仕事納め
2009-12-25 山田 信也
年内は今日が最終日です。
今朝からお昼にかけて
ポット出版の単行本『日本の公文書』を入稿し、
年明けに回した仕事もありますが、
ひと仕事終えた気分で、お休みに入りたいと思います。
このあと4時からは大掃除です。
それでは皆様よいお年を。
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年内は今日が最終日です。
今朝からお昼にかけて
ポット出版の単行本『日本の公文書』を入稿し、
年明けに回した仕事もありますが、
ひと仕事終えた気分で、お休みに入りたいと思います。
このあと4時からは大掃除です。
それでは皆様よいお年を。
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●2009.12.21月
S社の仕事で横浜に打ち合わせ。
打ち合わせ内容を上野が説明したのだが、途中失格と判断して、かってにしゃべりまくる。
01
01-01
01-01-01
01-01-02
01-01-03
01-02
02
03
03-01
03-02
03-03
といった趣旨を、01→01-01→01-01-01→01-01-02
といった具合に、どんどん掘ってっちゃって、議論が細部になっちゃう。
警告!
●2009.12.22火
午前中、S社デザイン打ち合わせ。
午後には、元書協やJPOにいたHさん来社で情報交換
夜はNPOげんきな図書館の理事会。
相互貸借本が汚されて?戻された話や、来年度の委託応募、中野と渋谷西原図書館のことなんか。
相変わらず、オレがガミガミ言うもんだから、どんどん嫌われていく、、、。
戻ってきて、入稿直前の本のフォーマット問題。
●2009.12.23水
祝日だが、出版チームほぼ出社して入稿直前の本のフォーマット問題。
問題は、たんにフォーマットのことにとどまらず、段取りや意思形成をどうするか?とか、
そもそも、本ってなんだ、とか。
8万字じゃ本にならないな、もう少し書き足してもらおうよ、
みたいな話が疑われずに通ってしまうことをもう一度疑って、本のありようを
もっと自由に、柔軟にしなきゃ、ってオレの意見をめぐる話をしたんだ。
17時、エフメゾ(伏見憲明さんの週一回オープンのバー)でイベント。
「 二人で生きる技術ーー幸せになるためのパートナーシップ」のトークショー。
伏見憲明さんを司会に、著者の大塚隆史さんと、マガジンハウス編集者で最近アエラで夫婦紹介された広瀬桂子さん
三人のトーク。30人くらいかな?
広瀬さんは変態だと思った。
●2009.12.24木
出版会議。目白押しのイベント準備やら何やら。
夜は、阿佐ヶ谷ロフトAに、「ナックルズ」イベントに出演した松沢さんを危機、いや聞きにいった。
テーマは「インターネットによるメディアの変化、と出版社の危機」みたいな話かな?
出版オタクのオレとしては、ちょっとぬるく感じたけど。
ここでも「クズが世界を豊かにする YouTubeから見るインターネット論」の会場販売。髙橋が二日連続売り子に。
Next-Lというプロジェクトのメーリングリストに入ってる。
オープンソースの図書館システムを作ろう、という取組みだ。
作ろう、という目的も、開発の方向性もスゴくいい。
ポット出版の「ず・ぼん15」には、メンバーたちの座談会もある。
んで、そのメーリングリストに、書影利用に関するメールがながれた。
そのメールに、書店の人から詳しいメールがとどいたり、
ぼくが返事を書いたりした。
書影利用をめぐるさまざまな問題点が垣間見えるので、
当人たちに了解をえて、載っけますね。
話のながれは、
●大学図書館の人が、書影をサイトでだしたいけど、アマゾンから引っ張って来る方式は難あり、
とりあえず(すべての本をかばーできないけど)版元ドットコムの書影だけでも引っ張ってきたいな
●書店のひとが、書店(のサイトなど)での書影利用すら、うまく行っていない現状を書いて
●沢辺が突っ込み返した
●横から版元ドットコム事務局の日高から、「こうしてくれるといいよ」という具体的な利用方法
みたいな流れです。
他にも大学図書館のひとから、書き込みがあったり、専門的なやり取りがあったのですが、
流れをわかりやすくしたかったので、
メール●01(2009.12.15)──────────
沢辺様、みなさま
小野@○○大学附属図書館と申します。
いつも「日誌」拝見しています。
私のところのOPACが今度更新になり、現在調整中なのですが、
○○という会社の作ったデフォルトでは、amazonの表紙画像が表示されます。
ところが、
ご存知のとおり?、「国立大学」というところで、amazonの書影を
出すのには、いろいろ面倒なので(面倒な理由は、末尾に書きました)、
画像が出る仕組みそのものを切ってあるのですが、
版元ドットコムさんの、書影を使わせてもらう方向で進めています。
システム業者にも、前向きに検討してもらえることになりました。
# 実装がいつになるか分からないので、気長に待つことにしています。
書影画像の生成規則ですが、
http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-588-00928-0.html
が、こんな感じ↓のようですが、
http://www.hanmoto.com/bd/img/978-4-588-00928-0.jpg
この生成規則で、システムを組んでしまってもよさそうでしょうか?
今後ともどうぞよろしくお願いします。
—–
余談ながら理由:
・一応国立大学なので、一営利企業(amazon)の広告を載せてよいか議論
がある。
: 広告そのものがいけないわけではない(広報誌では広告を取っ
ている)。ので、そういう理由だけではいまいち。
: 複数の書店にリンクをつければよいか。
画像そのものはamazonからとってきてリンクはamazonからつけるが、
その下に楽天、yahoo、セブンアンドワイ、TSUTAYAとかのリンクも
つけておけばよい?でも、googleにISBNでリンクしているなら、
それと同じことか?
