2008-04-01

いただいたご本『恋する物語のホモセクシュアリティ』

index.jpg上野千鶴子氏の帯の推薦文が効いている。「宮廷物語では、だれとだれがどんなセックスをするかは、重大事。それは色恋ではなく権力の物語だからだ。「こんな読み方もできるのか」とぞくぞくする」。装丁も和風でセンスがあって、編集者の意気込みが伝わってくる。本として所持していたいような一冊である。

学術関係に発表された論文をまとめたみたいなので、けっして易しいものではないが、ぴらぴらとページを繰っていたらつい引き込まれてしまった。ある媒体に書評を書くことになったので、これからもう一度しっかり読んでみることにする。

● 木村朗子『恋する物語のホモセクシュアリティ』(青土社) 2200円+税