2007-02-19
ぺトラ大活躍!
皆様、私達のベルリン国際映画祭レポートをご覧くださいまして、本当にどうもありがとうございます!
無事に映画祭は終了しました。といっても、期間は本日18日の日曜日までとなっています。でも、実際は昨日に受賞作品が発表になったのですから、後はみんなで楽しみましょう、といった雰囲気になりますね。
ぺトラが、私のためにオゾン監督の「Angel」と、桃井かおり監督の「無花果の顔」のチケットを調達してくれたので(!すごい! インターネットでも、窓口でも、もう完売していたのですよ!なのに・・・。ありがとうぺトラ!涙)
では、先ず16日にぺトラが見た映画から始めます。
1本目
「Obsluhoval Jsem Anglickeho Krale」
Jili Menzel監督
チェコ、スロバキア合作
小説家Bohumi Hrabal 作品の映画化
ホテル、女性、セックス、嫉妬が微妙にからまった映画。
ぺトラ
「この監督は、驚くほど軽やかに政治的なテーマを扱いながら、しっかりと深く表現できていたと思う。役者陣は皆素晴らしく、見る価値ある作品だと思ったわ。」
2本目
「Hallam Foe」
David Mackenzie監督
イギリス
ジェイミー・ベル君が出演しています。
ぺトラ:
「愛情や失望、そして救済の物語。ジェイミー・ベルが好演していた! 素晴らしかった!自分の母親を殺してしまい、エジンバラに逃げてきた彼は、ひょんなことから母親に似ている女性と知り合うの・・・。
最後まで集中力が持続していて、ホントに良い緊張感に満ちた作品だった。オススメの映画。俳優、監督、脚本そしてカメラ全てがとても良かった!」
3本目
Li Yu監督作品、「ロスト・イン・ベイジン」
中国作品
ぺトラ:
「新しくなった北京、そこで起こる出来事、出会い・・・。前半は北京をふんだんに見ることになるのね。それはそれでOK。でも、筋書きがあまりに表面的なのよね。それからストーリィがドラマチックに展開していったので、徐々に面白くなったの。女性と男性の、人生における立ち位置。とにかく前半をクリアできれば、面白い映画だと思う・・・。この映画、中国の検閲でチェックを受けたバージョンと、検閲なしのバージョンがあるんだけれども、ベルリナーレでは、検閲なしのバージョンを見ることができたの。」
・・・
ということで、ここまでは16日の分です。
そして17日は、コンペは1本しかありませんでした。ぺトラは、その1本と、それから私がどうしても見たかった(でも見ることができなかった)「Invisibles」を見てくれたので、それをご報告いたします!
17日・1本目
「Angel 」Francois Ozon監督作品
フランス・イギリス・ベルギー合作
イギリス20世紀初頭。輝くひとつの個性を大胆に描いた秀作。作家の意図するところはもっとアイロニカルだったと思うけれども、いかんせん2時間くらいでひとりのとても難しいキャラクターを描くわけだから、どうしても無理があるわよね。
エンジェルを愛した男・・・それは、「風と共に去りぬ」 のスカーレット・オハラと対比できると思うのだけれども、愛情って憎しみの裏表なのよね・・。複雑だわ~。
私はとても面白いと思った、この作品。すごく上手に役者も演じていたし、Romola Garai 他、オゾン監督の映画におなじみのCharlotte Ramplingでしょ、それにSam Neil, Michael Fassbender….。
美術もすごく良かった。彼女が持っている、彼女の真実の中で生きる女性。その彼女が、他の人間の真実の世界を見た時にどうなるのか・・・。
すごくオススメの映画です。とてもよかった!」
・・・
以上です。
私も今日は、オゾン監督作品と、桃井かおり監督作品を見て参りました。
これについては明日総括にて!
両方ともすごく良かったですよ! でも私は風邪を引いてしまったようで、もうこれ以上は本日は無理なので、明日にさせていただきますね!
もう3本、ぺトラからのレポートがあるのですが・・・これも明日ということで、ご勘弁くださいませ!
トラ トラ トラ!…
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