: 広告企業を公募すればよい?(それは変だし乗ってくれる書店はなさそう)
: あと、アフィリエイトで小銭をとること自体を、そういう前例がない、と経理部門が面倒がる、という説もある。
・SINETのAUPにひっかかる?
: 参照 http://d.hatena.ne.jp/arg/20080217/1203253500
: たしかにNII「学術情報ネットワーク加入規程」には、
「営利を目的とした利用を行わないこと」とあるが、大学が広告をとることが「営利」かどうかは疑問。
・各出版社のサイトに画像があれば、それを使う?
: 表紙画像のURLがまちまちなのでシステムには乗らない。
(わざわざISBNから生成できない画像ファイル名をつけているところが多い、というのは使わせたくない、という意思の現れ?)
基本的には、
表紙画像があるとイメージはつかめるので、
表紙画像がOPACに出て欲しいとは思っていますが、
諸般の事情^^;で難しいようです。
「ご自由に使用できます。」という書店が増えてほしいなぁと思います。
メール●02(09.12.15)──────────
版元ドットコム事務局の日高です。
システムまわりなんで、直接おこたえします。
ご指摘のuriでかまわないのですが、現時点での推奨画像サイズは
「72dpiで原寸」という、かなり巨大なものになっており(もちろんそうでない、小さな書影画像もたくさんありますが)、
http://www.hanmoto.com/bd/img/978-4-901510-77-6.jpg
このように巨大なものも結構あります。
内部で呼びだす場合も、これではサーバ・ネットワーク負荷が厳しいので、
http://www.hanmoto.com/bd/img/image.php/978-4-901510-77-6.jpg?width=500&image=/bd/img/901510/978-4-901510-77-6.jpg
http://www.hanmoto.com/bd/img/image.php/[ファイル名]?width=[表示したいサイズの横幅]&image=/bd/img/[ファイル名
の出版社記号部分]/[ファイル名]
このように動的にリサイズしつつ取得するようにしております。
ですので、そちらで取得サイズを決めていただき、上記のようなuriでサイズ決め打ちで取得していただくのがありがたい
です。
よろしく、お願いいたします。
メール●03(09.12.16)──────────
ずっとROM状態の庫本善夫@庫書房です、
書影に関しての余談だと思ってください、
突き詰めれば金が解決する問題ではあるのですが、
そもそも書店には書影に関する権利は一切ないのです。
ま、でもアマゾンとかのネット書店が書影にそれなりの代価を
払っているか否かは別として、少なくとも書誌情報については
多額の使用料金を払っています。書誌情報についての権利関係は
さほどややこしくなくて、材料は無料と黙認された前提で書誌情報を
作成したものに書誌情報作成の著作権が発生していて、これが商材、
商品データそのものが商材となっているのが現状です。
年間200万円ほどを払えば書誌情報を一次的に使用することができます。
(二次的使用以降は別問題)
で、書影はどうか、
こちらはややこしいことになった経験があるので具体的にお話すると、
奈良県書店商業組合でオリジナル図書カードを作成販売しようという話が
ありました。結果的には作成販売することができましたが、その製作過程が
なかなか面倒でしたが権利関係に問題の無いところから奈良らしい、来年の
遷都1300年祭がらみのオリジナル図書カードを作ることができました。
(絶賛売り切れなので、ごめんなさい、入手不可です)
予定より大幅に作成が遅れたのは私たちの画像に対する考え方の甘さが
原因しておりました。当初某大手版元さんの営業さんが気軽に「うちの
奈良関連書籍の写真を使ってください、使用料はいりませんから、」と
言ってくれましたのでその版元の書籍をいろいろ広げて検討しまして
「これ使わせていただきます」と数点の候補をお知らせしましたところ、
かなりの間があいて、「表紙の写真だけにしてください、中の写真は
使えませんから、」と返事。で、表紙だけに絞って検討して縦長に
なっているのを少しトリミングしたサンプルを作って送ると、、、やはり
問題があったようで、しばらくたってから、こういうふうに使ってくださいと
作成例がきました。組合ではどうしたものかと困ったのは、ぱっと見たら、
出来上がりの図書カードはどう見てもその版元さんの本の宣伝カードに
しか見えない、見るからに本のデザインそのままだったのです。これでは
使えないということで期日にも余裕がなかったこともあり版元さんの
画像を諦めました。
歯切れの悪い話から推察されるのは版元さんの内部事情でした。
1枚の表紙写真には、版元営業さんだけでは勝手にできない権利、
本そのものを編集した編集関連の方以外に、写真の撮影者、
装丁のデザイナーさんなどの権利というか思惑というか、絡んでいます。
アマゾンは黙認するかもしれませんが正面きって使わせてくれといえば
簡単な話では終わらないでしょう。私たち書店は無断で販売のために
本の表紙画像を使っていますが、これでさえ、正面から断りを入れたなら
無視という黙認か、駄目ですという紋切り型のお返事がいただけます。
高校の司書さんたちから相談されることもありますが、ホームページと言う
公開された場が簡単に使えるようになったため、生徒さんたちへの本の紹介
などもホームページが使われます。私には使って良いという権利など全く
無いので事情を説明すると個別に版元さんに使用許可を出す方もあります。
結果は版元さんごとでまちまちのお返事、もしくは返事なし。
アマゾンとかが黙認するのは対応する煩雑さでしょう。ディズニープロは
見事に対応してきます。あそこ以外で画像の無断使用を追求しに
来たという話は聞いたことが無いですが、厳格に言うなら無断使用は
著作権法に触れますね。
ネット上に公開されていることが即公共的な使用権があるものとする
ことには無理があると思いますので書誌情報だけでなく画像情報の
取り扱いについても明確なガイドラインなり使用の根拠を明確化させて
おくことは必要ではないかと思いますが、いかがでしょう。少なくとも
アマゾンから書影を取りましたなどと明示することは、、ありえない
ですね。
版元さんたちに機会があるごとにお願いしているのですが
公開して良い書誌情報なり表紙画像なりを ISBNコード入りの
