2013-06-17
団体様と呼ばれて
先月は、友人が出演する舞台を観に行った。
毎回誘い合わせて4〜7人で観劇する、この「団体で観劇するおばさんのような会」は春公演と秋公演の年2回の恒例行事になりつつある。待ち合わせでバタバタし、受付でバタバタし、開演前のお手洗いでバタバタし、たくさんのフライヤーが置いてある席への着席でバタバタし、楽屋へ行くのにバタバタし、そのあとみんなでご飯を食べながらワイワイするという一連の行動を毎回繰り返す特徴を持ち、発展性はほぼないのだが非常に楽しい、という評価が目立つ。ふと「なんだかおばさんみたいだなぁ」と思い、回を重ねるごとにしあわせを噛み締めてきた。
関係性のコミュニティが異なる友人たちが混ざり合う席でもあるので、年2回のこの観劇が本当に楽しみだ。なんといっても舞台がおもしろいから、この「団体観劇おばさんの会」は続いていくんだけれども。(集まれなかったらおのおので観に行くくらいである)
この団体の個々人に共通する点を挙げるとすれば、「ストーリー」や「文脈」が大好きであるということ。
「ストーリー」や「文脈」は毎日そのへんにごろごろ転がっているけど、それを組み立てて演出しちゃう人ってすごいなぁと思う。作家でも音楽家でも芸人でもカメラマンでも。昨日の日曜に東京都写真美術館に世界報道写真展2013を見た。最近は展覧会に行ってもキャプションを読む視力と体力がないので読まないことが多いのだけど、日常風景写真や肖像写真のたぐいは、キャプションを読むとストーリーが一気に生まれてくるのが面白くて必死で読んだ。