2012-06-18

五感を研ぎ澄ませ

慢性疲労が取れません。
疲れてくると、いかんせん視野がせまくなって頭が混乱します。

先日、エディトリアルデザイナー職をやめてしばらく経つ友人と会いました。
いまの彼女は漫画を描き、声楽をして、針治療を受けて暮らしながら、農業を生業としています。
そんな彼女からもらったアドバイスで、
「疲れで思考力が低下した時は 己の五感を研ぎ澄ませ」というものがありました。

たとえば、木々の緑をじっと見つめて、「緑色」や「葉の形」など視覚に集中するもよし、
「さわ…さわ…」という木々の音など聴覚に集中するもよし、
風が肌をすべっていく触覚に集中するもよし。
そうすると、頭の中がその、いままさに集中している現象だけでいっぱいになり、スッキリするのだとか。

とある平日、くたくたに疲れて帰宅した際に、これはチャンスとさっそく試してみました。
ワンルームの部屋に鳴り響く、わたしの歯が『おやつのカール』を砕く音。口腔内・頭蓋骨に反響します。
「しゃり…しゃり…(もち…もち…)」←聴覚の集中
ふとパッケージを見ると「米粉のカール」と書いてある。
その横には「食料自給率アップ!」というキャッチコピー。
いま地球で何が起こっているのかわからないけど、この新商品が美味しいことはわかりました。
原料がトウモロコシではなく米粉となったいま、
わたしの知っている『カール』の要素はもはや形だけな気がして
くるんとカールしたその愛らしい形をじっと見つめてみました。←視覚の集中

「これをすると疲れがふっとぶ!」という方法は本当に十人十色で、おもしろいです。
ひたすら雑草を抜く人、普段とは違う道を通ってみる人、山に登る人、
踊る人、写経をする人、新潟の日本海まで車で行って写真を撮りに行く人。
疲労を和らげる、元気がでる、“自分の方法”を見つけたいものです。

※日誌をだいぶ止めていました、ごめんなさい!