HTMLファイルにしてネット上において欲しいですね。以前に
沢辺さんに簡単なことではないですかというような話をさせて
いただいたことがありました。その時版元さん側の簡単では
ない事情の話を聞いてしまったので、時間がかかる問題だとは
認識しております。
沢辺さんたちの版元ドットコムはこのあたりの問題に積極的に
対応しておられるので小野さんの狙い所は正解ですね。でも
版元ドットコムさん以外の版元さんの情報をどうするかという問題が
残りませんか? 出版業界全体の問題として書協あたりに申し出て
みるのも方法ではないかと思います。日本インフラセンターが
図書館界へどういう対応を考えているかも知りたいところです。
図書館界も日本インフラセンターへメンバーとして参加しているはず
ですから何もないということは、、ないとおもいますが、、、、、
メール●04(09.12.16)──────────
書影問題について。
沢辺です。
●小野さん
問い合わせと、版元ドットコムのデータ利用ありがとう。
どんどん使ってほしいです。
使えるってことを、あっちこっちで吹聴してほしいです。
それが、「うちもそのようにしなきゃきないのかなー」って版元のムードを
作り出すことになると思うからです(笑)。
庫さん
こんなところで遭遇するとは(笑)。
庫本さん、に何点か。
●本の書影と、書誌データの権利について
○書影
・デザインには著作権はありません
・写真か絵が使われている場合は、その写真か絵には著作権があります。
従って文字だけの表紙には著作権はありません。自由に使えます。
○書誌データ
・著作権は、思想または感情を創作的に表現したものであって文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの、
なので、書誌データには著作権はないです。
・編集著作権はあるけど、ただ並べただけではダメで、昔の職業別電話帳のように、
どのような職業を抽出するか、どう分類するか、といった点が、編集著作権の根拠なので、
単に書誌情報をつくっただけでは著作権はありません。
●アマゾンなどなど
○書誌情報に多額な使用料を払っているとは言い切れないです。
なにか確定的な情報はありますか?
取次の情報(マーク以下のタイトルやISBNや値段などだけだろうけど)で間に合い、
それは費用を払っていないと考えています。
200万というのは「books.or.jp」のことかと思いますが、今は買ってないはずです
→買わなくとも取次の書誌情報で間に合うからだと思っています。
○奈良県の図書カードの写真
写真には著作権があります。死後50年以上か1955年(56年かも?)以前に【公表】された写真の財産権としての著作権はキレています。
したがって、どの出版社が出した本であろうと、その写真をとった人が、上記に該当すれば無断無料で利用できます。
たとえば、キャパの崩れ行く兵士(だっけ?)であっても。
もし、使おうとしていた写真が、権利の残っているものなら、
遷都1300年祭なんだから、もっと古い写真や絵を使えば問題なかったはずです。
そしてその写真は、どの本からでも複写してかまわない。
小学館の世界の美術から、モナリザを複写してもいい。出版社には「版面権」はありません。
○アマゾンのサイトにある書影は、写真/絵のあるものもないものもあります(つまり著作権のあるものとないもの)
この権利処理は
取次が各出版社に書影のネットでの利用承諾書をとってます。ポットも出してます。
取次がそれにもとづいて、ネット書店での利用に了解を与えている、
という構図だと思います。
アマゾンには、写真/絵のあるもの、ないものももありますが、
いちいち区別するのがメンドウなんでしょう。たぶん一律上記の了解をもって、
許諾を得ているって立場だと思います。
ところが、たぶん、そうした承諾書を、すべての版元が出しているとは考えられず(忘れてたり、も多いでしょう)
承諾書を出していない版元の書影も一律出してしまっているのではないか? と想像してます。
まあ、承諾書を出している版元にフラグをたて、その場合は書影を表示しているかもしれないですけどね。
さらに、
アフリエイトの一般の人にもAPIで書影の表示をさせていると思われますけど、
これは原理的にはたぶんアウトだと思います。ネット書店が他に利用させるところまでの承諾書にはなっていなかったと思います。
ただ、版元にとって、本の紹介をしてくれるのに、書影を利用を認めないとかたくなに考えているところはすくなく、
現実に抗議などはしていないと思われます。
げんに、新聞雑誌の書影で、利用承諾を問われたことは、ほとんどありません。
勝手に掲載していて、でも、ありがたいと思ってます。
アマゾンも含めて、実体上問題ないから、出しているってことに近い感じがしています。
○ところが、図書館は遵法が基本なので、原理的に扱う。
すると、版元にいちいち聞くというところが少なくない。
一橋大学図書館も、ちゃんとした利用許諾を受けていないので、アマゾンの書影を使う機能を
はずしたんでしょう。そこで、せめて版元ドットコムの書影だけでも、と今回の問い合わせになったのだと思います。
これは、出版界と図書館界が共同で書影利用オープンな本のデータベースをつくるというのが現実的な解決策ではないかと思ってます。
ある程度、国会図書館なりがかね出してくれるといいんですけどね。
そして、そこに書誌情報もくっつける。書店もどうどうと利用できる。版元は書店/図書館が本の告知を積極的にやってくれるってことです。
沢辺
昨日は「欲望問題」の著者伏見憲明さんがやっているエフメゾで開かれた
「ふたりで生きる技術」の著者大塚隆史さんのイベントに行ってきました。
会は盛況。みなさまありがとうございました。
ポットは1月2月とイベントが目白押しです。近々イベント一覧をサイトで掲載しますので、
興味があれば、どうぞご参加ください。
イベントと言えば、先週、横浜の石堂書店さんと共同で行なった書店落語会は楽しかったー。
「落語を観るならこのDVD」の刊行イベントで、柳家喬の字さんに来ていただきました。
20坪強の書店の中で、平台をはずして、そこにちょっと高めの台を設置して、
さん登場! はじめは漢字クイズの出し物。2回目は小噺の「寿限無」。
商店街を行き交うお客さんが足を止めて、書店の中をのぞきこんで聴いてくれたり、
子連れのお父さんが「寿限無だ寿限無だ」といって中に入ってくれたり。
石堂さんが道路に面した書店の窓を全部はずしてくれたおかげで、喬の字さんの声が
外にも聞こえて、大正解!
