2007-02-11

審査員のことなど


書こう書こうと思って、書き忘れていることがあります!

それは、コンペの審査員のことです。簡単に触れますね。

今年の審査委員長は、映画監督のPaul Schrader。日本では、「ミシマ」を作ったことで有名ですね。あの作品は、今でも日本で上映禁止なのでしょうか? その辺は私はわからないですけれども、ドイツで見た記憶があります。シュレーダー監督は
鋭い視点を持っているので、どんなジャッジを下すのか楽しみです。

他は、ハリウッドの人気俳優、ウィリアム・デフォーや、アルモドバル監督作品などで有名なガルシア・ベルナール。とてもいい役者さんですよね。ドイツの俳優、マリオ・アドルフもいます。他女性3名は、デンマークのエディターMolly Malene Stensgaad、フランスの監督+女優のHiam Abbas、中国のプロデューサーNansun Shi。3人共美女で知的!

原則的に、私達のプレス枠で審査員は一緒に見ることになっています。でも、前日にすでに見られる作品もあって、いない時もあります。
審査員も朝9時から映画を見て、1日3本じっくりチェックするわけですから、かなり大変ですね。

でも、会場で見た時は、デフォーやベルナールがラフな感じで好感度アップ。デフォーなどは、ジャーナリストが声をかけると、気さくに手をふっていたりして、見ていてとっても感じがいいです。

あと、昨日見たかったけれども見逃してしまった作品は、ベルリナーレ・スペシャル枠のRichard Trank監督のドキュメンタリー映画、「I habenever forgatten you- The life and legacy of Simon Wiesenthal」です。
見られなくてとっても残念!
前評判も高いですし、ベルリンにとても合ったテーマです。2005年に亡くなったヴィーゼンタールの生い立ちからナチの強制収容所でのこと、家族のこと、生き残った後に彼が行ったこと、戦争責任のある人々およそ1100人も追跡して追い詰めていった執念のことなど・・・。非公開だった写真なども映画の中で出てくるそうです。

う~~ん、この作品は、映画祭が終わってからでも、どこかで見てみたいと思います。

ただ今11日の朝の5時。今日も3本を予定しています。2本がコンペ、そしてもう一本はコンペ枠で上映されますが、コンペ外作品「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)です! 日本でも評判になっていますね。とても楽しみです!