2006-02-22

いただいたご本『方法としての子ども』

kohamakohama.jpg今月、この本の著者の小浜逸郎さんが主宰されている「人間学アカデミー」の講師をやっている。引き受けたのを後悔するほど、大変な作業を背負い込んでしまった。3回の講演を新書にまとめるということなので、一冊書き下ろすのと同様の労力を要することになる。それがパン!セの『男子のための恋愛検定』の入稿と重なり、そういう時にかぎって他の仕事が入ってきたりして、もう首が回らない(ついでにエヴァ2までパチンコ屋に入ってしまって…)。暇なときには「仕事来ないかなあ」と切なく思うのだが、忙しくなればなったで「仕事なんてやってられない」と投げ出したくなる。人は我がままなもの。

小浜さんは、フェミニズム関係の人には保守的な人だと思われているのだけど、書いていることをよく読めば、生真面目なリベラリスト以外の何ものでもない。センスは伏見と相当異なると思うが、納得することは多い。というか勉強になることばかりである。少なくとも、代議制民主主義を否定するようなある種のフェミニストよりは、よほど信頼できる(←こういう人たちに権力を握られたら、マジ怖いよ)。『ゲイという[経験]』をまとめて過去の総括は終わり、でいいと思っていたのだが、結局、それでは責任を果たしたことにはならないことを痛感し、この機会に、自分の主張してきたことの矛盾を整理をしている。自分に向かい合うのはつらいねえ……

●小浜逸郎『方法としての子ども』(ポット出版)2500円+税