書店にたくさん人が集って、にぎわって、楽しい会でした。
別棟で行なった「落語寄席」も20名強の満員。
著者の瀧口雅仁さんにも盛り上げてもらいました。しかもご夫人を誘って一緒に来ていただいて!
みなさまありがとうございました。
詳しい報告はちかぢか担当の尹からアップされると思うので、ご期待ください。
そろそろ今年も終わりです。
(ちょっと早いけど)今年一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしく。
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一年ほど前、ポット出版の日誌にも書きましたが、インターネットをあまり使わない生活をしていました。
自宅ではPCをあまり立ち上げず、イーモバイルを買ったのは2年くらい前。映画の上映情報とか、簡単な調べ物と通販以外で使用することは少なかったです。
『クズが世界を豊かにする』のオビには、本文から「結論を言うと、YouTubeは面白い(笑)。実際、こんなに面白いオモチャはなかなかない。すっごいシンプルな仕組みですが、使いこなすにはちょっとしたマニュアルが必要で、その最大のマニュアルは『自覚的な好奇心』です」(35章『自覚的な利用のススメ』)という松沢さんの言葉を載せました。
これ、最初に読んだときガーン、とやられました。
インターネットから、知る、ということへの好奇心。
僕自身は「便利だなー」とは思っていましたが、「おもしろい!」と思ったことは、少なかったと思うんです。
おもしろくなければ、自発的でなければ、インターネットとの付き合い方って、あまり変わっていかないと思う。
その上で、「メディアリテラシー」というものは、だんだん身についていくものだと思うのです。
たとえば『クズが世界を豊かにする』で紹介しているこの動画。
「さすがにこれはないだろ」と思いますが、思いますが、、。
フェイクをフェイクとして楽しめるほど、余裕がないっす。
コメント欄を見ればすぐ気づくだろうし、検索してみればすぐわかるだろうけど、そこに気づくのもハードルがあると思うのですよ。
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阿佐ヶ谷ロフトAのイベントに参加します。
ぼく以外は、いいメンバーでしょ? 楽しめると思いますよ。
すでに
1)著者への正当な利益配分
2)FreeRide問題の対処方法
3)金融出版的慣習の解消
4)具体的営業
見たいなことを議論しようよ、という話になってます。
そもそもこの話は、Twitter上で、仲俣/高島/沢辺あたりで議論してたことを、
どうせなら、オープンに議論して、さまざまな人にも意見を出してもらおう、
ということから始まったはなしです。
どうぞ、ご参加ください。
──────────────────────────────
2010年代の「出版」を考える
グーグルの「ブック検索」、アマゾンのキンドル、アップルのiPhoneや噂されるタブレットなど、インターネットと結びついた電子出版・電子読書のしくみが登場するなかで、出版の仕組みは大きく変容しそうな状況を迎えている。
今回は特に、書き手と出版社の仕組みを中心に徹底的に議論。出版社は意味を持つのか、印税90%化は可能か、読者を引きつけるコンテンツをどう生み出すのか。毎日一冊の本を書評し続けるブロガー橋本大也、文芸評論とフリー編集者として電子書籍を追い続けてきた仲俣暁生、早くから出版活動のネット展開を手がけてきた版元ドットコム(157社の連合体)の二人が意見をぶつけあう。ネット中継も予定。
【出演】
沢辺均(ポット出版/「版元ドットコム」)
高島利行(出版営業・語研/版元ドットコム)
仲俣暁生(フリー編集者、「マガジン航」編集人)
橋本大也(ブロガー・「情報考学」)
場所 阿佐ヶ谷ロフトA
2010年02月01日(月)OPEN18:30 / START19:30
前売 / 当日 ¥1,500(共に飲食代別)
前売チケットはローソンチケット、WEB予約にて12月26日より受付け開始!
