2010-04-10

E-Book2.0 研究講座:第2回「フォーマット」での講演レジュメ

Ebook2.0 Forumというところから版元ドットコムに講演依頼があって、
オイラが講師を務めることになりました。

バタバタしていて、講演要旨とかプロフィールとか、やっと送った。

以下ご参考に。

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「ポット出版は電子書籍フォーマットをどう考えるか」 (14:30-15:00、+Q&A)
講師: 沢辺 均/版元ドットコム、ポット出版

●タグ付きテキスト
・デジタルの作法の基本=できるだけテキストに戻れるように
・XMDF .book BBeB ePub AZW はすべてタグ付きテキストとCSS(的)なものとDRMのパッケージ
・タグ付きテキストならエディターで読める、その仕様が公開されていればビュワーをつくれる
・InDesignは、見たままタグ付きテキストをつくれるアプリであり、ビュワー。

●日本語独自仕様の機能をどう考えているか
・日本語独自仕様 縦組み・ルビ・禁則・和欧文混植ルールなどなど
・欧文も自由に取り入れる日本語の「自由」さ
・出版業界全体のルールの共有?
・ワードスペーシング
・日本語独自仕様はいまだ過渡期

●DRMをどう考えているか
・DRMはPC弱者にだけ制限できて、PC強者を制限できていない
・twitter・ブログでの、無断利用は宣伝・口コミ・普及ではないか
・自由な検索の提供
・著作権→物体の所有に従属していたものから、アクセス権への変化

●電子書籍(雑誌)時代の出版業のポイント
・販売所
・DRM

沢辺 均:版元ドットコム、ポット出版代表

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやっている株式会社スタジオ・ポット代表取締役。ポット出版で2010年1月の新刊を、紙の本と電子書籍=.bookで同時発売を開始。版元ドットコム有限責任事業組合 LLP(書籍データ発信の出版社団体、現在162社)の組合員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年取ってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが2010年の目標。
twitter=@sawabekin

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2010年 3月 19日
E-Book2.0 研究講座:第2回「E-Bookフォーマットをめぐる現状と課題」

【開催日】 2010年4月20日(火) 13:30~17:00
【会 場】 学術総合センター(東京・千代田区一ツ橋)
【主 催】 E-Book2.0研究プロジェクト(オブジェクトテクノロジー研究所)
【参加費】 10,500円 (税込)/*学生2,100円 → お申込みはこちら
企画趣旨

E-Bookは最近登場したもののように見えますが、ファイルをスクリーンで表示する目的を中心に、これまで多種多様な規格がつくられてきました。これからも様々な機能・目的のために、様々な規格が登場してきます。では読者、著者、編集者、出版社、デバイスメーカー、サービスベンダーなどは、どう対処したらよいでしょうか。EBook2.0研究講座では、様々な立場のゲストをお呼びして問題を掘り下げ、広げて課題を整理していきたいと思います。※過去の講座レポートはこちらをご覧下さい。

1. フォーマットの歴史と現状
2. フォーマットの目的・機能・制約
3. フォーマットの進化と将来
4. EBook2.0標準化の課題

内容紹介

イントロダクション「E-Bookのフォーマットの現状と課題」 (13:30-14:10、+Q&A)
鎌田博樹: EBook2Forum編集長

* フォーマットは何のため(誰のため)にあるか?
* オープン/クローズドフォーマット、グローバル/ローカルフォーマット
* ディスプレイ/機能フォーマット
* テキストとマルチメディア
* 配信プラットフォームとフォーマット
* E-Bookフォーマットの政治力学
* 日本独自規格の意味と現実性

「版元からみたフォーマット(仮)」 (14:30-15:00、+Q&A)
講師: 沢辺 均/版元ドットコム

「電子書籍におけるフォーマットとEPUB日本語拡張」 (15:10-15:40、+Q&A)
講師: 下川和男/日本電子出版協会副会長、イースト(株)代表取締役社長

* 読書端末の歴史とフォーマット
* 最新読書端末の紹介
* 電子書籍のオーサリング、フォーマット、DRM (版権管理)
* EPUBとは?
* EPUB日本語拡張案
* EPUBの将来

「ディスカッション」(16:00-16:40)
講師紹介

下川和男:日本電子出版協会副会長、イースト(株)代表取締役社長
1991年、GO社のPenPointで初めてタブレット型PCを知り、AT&TのEOパーソナル・コミュニケーターのアプリケーション開発を行う。1998年に米国で読書端末が登場したことに注目し、2004年日本でのシグマブック、リブリエの登場に関係し、現在は新聞、雑誌、書籍、辞書のデジタル化や端末への配信を推進している。各種コンソーシアムでマイクロソフトWindowsの日本での普及啓蒙や、CD-ROM出版、出版のデジタル化、 Web辞書、外字システムの標準化などを推進。現在、日本電子出版協会(JEPA)副会長、プラットフォーム研究委員会委員長として、以下を主宰している。「iPhone出版研究会」:スマートフォン、読書端末などをフリー討論。「EPUB研究会」:日本での普及啓蒙と米国への日本語拡張の提言。「TTS研究会」:日本語読上げの検討。

沢辺 均:版元ドットコム