2010-05-28

ストリップ劇場の思い出

私が初めてストリップ劇場へ足を運んだのは二十歳の頃。

当時つるんでいた何人かで放課後に無駄話に花を咲かせていた最中、
「ストリップ劇場って学割がきくらしい」という話になり、
みんなで何の予備知識もなく行ったのが初体験だ。
場所は渋谷OS劇場。
メンバーは確か男子5人女子2人、合計7人の大所帯。

ストリップ劇場では裸の女の人が踊っているだけなのかと思っていたら、
花電車では、りんごをテグスで割り、客に振る舞ったり
大股開きの踊り子さんとポラロイド撮影したり
生板ショーありの盛りだくさんな内容で
特に花電車では、人体の可能性(というか、自分の体の可能性)について
いろいろ考えさせられた(試してはいません)。

渋谷OS劇場では全部で5人の踊り子さんたちが香盤していたのだが
4人目の踊り子さんが、惚れ惚れするほどに踊りが上手で美しく、
でも顔が谷村新司に激似で非常に印象深かったのを覚えている。

あれから相当の年月が経った今、
まさか自分がストリップ劇場の本作りに携わることになるとは。

そんなわけで『昭和ストリップ紀行』の入稿が、昨晩終わりました。

この本を作って知ったことは、
全国に40数軒しかストリップ劇場が残っていないという事実。
巻末の「全国ストリップ劇場ガイド」によると、
以前『カーミラvol.3』で紹介した札幌道頓堀劇場も
私の地元、大宮の劇場も既に閉館とのこと。

本書は写真盛りだくさんな内容となっておりますので
かつて劇場へ足を運んだことのある方も、未体験の方も
是非お手に取っていただければと思います。
6/18(金)発売予定です。

このエントリへの反応

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