12月12日(土)に、知り合いのライブに行ってきた。
沢辺がきのうアップした日誌に書いていたが、
この知り合いというのは、ポットが出前をよく頼んでいる紫金飯店のお兄さん。
ライブ会場は、紫金飯店の隣のベラミというお店。
紫金飯店のお兄さんのバンドのほか、ブルースバンドがひと組と
ひとりでギターを引きながらビートルズとオアシスを歌った人が演奏した。
(沢辺も飛び入りで1曲演奏)
そうじゃない人もいるけど、神宮前2丁目周辺に仕事場や住まいがある人が
多いようだった。
ビラセレーナ祭りもそうだけど、
こういうご近所づきあいもいいなと思ったライブだった。
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すげーためてしまった。やべー。
●2009.12.04金
●2009.12.05土
午後に、代々木図書館に行く。小学生を対象にした「一日図書館員」の日。
2人の予定が、一人は風邪でダウン。
女の子が時間延長してカウンターとかやりたがってくれ、まずまず。
夜は雨のなか、NHK青山荘で石川輝吉さんの出版記念パーティ。
「カント 信じるための哲学—「わたし」から「世界」を考える」へ。
竹田青嗣さん、西研さんの呼びかけ。
小浜逸郎さん、径書房の面々などの顔見知りも。
切通理作さんと名刺交換。
この石川輝吉さんの書いた本にある「ひとそれぞれ」っていう言い方が気に入った。
価値相対主義みたいなことをさすんだけど、そのいいとこ/悪いとこを含み込んだ言い方にできるな、
と思って、その後しっかり使わせてもらってます。
●2009.12.06日
●2009.12.07月
午後、出版流通で博士論文を書いているという学生(年齢は行ってた?)のインタビューをうける。
後日メールで、当日おいらがしゃべったことのまとめを送ってくれる。
結構知らんぷりの学生も多いし、そもそもインタビューのまとめもしてるのかしら、
というのも多い気がしてたけど、ちゃんとしてて偉いな、。
夕方、山路達也さんが来てくれる。新刊の依頼だ。
「マグネシウム文明論─石油に代わる新エネルギー資源」を書いた人。
知り合いのライターから、制作チームが紹介されて、以来仕事のライターをお願いしてた。
●2009.12.08火
S社のデザイナーを相手に、デザインの講演。20数名いたな。
終わってから、チーフたちとイタめし屋。23時過ぎまでたっぷりおしゃべり。
●2009.12.09水
午後SD月例会議。
夜は、昔勤めてた渋谷区役所のサッカー部(いえ、おいらは飲み会要員)の忘年会の二次会に合流。
10数年ぶりに参加。なつかしい顔と再会。深夜3時、三次会まで。
最後は渋谷警察署ウラの「ちんちん」。いやホントにこういう名前だから。
●2009.12.10木
代々木図書館の館内整理日。午前中の会議に寝坊。
夕方もう一度行って打ち合わせなど。
新しく中野区江古田図書館から、代々木に異動した松井さんの歓迎会に行って、
戻ってから、Aさんとの飲み会。いろいろ情報交換(公私にわたってね)。
人はおもしろいな。
●2009.12.11金
毎週定例のポット会議+掃除大会。
午後ブックファースト新宿店へ、トークセッションの打ち合わせ。
『クズが世界を豊かにする』(松沢呉一)の発刊記念イベント。
明日にでも正式告知するけど、松沢呉一さんと、津田大介さん。
夜は版元ドットコムの忘年会。二次会まで。
出席100をける参加。司会をヤラセてもらいました。
最後は、我社の今年の一冊争奪じゃんけん大会。思いの他盛り上がる。
『クズが世界を豊かにする』をもらってくれた末廣さんありがとう。
●2009.12.12土
久々にバンド練習でスタジオへ。
来年04/17土のライブ(勝手にしやがれ6)に向けて、選曲も着々。
そして、なんと事務所でヨク出前をとる紫金飯店のお兄さんのライブに、
近所の「ベラミ」へ。鉄の大ファンのお兄さん、寺沢さんと言う名前だったのをはじめて知る。
寺沢さんも、その日までおいらの名前を知らなかったけどね。
で、普段の出前姿からは想像のつかないハイパワーな演奏。
対バンのブルースのバンドがバカウマ。TheBANDの「The Weight」は楽器もハーモニーも抜群。
いやー音楽っていいですね。なんと家に帰ったら24時だった。
●2009.12.13日
芹沢一也さんとかのシノドスが主催するセミナー(7000円だぞ)に参加。
稲葉振一郎「社会学の居場所」 。
若い「思想家」たちの思想を聞いてみたくて。
うん、だけど、何だこりゃ?だな。
解説してどうすんだ? 中身をつくれよ。
稲葉さん自身新しい歴史教科書をつくる会批判勢力が、教科書つくらないのことを批判してたけど、
自分の思想つくれよ、って感じ。
●2009.12.14月
メディアにも書かれてる「ジャパンブックサーチ」に対する「陰謀(笑)」会議。
夜はS社の女性二人と、ポットの和田とワイン屋さんにいってたのしくおしゃべり。
あっというまに時間がたつ。
●2009.12.15火
午前中、信用金庫。9月末の決算書を受け取り。あわせて個人国債の営業。
えー、買いましたよ。
夕方、前にポットにいた木村瞳が、今の会社(IT系のコンテンツ販売、でいいのかな)の上司と来訪。
後日JPOの大江さんを紹介することに。書誌情報を買いたいらしい。
夜は、風の旅行社と飲み会。WEBサイトをSDでリニューアルしてる。それから、本も出してる。
「風の旅行社物語」。
実は社長の原さんとは、20代前半から関わりがあるんだ。
●2009.12.16水
マンション管理組合の臨時理事会。いよいよ、駐車場をめぐる訴訟もおおづめ、。
夜は、図書館の人と下北沢のZaJiで飲み会。
●2009.12.17木
月例の出版会議。
夜、岩松了さんの「マレーヒルの幻影」を見に、下北沢本多劇場へ。
帰りは、Zaji。2日連続なんて生まれて初めてかも。
●2009.12.18金
ポット会議、。みんなバタバタしてるので、掃除大会は中止。
この日は来年1月14日に新潟で開かれる「公共図書館研究集会」での基調講演のレジュメを
書く。いや、いろいろ考えていて、メモも書いていて、準備のしてたんだけど、締切がこの日で、
またもギリギリ、ってことになる。
レジュメは早速公開してみた。
夕方日販コンピュータ川久保さん来社。
そのご、病院などに行って、ず・ぼんの編集会議。
●2009.12.19土
この日はj「書店落語」の日なのだけど、前から入っていた、
スタジオ・ポットSDの大戦略会議。
具体的なことでなく、大きな方向を議論。
おいらには、いい会議だったと思えたけどね。
夕方、山田と上野と佐藤とE社の社史の打ち合わせ。
家に帰って、WOWOW録画の「ゲバラ28歳」と「38歳」を見たり。
(いや、いつも書いてないだけで、結構みてるんですけど)
「書店落語」は30人集まり、9冊売れて、大成功、の報告あり。
●2009.12.20日
2週間ぶりに、鉄とすずと代々木公園、ドックランに行く。
夕方事務所で、年賀状かわりの「現状報告」の準備等。
ふー、コレ書くだけで45分。
これ、無駄かな?
