2007-02-12

2月11日


本日は、3本見ました。2本がコンペ、そして1本がコンペ外作品です。

1本目:イタリア作品、Saverio Costanzo監督で、「In Memory of Myself」です。118分もある映画でした。
人生の苦悩から、アンドレアは修道院に行くことにし、そこで神にいかに近づくことができるのか、日々の読書や宗教上の儀式の中で模索していたのだが、あることがきっかけで、彼は修道院を去ろうと考え始めた・・・。

淑子:
「もうこれは、何と言うのか・・・良いとか悪いとかではなく、限りなく難解な映画でした、私にとって・・・汗。
理解できない自分がアホみたいに感じてしまって。
だからわかりたくて、最後まで見たけれども、やはり印象は<難しい>だった・・。
でも、映像の作り方は新鮮で面白かった。静かで意外な雰囲気をかもし出していて。
一番気になったのは音楽。すごくひどかった!!
このことからも、映画において音楽ってとても大切だなって思ったわ。」

ぺトラ:
「そうね、私も音楽がひどいと思ったわ。それに、こんなに深く考えなければならないほど難しい内容なのに、短時間で映画の中で解れっていうのが間違っている!笑
何ていうのかな、ほとんどよくわからない、はっきりしない印象の映画だったな。」

・・・
2本目:
Goodbye Bafana
Bille August監督作品で、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリア、南アフリカの合作。ジョセフ・ファインズ主演。117分。
1968年の南アフリカ。2500万人もの黒人が、白人のアパルトヘイトによって、厳しい圧制下にあった。
ネルソン・マンデラは逮捕され、島に他の黒人と監禁されていたが、そこの監視役にファイズが抜擢される。
彼は子ども時代を、マンデラの故郷と同じ場所で過ごし、彼らの言葉を理解できたので、うってつけのスパイになれたのだった。しかし、彼は徐々にマンデラの思考に感化され、現実にある不平等や差別に憤りを感じるようになっていった・・・。

ぺトラ:
「私は気に入ったけれどもね。監督もOKだわ。一人の偉大な人間としてのマンデラをテーマにしたことだけでも、見る価値があると思う。実際彼は、20年以上も監禁されていたのだものね。
その強い意志に敬意を表するわ!何故今頃このテーマを?という疑問もあるけれども、だってもっと前に作るべきものでしょ?
役者もみんな良かったな。
私もね、1968~1970年に、南アフリカで暮らしていたのよ!!」

淑子:
「え!! それはすごいね!! いろいろ見たのではない?どんな印象だったのか、18日以降の総括で話してね。今は時間がないので・・・汗。」

ぺトラ:
「了解~。ひょっとして、その頃の写真があるかも。見つかったら、総括でご紹介するわね~。」

淑子:
「ひゃ~! 若き日のぺトラの写真・・・。そして当時の南アフリカ・・。
ぜひ話して聞かせてね!
ところで私は、映画を見て泣いてしまったけれども(すぐ泣くタイプ?)、私もマンデラをテーマにした作品ということはとても素晴らしいって思うのだけれども、では映画として見た場合、さほどの新しいこともないし、普通に良かったって思う。コンペでもそうなんだけれども、全体的に今回は、ドキュメンタリーとフィクションをミックスしたような作品が目立っているような・・・。」

ぺトラ:
「そうね、それはいえる! テーマの良い作品が多くなったよね。」

・・・

そして最後は、コンペ外の作品、皆様もご存知の、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」。141分!
ストーリィは不要ですね。世界の渡辺兼と、ジャニーズ嵐のメンバーで俳優としても大活躍している二宮和也が光っている映画。

淑子:
「私は好きだったけれども。凝っていたなって思う。俳優でありながら、監督もこなすというタイプでは、イーストウッドは最高なのではないかな? 
今回、デニーロがすごかったから、一番とは言いがたいのだけれども・・。」

ぺトラ:
「アンチ戦争映画ね。でも、中身はやっぱり死んだり撃ったりじゃないの。日本兵の心の動き、精神性をイーストウッドは描きたかったのでしょうけれども、最後がどうなるか見え見えの展開だったなぁ。だからね、私は結構疲れたわよ。」

淑子:
「途中で帰るからってずっと言っていたけれども、いざ映画が始まったら、結局最後まで見ていたじゃないの? それでも疲れた?」

ぺトラ:
「悪い作品とは言わないわよ、でも疲れたのは確か。戦争シーンは、どんな内容であれ、やっぱり良いもんじゃないもの。」

淑子:
「できれば見たくないよね。この映画でも私は泣いたなぁ。二宮和也が、噂では聞いていたけれども、すごく良かった! 彼主演のドラマを見たことがあるけれども、才能のある人だなって思っていたんだけれども、ここまですごいとは! 感心してしまいました。他の役者さんも良かった。
うん、私の趣味ではないけれども、見て良かったと思える作品でした。」

・・・

ということで、今日は長い作品ばかりでした!