさんと共に、枝里子さんの事務所に伺いました。そこで、枝里子さんのコレクションである、2万点にも及ぶ世界各国の消しゴムを拝見して(私は、すでに何度か拝見しましたが、何度見ても素晴らしい!このコレクションは、枝里子さんのウェブサイトでもご覧いただけます。Yさんは初めてだったので、もうびっくり!! 感心していらっしゃいました。)、それから枝里子さんの行きつけのお寿司屋さんに3人で向かいました。

なんと!! 枝里子さんが私達をディナーにご招待してくださったんです!! もうもう、本当に素晴らしく、夢のように贅沢なひと時を過ごしました。私の耳の具合を気遣ってくださり、私が真ん中になり、3人でカウンターに座りました。枝里子さんの声はとってもクリアなので、私の耳でも充分聞こえます。

Yさんと3人で楽しくおしゃべりをし、もうそれだけで素敵な時間が流れたのですけれども、おまかせでいただいたコースの、それはそれは美味しかったこと!! 甲田療法において、飽食は最もいけないことのひとつです。でも、甲田先生は、月に2度程度であれば、無理をせずに脱線してもいいんですよ、とおっしゃいました。枝里子さんとのディナーは、本当に華麗で上品で、そして美味しいひと時でしたので、こういう大切な時間を過ごすこと、そういう脱線は、明日への力を与えていただける、とっても意味のあるものだなぁ、と思ったのでした。何より、私はこの脱線を通して、さらにいろいろなことに対して、やる気になりました。小食、そして生菜食をすることで、私の中には闘争心のようなものがどんどんなくなっていきます。それとは別のテーマで、美に対する感性は、私自身は人生において必要だと思っていますけれども、病気を治すということにおいては、最も大事なことの中には含まれていません。でも、優雅なひとときというのは、贅沢かもしれませんが、人を気持ちを良くさせてくれます。それはまたそれで、とても大切なことなのではないかなぁ、と私は思うのでした。まぁ、全てバランスの問題で、なかなかうまく自分をコントロールできないのが問題なのですけれどもね・・・。

枝里子さんは、外食が続くと、家でライトなものを作ってバランス良く食事をなさるのだそうです。それから運動。スクワットは50回ほど一日に行うそうで、そういう自己管理の素晴らしさも、私はぜひ見習いたいと思いました。

私は体質的にお酒が全く飲めないので、枝里子さんとYさんがお二人で楽しそうに飲んでいらっしゃいました。あまりに美味しそうなので、「私も少し飲んみようかな・・・。」と、ぼそっと言いましたら、間髪入れず枝里子さんが、「あーそれはやめた方がいいわ。急にいつもと違う物を摂取しすぎると、体調を崩すかもしれませんからね。」と優しくおっしゃいました。お寿司だけでも、私にとってはいつもと違うメニューです。私の身体を気遣ってくださり、またまた感激!!

その後、おまかせの素晴らしい豪華なお寿司+お料理をいただいた後、お好みでお寿司をいただくことになったのですが、さすがに私は日々小食をしているせいか、(枝里子さんとYさんとのディナーということで、嬉しくて胸いっぱい、ということもあったのですけれども)おなかがいっぱいでお好みは遠慮させていただきました。でも、枝里子さんとYさんは、お寿司もお酒もどんどん召し上がっていらっしゃるのです。とってもパワフル!! 見ていて気持ちがいいくらい。「枝里子さん、痩せていらっしゃるし、それにとっても肌もきれいで健康体でいらして、一体どんな美容法(健康法)をしていらっしゃるんですか?」と伺いましたら、枝里子さんはニコニコして、美容法などなく、日々ビタミンCなどのサプリメントを摂取しているけれども、他には特にないのだそうです。やはり、常にポジティブな姿勢でいることが大切なのではないかな、と思いました。

メインを終了し、季節の手作りアイスクリームを4つもいただいて、もうもう大満足のディナーでした。お寿司だったせいか、おなかの調子が悪くなることもなく、その日は気持ちよく眠ることができました。翌日は、少し生菜食を減らし、調整しましたけれども、枝里子さんとのひとときは、毎日を元気に生きるための、私のサプリメントになったのでした。

枝里子さん、本当にご馳走様でした!!

脱線は、必ずしも悪いことではない、と思います。その時間をいかに素敵に、大切に過ごすことができるか・・・。満足し、幸せを感じたら、それはきっと小食と同じように、明日への希望を運んでくれるでしょう。
毎日ではないのです。特別な時間・・・。昔から「ハレとケ」があるように、シンプルに過ごす時と、贅沢に過ごす時・・・このバランスが良ければ、人は幸せに、そして健康に過ごすことができるのではないかな、と感じました。

退院後の脱線も、ちょっと楽しみです! プチ幸せの目標があると、私は頑張ることができそうです!