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来年=2010年1月14日(木)〜1月15日(金)に新潟で開かれる「全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)」で話をさせてもらうのですが、そのレジュメを書きました。今日が締切だったもんで。
事前に公開しておきます。レジュメだけじゃなにがなんだかわからんでしょうし。
ココから──────────
「出版文化の危機」をどうみるか
沢辺均(ポット出版/版元ドットコム)
14:20〜15:40 1:20
●出版業界のトピックを点描すると
・売り上げ低下
年 書籍売上げ 雑誌売上げ 合計
1960 374.0億円 571.0億円 945.0億円
1970 2,246.1億円 2,101.8億円 4,347.9億円
1980 6,724.8億円 7,799.0億円 14,523.8億円
1990 8,660.4億円 12,638.1億円 21,298.5億円
1996 10,931.1億円 15,632.7億円 26,563.8億円
2000 9,705.7億円 14,260.5億円 23,966.2億円
2008 8,878.1億円 11,299.3億円 20,177.4億円
(2009出版指標年報/社・全国出版協会 出版科学研究所)
・書店の減少
2001年 20,939店
2002年 19,946店
2003年 19,179店
2004年 18,156店
2005年 17,839店
2006年 17,582店
2007年 16,750店
2008年 15,829店
2009年 15,482店 ※2009年10月現在
(アルメディア調査)
・責任販売(増売? 返品減少化) 売上げ低下への対応
小学館
講談社
35ブックス
・電子書籍化 (PC/携帯)
2006 182億円(70/112)
2007 335億円(72/263)
2008 464億円(62/402)
(電子書籍ビジネス調査報告書2009 インプレスR&Dをもとに作成)
・Googleブックサーチ
(1Q84ー村上春樹)
→これらの背景はインターネットによるメディアの変貌
しかし、人間の使える時間は24時間で固定。人の使う時間の争奪戦
●メディアの変貌
・だれでもメディア発信者化
・メディア絶対量の圧倒的な増大による、情報・思想感情の質の変化
→残された課題は、情報・思想感情の選別・抽出(誰でもできる/いちいちやってられない)と、事実確認機能(誰でもできる/いちいちやってられない)
・圧倒的に増大したメディア絶対量は、一つ一つに平均に注目を集める訳ではない
●「メディア変貌」時代の図書館の役割
○それでも図書館は必要か
・図書館の役割は、読み書き能力向上を始めとした、社会構成員の知的基礎力の向上と、
多数で生きていくための相互に承認しあって生きていくための共通のルールづくりのために基礎情報提供
・としてもインターネット社会で、相変わらず必要かどうかはわからない
○わからなくとも「メディア変貌」時代に残された課題に対応しておく必要があると思う
・情報・思想感情の選別・抽出
・事実確認機能
・コンテンツの収集/整理・分類・編集/保存
月曜日
ナゾの腹痛で病院へ。
検査してもらうが原因がよくわからず。
火曜日
引き続き腹痛。
水曜日
ナゾの発熱。
熱の上がり方が尋常でなかったので
インフルではないかと戦々恐々しながら夜早めに帰宅して即寝る。
木曜日
起きたら37度台だったので出社。
熱が37〜38度の間を行ったり来たりで使い物にならず。
金曜日
復活。熱は36度台。
なんだこれと思っていたら、
先週末の日曜に友人宅でのお祝いの席に出席した人の多くが
同じような症状や下痢だったことが発覚。
病院での診断結果は風邪だの胃腸炎だの、各自バラバラだったとのことだけど
ひー集団感染か?!
