2014-09-04
IndesignCCのepub書き出し実験:まとめ
IndesignCCからepubを書き出す実験のまとめです。Indesignだけで、電書協ガイドのCSSを使って、EpubCheckのエラーがでない、epubを作れます。Indesign上で設定できることを設定してやれば、中身がぐちゃぐちゃということにはならずにできそうです。
●やったこと
『要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論』の紙の本の印刷用で作ったIndesignドキュメントを整理しなおして、(一部分だけ)epubに書き出す。
●環境
OSX 10.9.4
Indesign CC(9.2.2/2013リリース)。現時点(2014.9.4)の最新・2014リリースのひとつ前のもの。
●できたもの
Indesignから書き出したままのepubファイル。
TheGeneralTheory.epub
●結果
Indesignだけで電書協ガイドのCSSを利用したepubをつくることができる。
EpubCheck でエラーがでないものができる。
電書協ガイドの通りにはできないところもある。
●いろんなヴューアで見たところ
見出しや太字などのスタイルが反映されています。
○Kindle previewer
mobiに変換して表示しました。
●電書協ガイドと比較
電書協ガイドや電書ラボ仕様には対応していない。
ファイルの命名規則・配置が違う。
コンテンツを格納するフォルダ名
電書協ガイド itemフォルダ
Indesign OEBPSフォルダ
opfファイル名
電書協ガイド standard.opf
Indesign content.opf
xhtmlファイルを格納するフォルダ名
電書協ガイド item/xhtml
Indesign OEBPS直下
xhtmlファイルの名前
電書協ガイド p-001.xhtml, p-002.xhtml, p-003.xhtml……….
Indesign filename.xhtml, filename-1.xhtml, filename-2.xhtml……….
opfやxhtmlのheadタグ内に違いがある(詳細は未検証)
ex)電書協ガイドバージョンタグなど。
●Indesignで設定できること
・ファイル情報で書名・著者名を設定できる。
・出版社名と固有IDを設定できる。
・各種スタイルにtag名とclass名を設定できる。(オブジェクトスタイル・段落スタイル・文字スタイル・正規表現スタイル・先頭文字スタイル)
・外部CSSを取り込みできる。
・画像からカバーページを生成できる。
・内容の書き出し順を指定できる。
・画像の書き出し解像度を指定できる。
・グループ化したオブジェクトを画像に書き出しできる。
・shift+returnがbrタグになる
・目次機能からナビゲーションドキュメントを生成できる。
・脚注を相互リンクにできる。
・ルビをタグに反映。
・ハイパーリンクをタグに反映。