2005-08-12
1粒400メートル
またもや日誌を止めてしまいました。申し訳ありません。如何せん書くことがないためです。でも、社内のみなさんの協力を得てお題をいただいた結果、今回はかねてから社内で話題になっていたグリコ問題を取り上げることにしました。
ポットには、グリコ・ボックスてぇものがあります。細かいことははぶきますが、簡単に言うと、お菓子会社のグリコが、オフィス向けに菓子詰め箱をつくり、その菓子詰め箱を富山の薬売り方式で補充していく、というものです。このグリコ・ボックス、補充される菓子が、なんともまあ、やる気がないというか。足下を見ているというか。自分がもしコンビニに行ったらまず買わない、というか、目に入りすらしないような菓子ばっかり入れてよこします。売れなかった菓子を、ここぞとばかりに在庫整理されてる感じです。これは明らかに戦略です。しかし、「グリコのやつめ、またテキトーな菓子入れやがって」などと言いつつも、消費者側にも非(?)があるっちゃあるんですが…。コンビニ行くのめんどうくさい→グリコ・ボックスで菓子でも買うか→アホのような菓子を仕方なく買い、納得いかずともなんとなく結局食す。の図式がどうしても成り立ってしまう。しかしグリコ側も多少は消費者に気を使っていて、「リクエストカード」なるものを用意してあるんです。だから書きましたよ、やんわりと(と、いうかチェックシート方式なのでやんわりともクソもない)。だのに、ああ、だのに、グリコったら、完全無視です、チェックシート。んじゃこりゃ、あのチェックシートの意味は一体?とかるくムッとしながらグリコ・ボックスを覗き、木村さんに相談したところ、木村さんから素晴らしい答えが返ってきたのです。その答えとは。
私も色々考えてみたんだけどさ、と、木村さん。そして以下のように答えてくれました。私、感動した。
ポットさん、リクエスト・カード書く→グリコ・ボックス補充員来る→ポットさんのグリコ・ボックスを見る→空(から)→よしよし、すべてなくなっておる。ご満足いただけたようね。グッジョブ自分!→補充→帰る
……こういった流れのはず、ということなんです。つまり、あほのような菓子、などといいつつも、ポットではグリコ・ボックス内の菓子を完食してしまうのです。なのでグリコ補充員は、リクエスト・カードを見ず(あるいは見てもほとんど参考にせず、の、チラ見)、「リクエストだなんだ言ったって、どんなに様子のおかしな菓子入れようともきみたちいつも完食じゃん。全部食ってんじゃん。」と、たかをくくった補充をしているのではなかろうか、というものです。
……たしかに! 文句言いつつ、いつも完食! イラッとしつつも、いつも完食! コンビニに行く面倒くささに負け、結局ボックス内空っぽ!
しかし、木村さんの素晴らしいところは、このグリコ側の姿勢に対し、リクエストカードによってどう対処するか、というその対処案です。
リクエストカードは「希望商品」に○をつけてくれ、というものです。このシートに素直に○をつけていてはいけない、と。むしろいらない菓子に×をつけたら良いんじゃなかろうか、というものです。
尚且つ、いらない菓子を残そう、と。
素晴らしい。あなた、なんて素晴らしいオツムをお持ちなの。感動の渦に巻き込まれつつリクエストカードを記入し、補充員との対決に臨んだのですが、結局ポットのグリコボックスはまたもや空っぽになっていたので、我々の切なる願いが込められたリクエストカードはその効力をまったく発揮できず、今日もまた、ポットのグリコ・ボックス内には覇気のない菓子がならんでおるのです。で、結局それを我々は完食するのでしょう。敗北。
はい、長々と書きすぎ。
毎回完食とは、お仕事大変なんですね。返品したいお菓子が残るよう、供給量を多くするのが筋でしょう。競合するような別のメーカーのものがあると、さらにいいかも。