年末年始は多くの人と食事の場を共にする機会が増える時期ですので
火の通っていないものなど、みなさまもお気をつけください。
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明日、12月19日(土)12:30〜に横浜・石堂書店(東急東横線・妙蓮寺駅徒歩1分)にていよいよ「書店落語」を開催します。店内で2回(12:30〜/14:30〜・無料・各15分)、店舗向かいのイベントスペースで1回(13:30〜・500円・30分・定員30名)、柳家喬の字さんが余芸と落語を披露します。
『落語を観るならこのDVD』(著●瀧口雅仁)を石堂書店でお買い上げいただくとイベントスペースの落語会が無料になります。この機会にぜひお買い求めください。
興味があってもなかなか落語に触れる機会のなかった方、落語がとにかく好きなかたもお気軽に楽しめるイベントですので、ぜひ足をお運びください。詳しくは以下のとおりです。
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本日より、ブックファースト新宿店にて、『クズが世界を豊かにする』の発売が始まりました。
写真は地下2階Eゾーン「政治 社会新刊話題書」コーナーです。地下1階のAゾーンでも販売しています。
津田大介さんの「Twitter社会論」が隣に並んでいます。
また、1月21日(木)、19時〜、同店のイベントスペースで
松沢呉一×津田大介トークショーを開催します。
参加ご希望の方は、ブックファースト新宿店にて、『クズが世界を豊かにする』をご購入下さいませ。先着40名様までです。
詳細が決まったら、ポット出版ニュースで告知します。
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12月18日発売の、松沢呉一氏の新刊『クズが世界を豊かにする』で紹介している動画を少しずつ紹介していきます。
18章の「エロ表現から日本を眺める」では、日本とフランスのHIVキャンペーンの動画を紹介し、日本と海外の、性に関する温度差を論じます。
日本のがこれ。有名なCMですね。
ゾーッとします。
対して、フランスのがこれです。
セックスしまくりです。すごい気持ちよさそう。
続けて、海外のバイアグラのコマーシャルです。
笑えます。
「おもしろいな。けど、日本のテレビではムリだろうな」と感じます。
でも、バイアグラの効能とセックスの関係を、面白おかしく表わしているし、「バイアグラ買って試してみようかな」という気になります。
じゃあ、何で日本のコマーシャルでは、性をおおっぴらに描いてはいけない、と僕は感じてしまうのでしょうか。
19章の「判断の主体」で、松沢呉一氏は以下のように書きます。
「おそらく各文化において、『個人としてどうか』『社会としてどうか』『法としてどうか』という、それぞれのレベルで規範が違っているのだろうと思います。(中略)日本は中国より表現に対する法規制はずっとゆるく、個人レベルでは中国人なみにエロにおおらかでしょう。それはちょっと言い過ぎか。中国人のエロに関するおおらかさには驚きますからね。個人はともかく、日本は表現に対する社会的寛容度が非常に低い文化なんだと思います。対して、欧米、とくにヨーロッパでは、それぞれのレベルで性的にゆるい。むしろ個人レベルよりも、社会や国の規範のほうがリベラルだったりするかもしれない」
コマーシャルというフィールドから、世界各国の表現に対する寛容度を測る。
『クズが世界を豊かにする』では、YouTubeで見られる様々な事象について語られます。
続きます。
※紹介動画一覧のページを作成しました。
今週は、斉藤憐さん作の「グレイクリスマス」を那須&佐藤&五賀の3人組に見に行った!
三田和代さん主演ということで、見に行ったら、やっぱり彼女の演技は素晴らしかった。
来週は、岩松了さん演出の「マレーヒルの幻影」を見に行きます。
映画「実録・連合赤軍」で惹かれたARATAさんが、舞台でどんな演技を見せてくれるのか、
楽しみにしています。
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12月18日発売の、松沢呉一氏の新刊『クズが世界を豊かにする』で紹介している動画を少しずつ紹介していきます。
第八章の「選別のない世界」では、ニキビと耳クソの動画を例に挙げて、YouTubeというメディア、インターネットの特性を論じます。
「grano gigante」(ログインして見てください)
耳クソはこちらです。
ニキビは30万再生回数、耳クソはなんと、134万再生回数です。
気持ち悪いけど、観てて、なんかスッキリする……。ニキビを潰すのは、僕も好きです。僕の耳クソはドロタイプなので、カサカサタイプの人が、ちょっとうらやましいです。
と、「おー、こんな動画あるんだ。面白い」という話では終わりません。
ここで、松沢呉一氏は、「テレビ局の人や雑誌の人が『クオリティの高いもの』と言ってたものとはまったく違う。画像がきれいだとかいうのとはまた別の意味で人はこういうものを観たいのです」と論じます。
今まではメディアの、「メディアが取り上げるべきもの」という視点からは切り捨てられていたものが、インターネットという、場所では、等しく存在する、と。
『クズが世界を豊かにする』の読みどころは、前回も書きましたが、YouTubeにアップされている動画から、裏を深読みする視点です。
実際、目次を見ていただけるとわかるように、この本はYouTubeそのものについて語ったものではなく、YouTubeから見えてくる、事象について語られた本です。
続きます。
※紹介動画一覧のページを作成しました。
岩松了さん作・演出の舞台「マレーヒルの幻影」の公演が、先週の土曜日から、本多劇場で始まりました。
「マレーヒルの幻影」は1929年のニューヨークが舞台。
1929年というと、祖父母が生まれた頃の話ですが、会場で先行販売中の戯曲『マレーヒルの幻影』、そして『グレート・ギャツビー』の他に、1929年の雰囲気を想像する助けになるCDがあります。
「Time to Remember 1929」。
Amazonのページを見ると、「Time to Remember」という各年毎に何種類も出ているCD&ギフトカードシリーズのひとつで、生まれ年のものをプレゼントするのが主な買われ方の商品のようです。自分が生まれた年の音楽を聴いても懐かしさは感じないような気もしますが、その時代に想いを馳せるのには、ピッタリだと思います。
岩松さんが脚本執筆中に聴いていたCDの中に、この「Time to Remember 1929」も入っているそうです。
日本のAmazonでは取り扱いがないようですが、都内の輸入CDショップなどで買えるはずなので、公演を観て1929年という時代に興味を持たれた方は、探してみてください。
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12月18日発売の、松沢呉一氏の新刊『クズが世界を豊かにする』では、「YouTubeから何が見えるのか」、「YouTubeは何を変えたのか」ということがメインで語られます。
YouTube上の75本の動画を紹介していますが、動画の裏を深読む本、とでも言いましょうか。
第一章の「YouTube依存を強めるテレビ」では以下の動画を紹介し、
・テレビが今、どのようにYouTubeを利用しているか
・CMがどのように変わってきているか
までを論じます。
ちなみに、僕は本の元となるインタビューで松沢さんにこの動画を見せてもらい「おお! すごい! へー、こんなことできるんですね!」とアホを代表する言葉を残しただけでした。
ボーッと胸チラ動画やエロサイトへの誘導動画ばかり観ていては、一生涯気づかないことばかり。『クズが世界を豊かにする』は、スリリングな一冊です。
発売までの間、少しずつ紹介している動画を紹介していきます。
※近日中に、『クズが世界を豊かにする』で紹介している、すべての動画にリンクを張ったページをアップします。ぜひ本と合わせてお楽しみください!!
