2005-12-09

草思社様からの挑戦状?

soushisha_1.jpg新聞書評なども書いているせいか、我が家には毎日のように出版物が送られてくる。知り合いの場合にはジャンルはさまざまだが、面識もない著者のものだと、どうしても伏見の専門のセクシュアリティとかジェンダーといったシモ関係が多い。

で、今回、草思社・営業部様からお送りいただいたご本は、ジョン・J・タシクJr.編著『本当に「中国は一つ」なのかーーアメリカの中国・台湾政策の転換』と、川口マーン恵美著『 ドレスデン逍遥ーー華麗な文化都市の破壊と再生の物語』の二冊。政治論と都市論。どちらも性事論ではない(笑)。そして著者も存じ上げない。この献本、宛先を間違えたのではないか。

でも、もらったものは自分のもの。もう返さないもんね。それに、伏見は政治問題にはけっこう関心があって、大学は政治学部なんぞを出ているのである。本なんて滅多に自分では買わないのだが、今年、自腹で買った数少ない単行本は、『宮沢喜一回顧録』、村田晃嗣著『アメリカ外交』、魚住昭著『野中広務 差別と権力』、高橋哲哉著『靖国問題』……といったラインナップ。伏見が実は硬派だということを、草思社様にはご理解いただいていたのだろう。さすがベストセラーを次々に繰り出す一流出版社、お目が高い!(ポット出版もベストセラー、頼むよ)

実際、中国政治にはすごく関心がある。学生時代には、中国共産党史とかソ連共産党史のたぐいは相当読みあさっている。スターリニズムをいかに乗り越えるかとか、毛沢東主義の不可能性といったテーマは、やはり考えるべき事柄だろう。とか言って、本当は、『大奥』好みとほぼ同じテイストで、権力闘争で人間が醜く争う様を楽しんでいただけ。ストレス解消にしてたのよね(なんたって、春日局と並ぶ伏見のアイドルは、江青女史だから)。

ともあれ、『本当に「中国は一つ」なのか』、ぜひ読ませていただこうじゃないか。草思社様からの挑戦受けて立とう!(それほど大袈裟なことじゃない) そして、『ドレスデン逍遥』もいずれ、著者の川口マーン恵美さんの名前が面白いので拝読するつもり(それは失礼すぎ)。