※12.11 紹介動画一覧のページを作成しました。
12月2日の開催の「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」で、
Indesignからドットブックを作ってみた手順をお話しました。
そのときのレジュメのPDFをアップします。
ご自由にダウンロードしてください。
ところどころ、操作画面が動く動画付きになっております。
ポットの日誌での、本の現場ドットブック化の際の
レポートはこちらです。
はじめてのドットブック作成【本の現場編】
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●2009.11.30月
夜、高円寺純情出版界「35ブックスと出版業界、みんなで討論」。
はは、「落語を観るならこのDVD」(35ブックス対象商品)の注文部数など、公開。
河出、平凡社の担当もきてくれて、現在の注文部数を話してくれた。
これほどオープンに数字を出し合うムードっていいな。
恭文堂・田中さんが言っていたけど「35ブックス対象商品を増やしていく」って発想、
うん、いいアイデアもらった感じだ。
それにしても、いろんな意味でドキドキして始めた35ブックスだけど、
やっぱ、なんでもやることはいいことだな。語ることじゃなくて。
懇親会、遅くまで、自転車で帰る。
●2009.12.01火
翌日の「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」のレジュメ集やら何やらの
準備をする日にしていたんだけど、朝からマンション管理組合臨時総会や、
S社とのデザインの打ち合わせ(30分で終了)、出版企画の相談で古くからの友人・前田さん。
レジュメ集準備は、ちょっと難航したり、ともかく7500枚のプリントで、
2台あるプリンタ回しっぱなしになる。
●2009.12.02水
前夜、朝までレジュメ集作りにかかったので、1時間時休をとって12時出勤。
「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」
会員、会友=82人/講師=5人/会員外=122人(内10人は取材、twitter協力者、講師手伝いのため会費は無料)
合計 209人
懇親会は80名前後でした。
ご来場の方々ありがとうございました。
↓トゥギャッター
http://togetter.com/li/1386
↓Twitterハッシュタグ
http://twitter.com/#search?q=%23hanmoto091202
↓版元ドットコムお知らせ
「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」が開催されました
●2009.12.03木
午前中は出版会議。
午後、電子書籍を取材中の日経新聞記者が版元ドットコムに取材に来る。
17時から、ビジネスアスキーの電子書籍特集のための鼎談で四谷三丁目の「喫茶 茶会記」へ
仲俣暁生さん/橋本大也さん、と。面白くおしゃべりできたけど、うまく「部分」を取り出さないと、
記事を書くのは大変かな。
終わって韓国料理屋で3人でメシ。うまかった。1階は食材販売コーナーで、お土産を買った。
レジに怪しげなキリスト教風のパンフがあって、イッシュン「統一教会の店か?」と思ったけど、
よくわからない。
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ときどき、編集プロダクションチームのお仕事でお世話になっている
イラストレーターさんたちから、個展のお知らせをいただきます。
先日は、フクイヒロシさんの「ヒャク展」が
ポットの近くで開催されていたので、取材帰りにおじゃましてきました。
ほかの媒体でどんな絵を、どんなふうに描かれているのかなども伺ったりして、
楽しい時間を過ごさせてもらいました。
イラストレーターさんとのやりとりはメールやファックスが多いからこそ、
会社付近で個展を開催されるときは、なるべく伺おう、と思っています。
直接会って人柄を感じたり、感じられたり、
制作方法を伺ってみたり、こちらの感想を直に伝えたりする時間は
たとえ短くても、メールより濃いコミュニケーションがとれてると思います。
メールだったらいちいち書くのをためらってしまうような
ささいなことも、対面であれば自然に話せます。
そして、そんなささいなことのチョイスに人柄があらわれることもあって
知らない一面にふれられるのもおもしろいです。
お会いすると、その人との距離が近くなったように感じて
その後また一緒にお仕事するときに
コミュニケーションがよりスムーズになる、ような気がします。
その原因は、「○○さんは、こんな人」と
感覚的に知ってる安心感があるから、かもしれません。
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